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京都ひとり旅は昼行高速バス9時間の旅 2021年12月11日

■前置き

乗り物好きの理由は、人それぞれだと思います。私が乗り物好きな理由はいくつかありますが、その一つに「車窓から景色を見ることが好き」というものがあります。なので、私が乗り物に乗るときは、いつも窓際を選択します。
今回の旅は、とあるYouTubeを見たことがきっかけで計画しました。その動画は、2階建て高速バスの2階最前列から撮影されたものだったのですが、それは見事なパノラマビューでした。前面・左右に窓があり、2階(高い位置)から車窓の景色が見放題。これは乗るしかないです。

このバスは、東京ー大阪間を走っている「グラン昼特急」という昼行高速バスです。値段は約5000円〜8000円程度で、新幹線よりも安いです。その代わり時間が3倍くらいかかります。私のような「観光や食事よりも乗り物に乗っていたい」という人間にとっては、なんとも理想的な乗り物です。そして景色も良いだなんて、願ったり叶ったりです。
グラン昼特急は京都にも停まります。大阪はこの前行ったし、それなら京都で降りようかなということで、今回は京都駅に停まるグラン昼特急3号に乗って昼行高速バスの旅を決行することとしました。

では早速チケットの予約を…。高速バスネットで予約します。グラン昼特急はJRが運行していますが、JRは電車もバスも1ヶ月前にならないと予約できないようです。2階最前列席はバス1台に3席しかありませんので、これは争奪戦間違いなしです。12/11のバスを予約するため、私は気合いを入れてちょうど1ヶ月前の11/11に予約サイトを開きました。「得割」をクリックして座席指定をすると…残り2席!!すでに争奪戦は始まっているのか…。あ〜早めに予約してよかった、ポチ!!無事に予約できました。
実はその後、「普通運賃」をクリックしてみたところ、最前列の残り1席も座席指定することができました(争奪戦など起きていなかった)。運賃によって指定できる座席が違うようです。
余談ですが、「得割」で指定できたのは1B(真ん中)と1C(右側)の座席でした。でも結局私は座席を取り直し、「普通運賃」の1A(左側)を指定しました。右側だと対向車線が視界に入るし、真ん中は両側の方々に気を使いそうだし…という理由です。

グラン昼特急3号は、8:10東京発ー15:48京都駅着です。旅行計画をたてた当初は、京都駅に到着したらすぐ新幹線でとんぼ帰りしようと思っていたのですが、バスは遅れる可能性が十分にあり時間が読めないので、結局京都に一泊することにしました。ということでホテルも予約。京都駅前の三交インが値段も口コミもいい感じだったので、そこに決定しました。
さらに帰りは金沢経由にして、特急サンダーバード・北陸新幹線に乗って帰ることにしました。1泊2日で3種類の乗り物に乗るプランです。

■持ち物

・高速バスの乗車券(QRコードスマホ表示でOKなのですが、念のため印刷)
・着替えなど一泊用のもろもろ

■たび日記

朝5時に起床。寝ぼけまなこで身支度をして、5:50に家を出ました。東京行きの上越新幹線に乗り込みます。

君とまた朝を迎えられたね(1ヶ月ぶり)

指定席の車両に乗り込むと、その車両の1/3くらいを子供たちが埋め尽くしていました。引率と思われる大人も2人ほど乗っていたので、修学旅行でしょうか?最初「うるさそうだな参ったな」と思っていたのですが、とても大人しくマナーを守って過ごしていました。もしかして寝てたのかな?朝早いもんね。

朝焼けがキレイな…これ何?

こんな朝焼けの景色を見ながら、あっという間に東京駅に到着。八重洲南口のバス乗り場へ向かいました。電子掲示板で乗り場を確認。

私が乗るのは、下から4番目に表示されている「グラン昼特急3号」です。
え、満席??まったく争奪戦が起こっていなかったのに。需要のある路線なんだな〜。
さて、乗り場は9番とのことで、早速向かいました。

1階建のバス。よく見るバスですね。(と言ってもグランドリームはあまり見ないかも)

あら、まだ前のバスがいるのかな。でももう8時すぎてるけど。(まさか)

いや、でも案内板によれば、ここに停まっているのは京都行きのはず。(まさか)
ここでアナウンス「グラン昼特急3号は車両不具合のため、2階建車両ではなくハイデッカー車での運行となります。皆さまにはご迷惑をおかけします。」
…まさか。

