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リアル70年代〜洋楽女子話⑧FMでボズ、スティーブ・ミラーバンド

なんだかんだで、音楽とは腐れ縁なのかもなぁ、と。
母の私の音楽好きが災いしたのか、子供2人がポップスの作曲家と、クラッシック演奏家を目指すようになったのか?…とちょっと後悔?もなくは無いけど。

63年の早生まれで、70年代半ばから音楽は生きることを助けてくれたけど、私としては黒歴史(?)もある…。
今回はFM聴き始めて、ボズ・スキャッグスや、スティーブ・ミラーバンドの大人な音楽を発掘する話。

FMでエア・チェック


当時AMラジオは、アメリカのチャートで上にいるか、リクエストがないと流れない番組ばっかりで。ブラック系や少し前の良い曲がなかなか聴けなくて。
当時の用語だと、エア・チェックなる物を始めました。笑

大したことない、ただFMラジオを、番組表に合わせて、聴いて録音する、ってだけで。最初は、新聞のラテ欄(ラジオ、テレビ番組の欄)を見て、なんとか放送内容を調べてた。
後に、悪知恵がついて、本屋で当時は売ってた情報誌を見て、覚えて走って(1分)帰ってました。笑
懐かしい「週間FM」とか「レコパル」とか。今日の目ぼしい番組(だいたい決まってる)の放送内容を見て、覚えるだけ。
夏休みや、休みの日は昼間の番組も聴けたけど、基本夜の番組だけだから。
まあ、録音は指で押すか、アナログタイマーを繋いでセットも出来たけど、お金もなくてテープを無駄には出来ないから、コレ!ってアルバム、コレ!って曲だけボタンを押してたかなぁ。だから、曲頭がよく切れたりしてた。笑

そんな感じで、翌77年に入った中2終わり頃から、FMを聴くように。ひたすらLP半面ずつ流すNHK(著作権大丈夫なのか?な感じではあった)の番組や、『ジェットストリーム』のような、お喋り少なく音楽多め、チャートに関係なく大人っぽい曲がかかる番組を中心に聴くようになって。(話が面白いAM番組は変わらず聞いてた)

音は格段に良くなった。バンザイ!ってぐらい。ま、比べたら今のスマホで、YouTube聴くほうが、確実に良いけど。笑

FMで発見した
ボス・スキャッグス


ボズ・スキャッグスは、FMで聴いてみつけた。『Lowdown』がカッコ良くて。アルバムの『Down Two Then Left』も名盤です。愛聴版になりました。

『Lowdown』は頭の出だしの、ドラム(音がカッコいい)、ベース(あのちょっと入る感じ)、キーボードでやられてしまい大好きに。イントロだけずっとループで聴いてたいぐらい。笑
バックのミュージャンも、皆んな上手い人ばっかりだし。
後に基本のバンドはTOTOになり、サックスは知らずに好きになったトム・スコットだし。もちろん曲がダサいと、いかんともならないけど、「上手い演奏って、気持ちいい」って感じになり。

『Hard Times』も出だしがカッコいい。
前のアルバム『Slow Dancer』もゲットして聴いて、中学〜高校はもう毎日聴いたかなぁ。ボズ。
この曲もイントロが良くて、ベースの入り、ドラムが良い。リズム隊が良い曲は好き。テンポは遅いけど、ノレる曲になってて、ディスコでも流れてた記憶が。
彼にはアップテンポじゃなく、ミドルから遅めの曲に味がある気がするなぁ。

『Slow Dancer』は、その前のアルバムの曲で、ストリングスが多めで、ボーカルメインのバラード系。
ゆったり歌うボズも良かった。リラックス出来る曲。声が優しげだから。笑
通して聴きたくなるアルバムばっかりで、今日は何にするか迷ったかなぁ。

リズムがカッコ良かったボズ


『Miss Sun』ぐらいまでの、アルバムの全曲が好きだけど、『Miss Sun』、この曲大好きで。曲は自分の作では無いけど。
間奏とアウトロが長いけど抜群にカッコいい。最後のあたりの、オルガン?とかキーボードの感じも好き。コレも、ここだけループして聴きたい感じ。
AORって分類されてるけど、ボズだとブラック風味になる感じ。Dalbelloって女性のボーカル起用も良いし。彼女が全編歌ってたら、どんな感じか?ってのはなったな。笑
AO Rって、いつ頃から使われ始めたのか?77年とかはまだ聴いた記憶がなかった気がする。ハードロックじゃないことは確かだけど。笑
彼はあの何とも言えない、丸くて優しげな声だけど、リズムを感じて歌ってる感じがこの人の魅力では?

