群馬・新潟ひとり旅は電車に乗るだけの旅(上越線、ほくほく線、信越線、えちごトキめき、北陸新幹線)2022年5月5日
2022年のGWは、久しぶりに緊急事態宣言等が無い大型連休となり、各地は大混雑というニュースが連日放送されていました。このような世の中の動向をキャッチしている方々は、早くから宿や交通機関を予約していたようで、情弱な私が「GWどこか行きたい!」と思ったときには、すでに手後れ(どこも満室)の状態でした。
しかし私は5月3日に突然気付きました。
「観光にあまり関係ないローカル線なら、空いているのではないだろうか。」
人間に生まれたからには、仮説は検証するのが使命です。さっそく自宅から日帰りで行けそうなローカル線旅を検索しました。
1.福島方面(自宅→栃木→日光→会津若松→郡山→小山→自宅)
2.新潟方面(自宅→水上→越後湯沢→直江津→上越妙高→高崎→自宅)
かなり悩みましたが、今回は「混雑が無い」ことを最優先とし、ルート2新潟方面を選択しました。
(日光の観光地パワーはヤバいだろうと予想)
■旅の計画
ルートが決まればさっそく旅の計画です。
私は乗り物に乗ることが好きで、観光は乗換え時間内で近くに何かあれば見るくらいで十分という人間です。
以下は、そんな人間が計画したルートと時刻です。
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高崎8:23ー水上9:31/9:44ー越後湯沢10:16 上越線
越後湯沢10:41ー直江津11:59 ほくほく線
直江津12:12ー上越妙高12:25 特急しらゆき
上越妙高13:00ー高崎14:01 北陸新幹線
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乗継ぎ時間が最長でも35分という、見事な計画。
(この人、何しにいくんだろうか。)
■旅の当日
旅の始まりは高崎駅からスタートします。
本当は新前橋駅からスタートしようかと思っていたのですが、上越線は谷川岳の登山口につながる駅があるため登山者がよく利用すると聞いており、ある程度の混雑が予想されるため、高崎駅(始発)から乗車することにしました。
だって谷川岳は、群馬が誇る名山ですから。
さあ、写真撮影はここらへんまでにして、登山客より先に座席を確保しなくては!!
谷川登山はシーズンじゃなかったんでしょうか?高崎駅からの乗客は少しだけ、その後新前橋駅から少し乗り込み、しかし渋川や沼田でほぼ降りて行き、車内は常に空いていて快適でした。
周りのお客さんに気兼ねすることなく、ロングシートで無理やり体をひねりながら、車窓を楽しみます。
沼田駅で気づいたのですが、駅の看板がやけにスタイリッシュ。その後いくつかの駅でこのような看板がありました。後で調べたところ、どうやらSLがとまる駅をリニューアルしたようです。なるほど、SLの車輪の模様ですね。
さて、そんな感じで車窓を楽しんでいたら、あっという間に水上駅に到着しました。
ここで長岡行きの電車に乗り換えます。
水上→長岡の車両は、ロングシートとボックスシートの併用タイプでした。乗客は1つの車両に10名程度。満席には程遠いですが、まあまあ人がいました。
しかし服装や荷物を見るかぎり、登山客ではなさそうです。
定刻になり電車が出発すると、3名のおじさまが先頭の窓(運転手さんがいるところ)へわらわらと集合しました。私の横のボックスシートにいたちびっ子3名が指をくわえて「あそこ行きたい…」とママにねだっています。
ママ「おじさん達がいなくなったらね。」
私「(その時は、私もご一緒したい)」
私は先頭車両のボックスシートを確保しました。4人掛けを1人で占領する贅沢。
さあ私は私で、さっそく車窓を楽しむことにします。
車窓の眺めは高崎ー水上間とあまり変わりません(窓の色がおかしいくらいです)。見えている山々が違っていますが、ざっくり言えば「のどかな山間の風景」です。
しかし、上越線の魅力は県境越えにあると思っています。
群馬ー新潟間には険しい三国峠があり、電車は長いトンネルでこの峠を通過します。あまりに長いのでトンネル内にも駅があるのですが、その中の土合駅が昨今「モグラ駅」としてYoutubeやテレビに取り上げられ、ちょっとした観光名所になっているそうです。先頭の窓を占領しているおじさま方も、きっと土合駅が目的でしょう。
私は通過するだけですが、しかし見るのは初めてなので、ワクワクしながら座席でその時を待ちます。
土合駅では私とちびっ子たち以外の乗客がほとんど下車し、代わりにそれ以上のお客さんが乗車してきました。電車に乗らずホームで写真を撮っている人も多数。もうすっかり観光地化しています。予想通り、おじさま達もみんな下車していきました。
ちびっ子たちが特等席を占領。私は大人なので、「私も混ぜて!」という気持ちはおくびにも出さず、大人しく座っていました。大人なので。
そんなこんなしている内に、電車は新潟県に入りました。
廃車のことを調べてみたり(結局わからず)車窓を楽しんでいると、あっと言う間に越後湯沢に到着。
ここからはほくほく線に乗り換えます。
ほくほく線の車窓は、ある場所では広くて雄大な山々の風景、ある場所では険しい谷間の風景で、今までの車窓とは一味違いました。
各駅にはバズーカのような一眼で写真を撮影している撮り鉄さんもちらほら。その気持ち、わかります!
そして定刻通りの12時前に、電車は直江津駅に到着しました。
直江津駅は乗り換え駅としてメジャーなのか、いろんな電車が停まっていて人もけっこういました。
直江津からは特急しらゆきに乗車します。特急券を買おうとしたのですが、えきねっとでは購入できませんでした。あわててグーグル先生にお伺いしたところ、車内で車掌さんから購入できるとの情報が。先生を信じて、事前に特急券の購入をしないまま乗車します。
しらゆきの乗車時間は10分強しかなく、パシャパシャ写真を撮って車掌さんからチケットを購入して…としていたら、あっと言う間に上越妙高駅に着きました。慌てて下車します。
上越妙高駅では、この旅最長の乗り換え時間35分の猶予があります。
何をしようか…駅弁買ってみようか(種類がたくさんあった)。でも人が多いな。
おみやげでも買うか。でも新潟土産って今までけっこう買ってるんだよな。
ローカル線グッズでも買うか。クリアファイルとかいらないんだよな。
えーとえーと、どうしようかな…
生来の性格はしょうがない、せめて新幹線の入線状況を写真におさめますか。
入線のアナウンスが放送されたので、カメラをスタンバイします。
私の後ろの人「(コイツなんで反対側向けてカメラ構えてんだろ…)」
その後、新幹線から雄大な山々を眺めつつ、帰路につきました。
■かかったお金(ざっくり)
・交通費(すべての電車賃)10,000円
■今回のひとり旅の結論
・群馬ー新潟のローカル線は、GWでも混んでいなくてよい。
・群馬ー新潟のローカル線は、のどかで雄大な景色が楽しめてよい。
・群馬ー新潟のローカル線は、鉄オタさん参加率高め。
・ひとり旅はよい。
次はどこへ行こうかな(おわり)
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