見出し画像

改善意識を持つということ

こんにちは、tokoです。

先日、会社で2019年度の評価フィードバックを受けました。
賞与額を見て薄々感じていましたが、私の去年の努力と、やってもやっても終わらず、どんどん仕事が増える錯覚に襲われていた日々が報われるような高い評価を受けました。
40分ほど丁寧にフィードバックしてもらい、頂いた言葉が嬉しかったので備忘録。

《改善意識》

今回一番高く評価してもらえた点が、「改善意識」でした。
この仕事は、年間で大きなルーティンを回すような側面があり、前例踏襲していくだけでも膨大な仕事量となります。
それを、去年は私が主担当として年間業務を企画、調整、実行していく役割を担っていました。もちろん実行していく上ではほかのメンバーの協力も多々得ましたが、体感では通常2~3人工で行う業務を1.5人工でやっている感覚(あくまでも、感覚)。

その中でも、「これはどーーーーしてもおかしいと思う。変えたい」という点がいくつかあり、配属2年目で一通りの流れが理解できた昨年、いろいろと実行に移しました。

大きく改善したのは以下の3点。


・そもそも私たちが欲しい人材とは?これまでの曖昧で面接官によりけりだった評価基準と併せて明文化。
・当社の一番の魅力は「人」。その社員の人となりを知ってもらう機会をより広く設けたい。
・派手なイメージがある仕事。実務として地道な下準備や打合せ、関わる人の多さ・知識の多さ。大きなやりがいに繋がるまでの日々を知ってもらいたい。

それぞれ、実際に改善するためにはそれなりのハードルがありました。
(ハードルが無かったら、これまでの担当者の誰かがとっくにやっていたはず)
そこで意識していたのは、下の4つ。

・なぜ行動する必要があるのか、ゴールイメージの共有
・一つひとつの意思決定の前に、自分なりの方向性を持ってチームに状況共有
・根拠はあちこちから集める(自分の感覚だけでなく、学生アンケート、社員の声など)
・自分だけの意見で進めない。自分の感覚を過信しない。

まず、そもそも忙しいチームメンバーに協力してもらったり、上司の理解を得るためには「何のためにこの改善を行うのか」をしっかり自分が説明できるようになることが不可欠。そして納得性のある根拠も必要でした。私は割と感覚人間ですが、ここは自分の「やりたい・やるべき」という感覚だけでは全くお話にならない。学生、社員、様々な業者さんなど、仕事で関わる多くの人の声を集めました。
また、私の満足のために改善するものでもない(メンドクサイを減らす、という改善もあるけど)。なので、私が作りたいものが本当に伝わるものになっているのか、を慎重に検討していきました。私のこれまでのキャリアは、社内の業務の中でも偏りがあり、ただ他のメンバーが経験したことのないキャリアでもある。チームメンバーと共有していくことで、色んな視点からみてきちんと「伝えたいこと」が伝わる内容になったと思います。
自分からは〇に見えていても、角度を変えれば□になることもある。


上司からは、この「改善意識があり、口で言うだけではなく自分で情報を集め、やり遂げる。その上で各方面に配慮が行き届き、新しいことを始めるにあたってもソフトランディングできている」という点をフィードバックしてもらいました。

また、上司は私に、「苦しみながらでも、ゼロから0.3、0.5を作る経験をしてほしい」と思っていたとのこと。
実は、採用ターゲットの明文化は、最初制作会社の協力を得ようとしていました。
前からお付き合いのある会社で、当社についてもよく理解して頂いているので、効率的に明文化を進めるうえでも、プロの力を使った方が誰が聞いても誤解のない言葉でターゲットを明文化できると考えたからです。
しかし、その提案を聞いた上司の返答は「No」。
これまで私は「こうしたい」という提案を却下されたことが一度もありませんでした。事業推進にあたって、そう的外れな提案をせずに済んでいたからだと思うのですが、今回も自分では絶対業務発注した方が効率的だと思っていたので、正直不服に感じていました。

そして実際、ターゲット明文化は至難の業でした。
思いつく限りの要素を出しても、それをどうグルーピングすればよいのか。
そもそもうちで活躍している社員の特徴は?
この言葉で伝えたいニュアンスは伝わるのだろうか。
などなど…。
頭抱えて残業しながら、大量の付箋とA4・A3用紙を使ってアナログに考えていく日々。
最終的にはなんとか形にまとまって、今年の採用に活かすことができ、まだ完璧なクオリティとは言えずともほっと一安心。

想えば、これまでの私のキャリアで「ゼロからイチを作り出す」という経験はしたことがありませんでした。もちろんプロジェクト一つひとつはゼロからのスタートですが、それはあくまでも私が大好きなチームプレー。自分一人で生み出す、ということはほぼ経験したことありません。
むしろ、私は決してアイデアマンではないと思っている自分にとって、ゼロイチの仕事は苦手と感じているものでした。
(1→10は好き。改善意識があるのもその一環なのでは)

自分にとって苦しく、挑戦だった「ゼロイチ」の仕事を、腹の底では不服に思いながらもやり遂げ、きちんと評価してもらった。
一つ、自分の自信になったというか、自己肯定感に繋がったように感じます。
ああ、苦手だと思っていたことでも、向き合ってやってみたら意外となんとかなるんだ。
そして単純な私は、今年度は気になっていたこの部分に取り組んでみようかな、とすっかりその気になってしまいました。


最後に、「こんなに丁寧にフィードバックして頂いたのは初めてです…!ありがとうございました」と上司に伝えたら、「去年も同じようにやりました」と苦笑されてしまいました。
そのはずなんだけどね。去年はもっとこうしてね、と言われた部分が不服だったことしか覚えてなかった。失礼しました。笑

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?