お遍路8日目
起きたら足が治ってる!よかった〜、ほっとする。
6:43、一福旅館を出発。
7:06多ノ郷駅発、7:29土佐久礼駅着。
昨日、駅で地元のおじさんが、「(土佐久礼からの遍路道は2つあって)片方はずっと緩やかな上り、もう片方は最後がものすごく急な上り」と教えてくれて、後者の大坂遍路道を進む。
高級なバナナを買ってみる、これが美味しい。
この笹みたいな作物、よく見るけど何か気になっていた。地元の人に聞くと生姜だった。
この言葉、前にもお遍路でみたことあるけど、今のタイミングで読んで涙が出てきた。「のこせるもの」ってなんだろうと考える。
昨日の体験で、峠というワードに敏感になる私。ここは大丈夫そう。午前中ってだけで、まず気分からして違う。
8:50、登坂口。
台風なのか、伐採なのか、穏やかでない見た目。
おじさんが言ってた通り、本当に最後だけ急だった。
標高287mの七子峠。国道に出ると、きれいなトイレがあった。
そこで一昨日の還暦お遍路さんと再会、今日のお宿が一緒だとわかった。歩くスピードが早くてうらやましいな。
畑沿いを進む。写真の煙が出ている場所で、おじさんが「これお接待。」と
リアルゴールドをくれた。優しさに癒される。
足元ふかふか、日陰、緑の感じ。遍路道がずっとこんな感じならいいのに、と思う理想の道。
今日は至るところで生姜の大収穫が行われていた。
今日の宿は、13番のこぶしのさと。かかとがじんじんして痒いので、二枚重ねしていた靴下を脱ぐとスッキリ、ましになった。鬱血してたみたい。
小学生の道標にほっこり。
くすりとしてしまったので写真に撮った看板。
12:26、ゆういんぐ四万十。
ここで地元の素材を使ったおにぎりと、さつま揚げを購入。
岩本寺の手前のこの道標を読み間違えて、この先のトンネルの先まで進んでしまって引き返した。ショック。
お寺の前にかわいい子猫。
13:30、37番札所岩本寺に到着。
私の場合、だんだんお寺がおまけみたいになってきた。(小声)
近くにめちゃめちゃいい感じのカフェがあり、寄りたかったけど素通り。時間に余裕がない旅の宿命。
曇っていて歩きやすい。
この弘法大師のところを曲がる。
またちょっとした道間違いをしてしまって、私は自分が歩きたい方に無意識に行っちゃう人なんだと理解する。
向こうから歩いてきた逆打ちのお遍路さんに、「その国道どっち行けばいいの?」と聞かれる。私の行く道についても教えてくれた。「峠」というワードが出たので、「きついですか?」と聞くと、きつくないらしい、よかった。
こんな感じの道。
蛇がいた。
国道を歩いてる時は、車がうるさく感じて、峠では寂しくなって、道路に出た時「人里最高!」の繰り返し。
出たところにお接待所があって、休ませてもらう。本当になんでなの、なんでこんな事してくれるんだろう。感謝。
途中、「コーヒー飲んで行かねえか?」と言ってくれた方。道沿いにお友達とお接待場所を用意されていた。本当に急いでいたので丁重にお断りしたけど、猫耳のかわいいタオルを巻いていて、笑顔に癒された。キュート。
笑顔で声をかけてくれた、手押し車のおばあちゃんの後ろ姿。
16:30、同じ日は二度と来ないんだと感じた夕日。毎日何かに守られて、無事終えられている気がしてくる。
17:00前に本日の宿、こぶしのさとに到着。今日は余裕がある。
いいお宿。フロントの方の接客がすごく良かった。温泉も気持ちいいし、洗濯も無料でありがたい。
今日はそこまで辛くなかったけど、着いてしばらくは足を高く上げておく。かかとがすごく痒いんだけど、なにこれ。
お品書きがあるのは初。
大興奮!お刺身もおいしいし、緑のニラのぬた、おいしすぎる。地元の名物がたくさん。
尾頭付きの鯛には卯の花が詰まっていた。かわいい田舎寿司とカツオのたたき。贅沢しちゃっていいのかな、お遍路じゃないみたい。
デザートも。
後ろの席が、あの還暦お接待さん。この世には100kmウォークというのがあるらしく、挑戦したい。そして、みんなに優しくしてもらった話で共感。涙が出るよね、と。同じことをしている人との話は盛り上がるし、日中、人と話してないから余計にたくさん話してしまう。
寝る前も温泉に入った。
今日のお宿 7,800円(Goto適用後)
歩いた距離 31.3km
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