見出し画像

小樽ひとり旅はフェリーの旅 2021年10月9〜10日

私は船酔いするくせに、以前から豪華客船の旅に憧れていました。世界一周はさすがに難しいけど、1週間くらいのツアーなら行けるんじゃないかと思い、飛鳥IIや日本丸、クイーンエリザベス号(2019年に日本発着ツアーをやった)のパンフレットなどをよく見ていました。
でもコロナ禍になり、特にクルーズ船はいろいろとあったので、しばらく船旅は無理だな〜と諦めていました。
そんな2021年8月のお盆休み、私はフェリーという乗り物の存在を見つけてしまいました。豪華客船ほど予約を取るのが面倒くさく無く、値段も安く、しかし海の上をプカプカと旅行できるなんて。最高か。
調べたところ、新潟ー小樽のフェリーが距離も乗船時間も程良いことがわかったので、これを中心に旅の計画を組むことにしました。

■計画を立てるときに考えたこと
・フェリーは、新潟(12時発)→小樽(4時半着)だと小樽に朝早く着きすぎて辛いので、「小樽(17時発)→新潟(9時着)」に乗ることにする。
・小樽には新幹線(東京→函館→小樽)で行きたいところだが、小樽港16時着が難しいので、今回は飛行機で行く。
・せっかくなら普段乗らない飛行機に乗ろう。成田ー新千歳のジェットスターを予約(実は初LCC)。
・成田へは、東京駅からバスで行ってみる(1, 2年前に開通したらしい?)。

■持ち物
・フェリーのe乗車券を印刷したもの(eなのに印刷する)
・タオル(フェリー内には大浴場があるらしい)
・パジャマ、着替え、歯ブラシ
・酔い止めの薬
・除菌ジェル、除菌シート、マスク多め(自己防衛はしっかり)

■お祈りすること
・台風こないで(フェリーが欠航した途端に宿泊と交通を失うことになるので)

■たび日記
日頃の行いのおかげか、台風も来なくて、天候は晴れ/曇り。ちょうどいいです。
朝5時に起床し、寝ぼけまなこで身支度をして、自宅からいちばん近い新幹線駅に6時半ごろ到着しました。

今までありがとう、マックス。そのうち剥がされちゃうのかな?

おはよう、新幹線。君と一日の始まりを迎えられるなんて、僕は幸せだよ。

新幹線の切符は、当日駅で購入しました。ニュースで「緊急事態宣言が明けて、旅行関係の予約が爆増」と聞いていたので、新幹線も激混みでは無いかと予想し、指定席を購入。いざ乗車。

バカ野郎、もう今後は自由席買うぞこの野郎。
(この指定席号車、私を入れて3名のみ。)

気持ちを落ち着けて車内誌なんかを眺めていたら、あっという間に終点東京駅に到着しました。
ホームから高速バス乗り場(八重洲南口)までは、駅構内図を事前に調べたところ、歩いて5分くらいで辿り着けそうです。

よし、こっちだな。

あれ、ケイヨーストリートって何だ(ウロウロ)。
京葉線乗り場に来ちゃったぞ(ウロウロ)。

やっとついた…(15分経過)。東京駅で迷うだなんて、田舎者冥利につきます。

改札・出口を出て、すぐ右側にバス乗り場とチケット売り場がありました。
バスは予約制ではないため、チケットを購入したらすぐ順番待ちのレーンに並びました。

バスの出発は20分後ですが、ニュースで「緊急事態宣言明けで(以下略)」。

バスに乗車したのは約10名ほどで、座席はガラガラでした…。
バカ野郎、待ち時間でコーヒー飲めたぞこの野郎。

気を取り直し、早速シートベルトをしようと思ったら、

今時のバスはUSBポートなんて付いてるんですね。私が持ってきたケーブルが短すぎて使えなかったですが、今後活用したいです。

バスは定刻で発車。車窓から都会の景色や夢の国を見ながら、久しぶりのバス旅を楽しみました。バスの車窓の景色ってどんどん変わるので、いつまでも飽きずに見ていられます。

ちょうど1時間で成田空港第3ターミナルに到着しました。

初めまして、第3ターミナル。
あなた本当に空港ですか?工場とかじゃないですか??簡素すぎじゃない?

