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「抽象度」と「ゴール視点」という考え方 ~頭のゴミを捨てるために~

人間は感情から強い支配を受けている。
不都合なことがあると怒りにとらわれ、理不尽なことあるとショックを受け、思考と行動が感情に左右される。
「感情的になってはいけない。冷静にならないといけない」と思っても、多くの人は感情の波立ちによる思考をと行動の乱れを完全にコントロールできない。


おはようございます!
とこま(tokoma)です!

今回も前々回と同じく
苫米地英人著 『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』(出版社: 開拓社) を取り上げまして、この本の中で紹介されおります「抽象度」と、それを使って「感情のゴミを捨てる方法」について、書かせていただきます。


抽象度の説明をする前に、
そもそも、どうして私たちは感情の支配を受けるのでしょうか?

その理由の一つは脳の進化の歴史にあります。感情をつかさどるのは大脳辺縁系の偏桃体と呼ばれる場所です。偏桃体をふくむ大脳辺縁系は言うなれば古い脳です。論理的な思考や理性をつかさどるのは前頭前野と呼ばれる部位ですが、前頭前野は偏桃体をふくむ大脳辺縁系より後にできました。偏桃体は生命を維持していくために必要な感情つかさどっています。本能的な恐怖や嫌悪、悲しみなどがそれにあたります。
『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』より

感情に支配されて生きている人は論理をつかさどる新しい脳(前頭前野)より感情をつかさどる古い脳(偏桃体)に支配されている人は、より原始的な人ということができます。


抽象度とは?

苫米地氏は著書のなかで『抽象度が低い人は感情に支配されている』と、そして、『感情というゴミに埋もれないためには、抽象度を上げることが重要だ』と、述べております。

では、「抽象度」とはなんでしょうか?

抽象度(ちゅうしょうど)とは、分析哲学という学問分野にある考え方で、「Levels of Abstraction」、直訳すると「抽象性のレベル・度合い」という意味になります。

苫米地氏がテレビ番組「バラいろダンディ」のなかで「抽象度」について説明をされております。

抽象度を「あらゆる概念や情報を見るときの視点の高さ」と考えると分かりやすいかもしれません。

抽象度が低い人は、視点が低いのですから、例えば、今この瞬間の「イライラさせられている自分」のことしか見えていません。
反対に抽象度(視点)を上げていけば、視野が広がっていきますので、「このイライラが周囲にどのような影響を与えるのか」「このイライラは何を教えているのか」など、と考えて、感情から受ける影響を抑えるようになります。


ゴール視点で考える

「抽象度を上げる」とは言っても
多くの人が目先の情報に追われ、頭を整理することなく生きています。

そこで、苫米地氏は「感情というゴミ」を捨てる方法として「ゴールを持つ」ことを提唱しております。

では、抽象度を上げて感情というゴミを捨てるには、どうすればよいのでしょう? 実はそおために欠かせないことがあります。
それは、ゴールを持つことです。
そして、常にゴールのために行動することです。
なぜ、ゴールが大事なの? と思われる読書も多いでしょう。
ゴールとは、自分が重要だと考えている目的や目標のことです。
目的があれば、それに合わせて視点が上がります。つまり、抽象度が上がります。そうすれば、そのゴールの実現にマイナスな感情に振り回されることはありません。
『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』より


いきなり「抽象度を上げる」「ゴールを持つ」と言われても難しいかと思いますので、個人的には、次のステップで試してみてはいかがでしょう? と考えます。

ステップ1 「抽象度」という考え方を理解する
ステップ2 ときどき「抽象度上げる」という考え方を試してみる
ステップ3 感情的になりそうなときに「これって自分の目的・目標と関係ある?」と自問してみる
ステップ4 ステップ3を繰り返す(「抽象度(=視点)を上げる)」ということを繰り返す)
ステップ5 この「考え方」や「自分の体験」を誰かに伝える

何事も身につけるまでには時間がかかるものです。最初のうちは意識して訓練する必要があると思います。また、それを人に教えることで学びのスピードは加速しますので、誰かに伝えることもおすすめです。



今回参考にさせていただきました『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!』のなかには、他にも
『「他人のモノサシ』というゴミを捨てる」
『「これまでの自分」というゴミを捨てる』
『「マイナスの自己イメージ』というゴミを捨てる』
『「自分中心」というゴミを捨てる』
『「恐怖」というゴミを捨てる』などなど
たくさんの頭の中のゴミを捨てる方法が紹介されていますので、ご興味のある方は、こちらの本を手に取っていただくことをおすすめいたします。
こちらはKindle Unlimitedでも読むことができます。


今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。




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