そう、この日は(このバスだけ?)まさかの普通バスでの運行でした。今回の旅の理由が無くなったじゃないか!!誰だ疫病神は!!プロペラ機3戦2敗(機材変更により乗れなかった事の方が多い)の私か!!私だな!!ほんとすみません。
乗り込む際に、係の方が私の座席番号を見て「今日は2階建じゃなくなっちゃって、申し訳ありません…」と本当に申し訳無さそうに言ってくれました。いえ、悪いのは私です。ほんとすみません。
ということで、今回の旅は急遽「よくある3列シート高速バスに乗る旅」となりました。
でも座席番号は変わらず1A(最前列左側)で、景色の良い座席でした。

1A席からの眺め。前も左もみえる。

バスは定刻通り8:10に東京駅を出発しました。
東京駅から次の停留所であるバスタ新宿までの道のりは、皇居のあたりを通るので、レトロで素敵な建物がたくさん。早速車窓からの景色を楽しみます。

初めて見たウーバーイーツ。(レトロな建物そっちのけ)

バスタ新宿で20分ほど停車、数名の乗客が追加され、定刻通りに出発。高速に乗ったあと、途中でいくつかのバス停に停まりながら進んでいきます。どの停留所からも1、2名の乗客がありました。

わかりづらいけど停留所。2名ほど人が待っています。
フロントガラスから富士山がよく見えます。

この日の東名高速はちょっと渋滞していました。バスでは早い段階で「東名が混雑しているので、遅れが生じる見込みです」とアナウンスしてくれていました。でも私としては問題無し。むしろキレイな富士山の景色をゆっくり楽しめて、ありがたいかぎりです。

しばらく走って、バスは最初の休憩場所である足柄PAに到着しました。
通常休憩は20分間のようですが、実は少しトラブルがあり、実際は1時間弱停車をしていました。(車両ではなく乗客のトラブル。運転手さんは対応に追われて大変そうでした…)

富士山とグランドリーム号

いろいろ処理が終了し、足柄PAを出発。この時点で1時間半ほどの遅れとなっていました。
足柄PAを出て、またすぐに停留所に停車。1名の乗客が乗り込みました。この方、1時間半もここで待ちぼうけしていたってことですよね。途中のバス停から乗り込む人は、待ち時間がよめないというデメリットがありますね。
ここからは高速道路の渋滞はほぼ解消しており、スイスイと進みました。

2つ目の休憩所「道の駅もっくる新城」。いったん高速道路から降りて停車しました。ここで乗務員の交代があり、担当がJR関東からJR西日本に代わりました。

とてもキレイな建物です。中で食事ができたり、パン屋や食べ物の出店もありました。他のバスも停まっていて、利用者はけっこう多かったです。

甘め卵焼きの下には酢飯が。

現在14時05分。ずっと座っているだけなのにお腹が空いたので、ここで卵焼き&稲荷寿司を購入し外の食事スペースでパパッといただきました。近所のお母さんが作ったという感じの素朴な味でおいしい。
バスはここでも1名の乗客を乗せて、再び高速道路へ戻りました。

途中、四日市あたりの景色
工業地帯の港という感じ
ナガシマスパーランド
今このあたり(見づらくてすみません)

バスは1時間半の遅れをキープしつつ順調に進み、最後の休憩所である甲南PAに到着しました。

自己主張が強い忍者
自己主張が強い忍者

ここで今更ながらバス車内の様子も。

3列シート、カーテンがあるので周りの人が気にならない。
(怖い修正しててすみません)
休憩所では出発時刻をきちんと表示してくれる。

16:20に甲南PAを出発し、後は京都駅へまっしぐら。

1時間半遅れたからこそ見られた夕日(ポジティブ)

途中でキレイな夕日を見ることができました。

京都駅烏丸口に着いたのは、17:15ごろでした。定刻が15:48だったので、ちょうど1時間半の遅れで到着。時間はかかったものの、景色が楽しめてとても素敵なバス旅でした。

この後、伊勢丹の地下で京都らしいお弁当を購入し、予約していた三交ホテルへ。チェックインして部屋でお弁当をもそもそと食べ、お風呂に入り、21時にはさっさと寝てしまいました。写真が全然残っていない…何だかんだ疲れていたようです。
(ちなみに三交ホテルは京都駅目の前という抜群の立地な上に、清潔でトイレ・バス別で大浴場があって、その割に料金は安く、とても良いホテルでした。)

次の日は特急サンダーバードと北陸新幹線で金沢を経由して帰宅したのですが、それはまた別にまとめます。

■写真

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