建物に入って道なりに進むと、今回搭乗するジェットスターのカウンターがありました。今回はオンラインチェックインをしていないので、チェックイン機で手続き。

久しぶりにこういう搭乗券を手にしたなあ。

ちなみにこの日のフライトスケジュールです。下モニター、電気の無駄だから消しちゃえ。通常時のフライト数を知らないのですが、ジェットスターしか表示されていないし、明らかに少ないですよねきっと…。

少し時間があったので、フードコートでうどんを食べつつ時間をつぶした後、保安検査場を抜けて搭乗ゲートへ。

第3ターミナル、あなたやっぱり工場じゃないですか?

ちなみにエスカレーターは東芝。

第3ターミナル、あなた本当に空港だったんですね。

搭乗ゲートのエリアまで来ると、いろんなYouTube動画に映ってるジェットスターショップがあったので、そこでお茶を買いました。機内では飲み物が有料なので…いや有料なのは良いんだけど、私の性格からして周りのお客さんをかき分けながらCAさんに「お茶ください!」とか言えないので…。

そうこうしている間に、搭乗開始の時間となり、まずは窓側席の人たちが案内され始めました。
あ、そうだ。今日お世話になる飛行機を撮影していなかったです。今の内に撮影しておきます。

!!!!!!!!
憧れの地上からタラップで搭乗するパターン!!!!!さすがLCC!!!
全然予想していなかったので、すごく嬉しいサプライズ!!!
搭乗時は、一段一段を踏み締めました。

機内はほぼ満席でした。やっとニュースを肌で実感。
飛行機は定刻で離陸し、特に揺れることもなく、順調なフライトでした。(ちなみに座席ピッチが広いのは、非常口のある列だからです。)

順調すぎて、定刻より20分も早く新千歳空港に到着しました。そんなことあるのかと思ったけど、フライトレーダーを見たら昨日も一昨日も早く到着していたようです。
気流とかの関係なんでしょうか?約2時間のフライトで20分も早く着くって、なかなかだと思うんですが。そういうもんなんでしょうか。

こんにちは新千歳、10年以上ぶりだね。(前回の出会いは覚えてないよ。)

北海道はいい天気で、日差しが当たる場所は暑いくらいでした。
空港でラーメンでも食べたいところですが、小樽滞在時間が無くなるので、そのまますぐJRへ。小樽行の快速エアポートに乗りました。

ニュースによると(以下略)。
ということで、指定席券を購入しました。飛行機満席だったしね!
しかしホームに行ってみると、みんな自由席に乗っている。しかも自由席はガラガラで座り放題。ちなみに指定席料金530円(自由席は乗車券だけで乗れるそうです)。

バカ野郎、JR北海道応援したいから530円払うぞこの野郎。

新千歳から小樽までは、約1時間半の旅です。
車窓からは、最初は街並みや木々の景色が見えていましたが、小樽に近づくと海が見えてきました。

海を見るとテンションが上がる県民性なもので。

海が見えてから15分くらいで、目的地の小樽に到着しました。

初めまして、小樽。2時間ほどお邪魔します。
小樽駅に到着したのは14:20でした。16時までにフェリー乗り場へ行く必要があります。残された時間は約1時間半。

所要時間34分。ま、よゆーだね。
途中で観光しながら、のんびり歩くことにします。

港町によくある、真っ直ぐ海に向かっていく坂道。

廃線が街中に残っている、旧手宮線。

運河沿いの倉庫。一部はまだ現役倉庫として活用されているのかな?

六花亭、ルタオ、北菓楼などの有名菓子店。(ちょびちょびとお菓子を購入)

足利と発祥の地を争ってほしい、ぱんじゅう。
(wikiによると、伊勢市が最古との説があるらしい。)

さすが有名観光地なだけあって、その他にもお土産屋などがずらり。いろいろ巡っていたら、いつの間にかフェリーターミナルのあたりへたどり着いたようです。
現在、15:40。時間調整完璧。ま、よゆーだね。

しかしこの看板がくせ者でした…。「もうすぐ到着だ〜」と歩いて進みましたが、全くターミナルっぽい建物が見えません。Googleマップでターミナルの位置を確認したら、橋を渡った向こう(所要時間10分)の場所が示されました。
やべぇよやべぇよ…意外と時間が無くなってきたよ…。

