転勤族になったら欲しいものへのこだわりが変わった
会社員時代、まだ結婚する前、夫が転勤になったというので退職して転勤についていくことに決めた。
そして転勤妻になって、夫と一緒に生活をするようになってから買い物の仕方がいつもと変わったと感じている。
夫は先に転勤地で一人暮らしを始めていて、私は夫の転勤から1年後に引っ越し。
引っ越し当時の私は、それまでのひとり暮らしが長かったことや、実家の両親ゆずりで物を捨てられない性格だったので、ひとり暮らし女性の割には荷物が多かったと思う。
それでもだいぶ荷物は処分してきたつもりだったのに。
同じ血を引く実家の両親が物が多くて片付けができない話は、【夫を実家に連れて行きたくない】という話でも触れているので、興味がある方はそちらもぜひどうぞ。
夫との生活をしているうちに、そんな私の買い物の仕方が変わってきた。
それは中間の価格帯のものをあまり買わなくなったということ。
例えば靴が欲しかったとすると、
いつもなら色や形などのデザインが気に入った物を選んで、そのあと値段を見て「ま、こんなかんじかな」という値段だったら買うという流れだった。
値段は大体1万円〜2万円台が妥当とか、女性のファッションは流行りすたりがあるし、1年か2年使えればいいかなという感じ。
夫と一緒に買い物をするようになってから、その価値観は変わっていった。
その価格帯は、夫に言わせると中途半端な価格帯らしい。
だったら値段は高いけど、長く使える素材、長く使えるデザインの物を買って長く使った方が長い目で見て安い、
流行りの物が欲しかったら、1年でその流行もなくなるかもしれないし、それなら安いものでまずは買って使ってみてはどうかとのこと。
なるほど一理ある。
1万、2万で買った靴を1年そこいらしか履かないなら、4〜5万円の皮の靴にして何年も履いた方がいいかも知れない。
ただそういう物を買うときは、値段を見てやはり”高いな”という気持ちになる。
こんな高い買い物をして失敗したくない、という気持ちにもなる。
だから慎重に選ぶようになる。
そうすると、ちょっと合わないけどまあいいかという買い物が減るのである。
さらに2人暮らしを始めたとき、次に転勤になったときに大変だからということで、最低限使う物だけを残してあとは処分して荷物を減らそうということになった。
つまり、我が家は使用頻度を考えて厳選されたものや、無駄な物は持たない主義で物が少ないのだ。
今まで毛玉になった服でもパジャマにしようと取っておいた服が何十着もあったり、使ってはないけど捨てるのももったいないという"物で溢れた暮らし"からミニマリストに近い生活に変わったのだ。
これは思わぬ発見だった!
やればできるじゃん、私!
そもそもパジャマに格下げされた服がたくさんあっても着切れなかったし、たまに奥の方をごそごそ探ったら「あ!こんな服あったな〜!」と忘れているのだから、捨てられない、もったいないとやっていた割にそもそも物にたいして執着心がなかったのかも知れない。
物を捨てすぎても生活に困ったことはないし、無くて不便だなと思っても何かで代用したり、人間の知恵と工夫でなんとでもなってきた。
転勤族だから荷物を減らしていこうぜ!っていう考えで買い物の仕方も変わったわけだけど、これはこれで結果的にミニマリストに近づけた気がして転勤族の唯一のいい所だなと思う。
私には絶対むり!と固く信じていた「良いものを長く」という洒落た暮らし。
やってみれば簡単、意外とできると感じたのは発見だったし自分のポテンシャルに気づいてしまったよこれは。
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