それでいい。そのままでいい。
わたしのもらった大切なことば。
人生が変わるような出来事は、いつも大きなイベントとして起きるばかりでなく
日常のなかで "ふと" 私のもとで 起こる
それは危うく見逃してしまいそうなもので、
"あぁ、取りこぼさなくてよかった"
"受け止められてよかった" と
生まれたての小鳥を その温かさを感じながら、手の中で そっとたしかに抱きしめるように 大切にする
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"ひとは願うものを手に入れる" と思う
わたしはそれをよく"アンテナを張ってる"
と表現する
自分にとっての良し悪しに関係なく
興味関心をもってアンテナを張る
だから、
ムカつくあの人の言動にはいちいちイライラするし、気になるあの子の態度には一喜一憂するし、趣味のフォルダには見ているだけでワクワクするものが溜まっていく
全く同じ環境で暮らしていても
きっと
あなたとわたしでは違うフォルダが完成する
みんな一人ひとり ちがうから
張ってるアンテナが 違うから
だから、わたしがあの言葉を受け止められたのはきっと、あのときのわたしに本当に必要だったから
そして、 それを本当は ずっと分かってたから。
*******
あの言葉をもらったのは、あるひとつの夢を達成する一歩手前のとき。
それまでずっと、目指す一点だけを見つめて脇目も振らず駆けてきた
走り抜け、ゴールテープをきって
あとはトロフィーを掴むだけのとき、
トロフィーを掴む手がすくんだ
こわかった
遠足は、前の日の夜が一番ワクワクするし、大きな大会の時も、仲間と一丸となって目指している日々が一番楽しかった。
その後の淋しさと虚無感を知っていた、
痛いほど。
だけど、ここでやめるわけがない
このトロフィーを手に入れるために今までやってきたし、何よりもこのときを楽しみにしていた。それが今、まさに 叶う瞬間にある。
このトロフィーを手に入れた後の世界を見てみたいし、これで終わるわけじゃない。また新しい頂を目指してワクワク頑張れることだって知ってる。
でも、こわかった
"そんなことありえない。なに思っちゃってんの?
意味がわからん。なんかの勘違いでしょ。
そんなこわいとか思ってんの、今だけだよ。
だって、やめるわけないやん?もったいないし。
何とかなる、だいじょーぶ。"
そんな言葉を自分にかけながら
別に誰にも何にも打ち明けずに、
自分の感情を無視してた。
「こわいなんて思ってないよ、だってそんなん、自分でも意味わからんもん。相談なんてないよ、別に何にも悩んでないし。」
強がりなんじゃなくて、ほんとに。べつに。
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"おめでとう!ついにやな!
もうすぐやんな、たのしみやろ?"
"うん。うーん?…うん。"
" どしたん "
"いや。分からん。 楽しみなんよ、すごく。
でも……なんか、こわいんよね、
なんか分からんけど "
"うん。そっか。
こわいって気持ちがあるんやったら、無理に消さんでいい。
そのままでいい。
しっかり、その"こわい"っていう感情を感じてあげて。
はじまったら、いつか自然に消えるから
自分でどうにかしようとせんでもいい。"
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手放しで楽しみだなんて嘘はつけなかった。
でも素直にすぐにこわいって表現できなかった。
そんな曖昧な返事に耳を傾けて、くれた言葉。
その言葉を聞いた瞬間、身体が ふっ と楽になった
元気付けられるとおもってた
"絶対楽しいから!!!
あんなに頑張ってきたやん!" って。
消そうとしてた、見ないようにしてた、
『 こ わ い を し っ か り 感 じ る』
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それは いま ある自分を
そっと ぎゅっと 抱きしめること
逃げるんじゃなくて
立ち止まって 振り返って 向き合って
手をひろげて おいで ってする
「それでいい。そのままでいい。」
あのときのわたしにとって
あれはなんて品のある言葉だったんだろう
わたしもそんな言葉を紡げる人になりたい
*****
あのとき、あの言葉に出会わなくても
わたしはきっと大丈夫だった。
何事もなかったようにトロフィーを手に取って、 同じように楽しいその後を過ごせていたと思う。
けれど、あの日から何度もあの言葉を思い出すのは、わたしにとって本当に必要な言葉だったから。
これからもきっと、
何度もあの言葉に支えられるのだろう。
*****
自分が一番自分に厳しくて
本当は存在しない世間の声をつくってることも
あるのかもしれない
わたしがいつも救われるのは
わたし以上にわたしのことを想ってくれる
ことば と 行動
やっぱりわたしは
ひとりじゃ生きていけない
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『#1 それでいい。そのままでいい。』
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