橋を渡って歩いていたら、「shin nihonkai」と書かれたビルが!あれだ〜!!!
(しかし到底10分で着く距離には思えない。やべぇよやべぇよ…)

フェリー乗り場に近づくにつれ、貨物トラックが増えてきました。
リアルドナドナ。

競馬いきたい。

ここでフェリーにトラックがどんどん詰め込まれていくのを発見。
さっき見た「shin nihonkai」は、フェリーだったのか…。ターミナルビルだと思っていました。フェリーってデカイんですね。
いやしかし、トラックと比べても大きすぎやしませんか。

とか言って歩いていたら、やっとターミナルが見えてきました!

時間は16:00ジャスト。ま、よゆーだね(ゼェゼェハァハァ)。

受付を済ませて、部屋のキーをもらいました。受付では、全員の体温をしっかり測っていました。
その後、忘れないうちに酔い止め薬をのみました。私は相当船酔いしやすいので、念のため。

ターミナル内には小さい売店と自販機が3台。お手洗いに行って、自販機でお茶買って…としていたら、あっという間に乗船時間(16:20)になりました。

通路を進んで

フェリーに乗り込む自家用車たち

こんにちは、あざれあ。らべんだあに乗りたかったのは内緒だよ。

そしていよいよ乗船!初フェリー、ドキドキ…。

あなた、本当にフェリーですか?うちの近くのスーパー銭湯じゃないですか?

いや、スーパー銭湯より充実してるな。

そして私の部屋。壁は薄いしドアの下部が空いているので外の音が聞こえますが、個室仕様です。コンセントはもちろんテレビまである。タオルをかけるところもあります。ドアはオートロックでした。(ただし貴重品の管理は自己責任で行いましょう)
これで12000円弱とは。交通費&宿代と考えれば、破格すぎます。

荷物を部屋に置いたら、出港の瞬間を見るためデッキへ向かいます。

さっそく購入する、ちょろい客。(早くデッキへ行け)

なぜか出港の瞬間ではなく、ひたすらカモメの写真を撮っていた私。
ちょうど夕日の時刻で、海がとてもきれいでした。いつまでも見ていられる景色でしたが、沖に出るにつれて風が強くなり寒くなってきたので、船内へ退散。

その後、お腹が空いてレストランを覗きましたが、18時からの営業とのこと。
カフェの方は開店していたのですが、ピザっていう気分じゃないなあ。
ということで私がチョイスした夕飯がこちら。

もっと食に興味を持て。
売店でこういう食べ物がいくつか売っており、ありがたかったです。値段もコンビニ価格くらいでした。
食べ終わった後は、大浴場へ行きました。レストランの開店時間に重なっていたせいか、利用者は私を入れて2名だけ。のびのび過ごせました。湯船につかっていると、お湯が左右にゆっくり揺れており、船の上であることを実感。
お風呂の後は部屋に戻ってゴロゴロしていましたが、部屋でじっとしているとやはり揺れているのが分かりました。
酔い止めのおかげか、私は今回特に体調不良にはなりませんでしたが、今回は天候的にも季節的にもかなり穏やかな航海のはず。冬の荒れた日本海だと、もっと揺れがひどいのかもしれません。これはいつか体を張って検証しなければ。

19:30ごろ、だんだん通信環境が悪くなってきたので、ネットをやめて船内をプラプラ。(陸から離れるにつれて、wifiがつながりにくくなります)

窓際の席に座って、今日撮った写真を見たりしていました。(画像は夕方の様子)
星を見ようと思いデッキに出てみましたが、デッキは強めの光で照らされて明るいためか、星はあまり見えませんでした。遠くの方に光(イカ漁船?)がたくさんありましたが、それ以外はただただ真っ暗。しかも風がとても強くて、すぐ退散してしまいました。

そして、そんなこんなをしている内に眠くなってしまい、21:00ごろには就寝。

翌朝、目が覚めて時計を見ると5:30でした。
昨晩は「じっとしてると、揺れているのが分かるな〜。外の足音や話し声も少し聞こえるし、私ったらけっこう神経質だから寝られるかな〜。」なんて思っていましたが、すぐ寝付いて9時間も爆睡していたようです。
洗面所で顔を洗ってからデッキへ出てみると、ちょうど朝日がのぼるところに遭遇しました。