今聴くと、どの曲もストリングスの入れ方とか、コーラスがちょっと古い感じはする。なくても充分カッコいいのに…感はあるかも?あまりストリングス入ってない『Miss Sun』は、今聴いても違和感ないから…。

その後、彼が在籍したスティーブ・ミラーバンドや、TOTOを聴くのに繋がった大事なアーティストかなぁ。
日本では『We're All Alone』の人のイメージが強いのかも?だけど、ボズの魅力は、暗い感じの曲調と、何よりリズムのアレンジがカッコいい、って個人的にはに思うんだけど。

スティーブ・ミラー・バンド


その頃、ボズ・スキャッグスが抜けた、
スティーブ・ミラー・バンドも、アルバムを出してて、良いなぁとなって聴くように。当時はまだボズとの関係は知らなかったけど。

76年のアルバムから、アルバムタイトルと同じ『Fly Like an Eagle』を聴いて、良いなぁって。

この曲もイントロが大好きで、やっぱり出だしは大事!ってのは、今もか? 
頭の音は最初はラジオの雑音か?ってなったけど、飛ぶイメージの音だったんだ〜ってなった。笑
サウンドは、ボズとはちょっと違って、何となくプログレ色もあるような、不思議な曲。スティーブ・ミラーの優しげだけど、物憂げな感じのボーカルも良くて。オルガン?も良いところで、さりげなく鳴るのが好き。
『Take the Money and Run』はわりとストレートなロックな感じで、この曲も好き。
が、アルバム名は
『Fly Like an Eagle』なのに、邦題は『鷹の爪』になってるのは、ちょっと同情する。日本で、鷹の爪って言うと、唐辛子じゃないですか?ってなる。笑

アルバムには、アレサ・フランクリンなんかもカバーしてる、サム・クックの
『You Send Me』も入ってて、他のバージョンとは、また違う味わいで。
サム・クックのオリジナルは、もっと明るい感じなんだけど。

スティーブの優しい声と歌い方がマッチして、スティーブを好きになる感じ。男として。笑
当時のあの見た目と声で、優しくこんな曲をサラッとと歌われたら、「好きになるやん?!」って、雰囲気のあるカバー。
今、久しぶりに聴いても、ちょっと持っていかれそうになったんだけど。笑
アルバムは、アメリカでは、ローリングストーン誌のオールタイムグレイテストにランクインするぐらい評価されてるのは嬉しいかなぁ。

次のアルバムの中の『Jet Airliner』も大好きで、今でも時々わりと頭の中で鳴るぐらい。ストレートなロックな感じ。
ちょっと、イントロ長いけど。
歌が始まるか?って思ったら、「違うんかい?」って何回もなるところが、吉本新喜劇的な感じで。笑
当時はイントロ長い曲は、珍しくはなかった。曲も長いの多かったし。 
後のライブ映像観たけど、あのイントロで盛り上がってて、コレを考えてたとしたら、凄いなぁ、って。イントロだけで、インスト一曲出来そう。笑
ギターも良いけど、ベースラインも好き。

そして、80年代の日本のディスコでも、よく知られるようになったかも?の『Abracadabra』アブラ・カダブラ。私的には、バンドのイメージからは、かなり違う感じだったけど。
マハラジャなんかでも、結構長い間流れてたかなぁ。

バンドも時代の流れとか意識せずには、生き残れないんだなぁ、って。
楽器、特にシンセが進化し、録音技術も変わっていったから、テクノロジーで変わらざるを得ない部分もあったかも?
特に80年代に入ると、皆んな色々始めた時代だったかなぁ。

ま、個人的にはベイ・シティ・ローラーズを聴きつつ、こんな感じの音楽も聴いてるのは、ちょっと分裂気味だったのかも?人間性が。
と、自分でも感じるな。笑


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