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言霊の発見と変遷 古事記と言霊 15

五千年以前、おそらくアジアのどこかの高原地帯において賢人のグループが集まり、人間の心とはいったい何であるかの研究が続けられていた。
そして長い研究の結果、人間の心の全構造とそれを構成している最小単元を解明することに成功した。
それは言葉という人間精神の究極の構造原理でり同時に言葉の原理でもあった。
人間が人間という種を保持している限り決して変わることのない永久不滅の原理法則。
 時がきてこれらの賢人(これを聖=霊知・ひし・りという)の中から選ばれた一団が住み心地のよい気候温暖な低地に下りてきて、この精神と言葉の原理に基づいて人間の文明社会を造り出そうと活動が始まった。
そのグループが最終的に定住地とした場所が、日本列島。
この列島に居を定めた聖の一団はまずその持っている言霊の原理に則って事物の名前を付けた。と同時に原理の図形化を基礎として神代文字を作った。
精神の根本である言霊の原理が、その時の為政者らの明らかなある意図によって、ある期間、隠滅される時がきた。今から三千年ほど前のこと。
精神と反対の、人間のもう一つの面である物質文明の急速な進歩を促すための方策。神的に満足している鼓腹撃壌の社会には物質科学の研究は急速には進歩しない。
三千年の暗黒を破って、まさに不死鳥のごとく言霊の原理が蘇ってきた。








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