感動が伝わらない写真だなあ…。
わかりづらいかもしれませんが、ちょうど雲の隙間から朝日が見えて、ステキな風景でした。
しかし「目覚ましかけず自然に起床→洗面→デッキ出てみよう→ちょうど日の出に遭遇」って、こんなタイミングの良さありますか?人生の運をここで使いまくってないかな?今年もサマージャンボはダメかな?
そんな心配をしながら、海を眺めたりベッドで二度寝したりしていたら、船内アナウンスでレストランの開店案内が放送されました。せっかくだし、朝食はレストランへ行ってみます。

レストランは、自分で好きなものを取っていく丸亀製麺方式です(語彙力)。
お刺身やローストビーフサラダなど、夜メニューの名残と思われる品々が並んでいました。もちろん朝食っぽいものもあります。私は目玉焼きとクロワッサンを選びました。
コーヒーは、豆挽き&抽出をしてくれるマシンを利用します。
一人席用の座席があったので、そこに座って朝食をいただきました。

これぞ船旅における理想の朝食風景。

これぞ船旅における理想の食後コーヒー風景。
しばらくこのデッキ席で、ボケーっとしていました。海って広くて大きいんだなあ。

さて、そうこうしている内に「あと1時間で到着」のアナウンスが流れてきました。部屋がとっちらかっているので、急いで部屋へ戻り片付け。
その後、「明るい海の景色を撮影していなかった」と思い、再びデッキへ(忙しい)。

いつの間にか、港の中まで入っていました。
結局そのまま接岸までじっくり見て、港到着後に慌てて荷物を取りに部屋へ戻り、そのまま下船(忙しい)。
あっと言う間に素敵な船旅が終わってしまいました…。

ちなみに新潟のターミナルのエスカレーターは、

東芝製。
ターミナル内を歩く間、所々でスタッフの方が「ありがとうございました♪」と声をかけてくれました。ありがとう、新潟港。

ありがとう、あざれあ号。

君にもいつか乗るよ、佐渡汽船。

さて、自宅へ帰るためには新潟駅から新幹線に乗らなくてはなりません。
フェリーターミナルから新潟駅に行くには、
・路線バス
・徒歩
のいずれかを選択します。
急ぎませんので、徒歩で街並みを見ながら行くことにしました。

3.3キロ約40分。ま、よゆーだね。

トキが日本酒片手に宴会中。(ちょっと今日日差し強くない?)

新潟って都会なんですね。(駅までの道のり日陰ゼロじゃない?)

はじめまして、新潟駅。気温30度なんて聞いてないよ。(ゼェゼェハァハァ)
駅に着いたころには、汗だくになっていました。

次の新幹線まで約40分ほど時間があったため、切符を購入した後に軽くおみやげを物色しました。YouTubeで日本酒飲み比べのお店?があると見た気がしたんですが、見つけられなかった…。

昨日ぶりだね、新幹線。今回は自由席券を買ったよ。

その後、無事に帰宅。
新潟港に着いたのが9:15分と早く、その後観光せず帰ってきたため、早い時間に帰ってくることができました。荷物を片付けたりする時間もあるし、次の日(仕事)にそなえて早めに就寝できるし、私としては理想的な帰宅時間でした。

おまけ:今回のおみやげたち(新潟みやげの方が容量的に大きい)。

■かかったお金(自宅-東京駅、新潟駅-自宅の交通費を除く)
・東京駅→成田 バス 1300円
・成田→新千歳 飛行機(ジェットスター) 約9000円
・新千歳→小樽 電車 約2500円
・小樽→新潟 フェリー(ツーリストSの席) 約12000円
・食費(3食&飲み物:約3000円)
・おみやげ 約3000円
トータル:ざっくり3万円(自宅ー東京駅、新潟駅ー自宅の旅費は除く)

■写真

■今回のひとり旅の結論
・フェリーはよい。
・海はよい。
・新幹線は自由席。

次回はどこへ行こうかな。(おわり)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?