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【電子書籍】『カプセルストーリー 青・緑』

6月23日に刊行された電子書籍『3分間のまどろみ カプセルストーリー 青・緑』(Gakken)をご紹介します。

『カプセルストーリー』概要


全作品書き下ろしのショートショートアンソロジー
監修はショートショート作家の田丸雅智さん
著者はショートショート大賞受賞者および坊っちゃん文学賞受賞者、計26名

Amazon、hontoほか、各電子書籍ストアにてお取り扱いされています。

ショートショート大賞とは?

『カプセルストーリー』の著者はショートショート大賞受賞者と坊っちゃん文学賞受賞者ですが、「ところでショートショート大賞って?」と思われる方もいらっしゃることでしょう。
キノブックス主催で田丸雅智さんを審査委員長とし、ショートショート作家の発掘・育成を目的として行われていた文学賞です。
惜しくも2018年の第3回を最後に現在は行われておりませんが、個性的なショートショート作品が受賞しています。
第3回受賞作は当時書店で配布された冊子にのみ掲載されたので、現在読むことはできませんが、第1回・第2回はショートショート大賞サイトで現在も読むことができます。

坊っちゃん文学賞とは?

坊っちゃん文学賞は愛媛県松山市主催の文学賞です。かつては青春小説の文学賞としても注目されてきた経緯もあるので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。正岡子規や夏目漱石ゆかりの地としてことばに親しんだ文化をもつ松山市ならではの取り組みといえるでしょう。
2020年度(第16回)からはショートショートの賞として生まれ変わりました。
審査員長にショートショート作家の田丸雅智さん、審査員に声優・ナレーターの大原さやかさん、映画監督の山戸結希さん。
第19回まで回を重ねるなか、応募数が9,000点を超えることもある注目度の高い文学賞です。授賞式が松山市役所で行われることを受けて、毎年応募者同士では「松山で会いましょう!」を合言葉として励まし合うなど和気あいあいとした盛り上がりを見せています。

また、松山市HPではリニューアル前の第15回坊っちゃん文学賞ショートショート部門を含むこれまでに受賞したショートショート作品を読むことができます。

なお、現在、第20回坊っちゃん文学賞が応募受付中です。ご興味のある方はチェックしてみてはいかがでしょうか。

『カプセルストーリー』著者一覧

さて、そのようなショートショートに特化した2つの賞の受賞者の新作を集めたアンソロジーが『3分間のまどろみ カプセルストーリー 青・緑』(Gakken)です。
当時の受賞作とあわせて、受賞時期順にご紹介します。(敬称略)

堀真潮

第1回ショートショート大賞 大賞「瓶の博物館」

髙山幸大

第1回ショートショート大賞 優秀賞「雨女」

梨子田歩未

第1回ショートショート大賞 優秀賞「靴に連れられて」

行方行

第1回ショートショート大賞 優秀賞「紙魚の沼」

洛田二十日

第2回ショートショート大賞 大賞「桂子ちゃん」

恵誕

第2回ショートショート大賞 優秀賞「超舌食堂」

滝沢朱音

第2回ショートショート大賞 優秀賞「今すぐ寄付して。」

長野良映

第2回ショートショート大賞 優秀賞「ヤンタマ」

灰谷魚

第3回ショートショート大賞 大賞「スカートの揺れ方」

山岐信

第3回ショートショート大賞 優秀賞「孕む壁」

霜月透子

第3回ショートショート大賞 優秀賞「ぬか床ラヴァー」
第16回坊っちゃん文学賞 佳作「レトルト彼」
第18回坊っちゃん文学賞 佳作「海辺のカプセル」
第19回坊っちゃん文学賞 佳作「幻島」

小狐裕介

第15回坊っちゃん文学賞ショートショート部門 佳作「shell work」

杉野圭志

第15回坊っちゃん文学賞ショートショート部門 子規・漱石特別賞「はるのうた」(松山帖句)

高野ユタ

第16回坊っちゃん文学賞 大賞「羽釜」

草間小鳥子

第16回坊っちゃん文学賞 佳作「今夜だけスーパースター」
第19回坊っちゃん文学賞 佳作「嘘つきは透明のはじまり」

眞山マサハル

第16回坊っちゃん文学賞 佳作「思い出カジノ」

松野志部彦

第16回坊っちゃん文学賞 佳作「プリンター」

山猫軒従業員・黒猫

第17回坊っちゃん文学賞 大賞「ドリームダイバー」

石原三日月

第17回坊っちゃん文学賞 佳作「家の家出」
第18回坊っちゃん文学賞 佳作「どっちつかズ」
第19回坊っちゃん文学賞 佳作「メトロポリスの卵」

森水陽一郎

第17回坊っちゃん文学賞 佳作「象と暮らして」

藤白幸枝

第17回坊っちゃん文学賞 佳作「ハードルの係」

椿あやか

第18回坊っちゃん文学賞 大賞「月光キネマ」

知花沙季

第18回坊っちゃん文学賞 佳作「再配達」

藤原あゆみ

第18回坊っちゃん文学賞 佳作「魚のタトゥー」

中乃森豊

第18回坊っちゃん文学賞 佳作「父の化石頭」
第19回坊っちゃん文学賞 佳作「野次馬スター」

伊藤見桜

第18回坊っちゃん文学賞 佳作「わたしは西瓜が食べられない」


いかがでしょうか。
少しでもご興味をお持ちいただけたら嬉しいです。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。