「あなたの発明なら特許取れます」と言われたときに検討すべきこと【リライト版】

（Ｑ）発明をしたので、ある方に相談しました。
「この発明なら特許取れます」と言われました。
どう考えればいいでしょうか？

（Ａ）「特許が取れます」の根拠を示してもらいましょう。
根拠なく言っていることもあるかも知れません。
その場合、十分に特許調査を行ってから特許を出したほうが無難です。

＜解説＞

■珍しい依頼ではない

だれかに特許の相談をされた後に、弊所にご依頼頂くことがあります。
決して珍しい依頼ではありません。よくあることです。

例えば、以下のような事情の場合です。
✔相談した相手が弁理士でない場合
✔相談した相手が、弁理士ではあるが、個人からの依頼は受けない場合
✔弊所が個人対応を専門にしていることを知って

さて本題です。

■「あなたの発明なら特許取れます」と言われたときに検討すべきこと

相談した相手から「この発明なら特許取れます」と言われたのですね。

正直、そういう断定は、ちょっと考えにくいですね。
ただ、その相談した相手も、何か根拠があって言っているのでしょう。
その根拠を示してもらうといいと思います。

こんな発明、これまでに無さそうだ！
くらいの判断だとしたら、かなり危険です。

弁理士ではない方の判断に多いのですが、
✔市場にその発明品が存在しないから、特許が取れそうだ！
そう判断する方がいます。

しかし、市場に存在しない→特許が出されていないとは限りません。

逆に言えば、
その発明について、特許が出されているかどうかを調べる
→特許になるかどうかを判断することができます。

これが「特許調査」です。

■特許調査を行うことで、効果的な特許戦略を練る

特許調査を行っても、100％確実に特許が取れるとまでは言えません。
（弊所では現時点ではすべて特許になっていますが、結果論です。）

特許調査を行うことで、以下のような特許戦略を練ることができます。

✔①特許は取れそうもないので、いったん保留にする
✔②特許が取れそうな改良発明をしてから、特許を出す

弊所のお客さまでは、①も②の方もかなりの数いらっしゃいます。

①の方は、ムリ・ムダ・ムラな特許を出さずに済みます。

②の方は、効果的な特許戦略が目指せます。
発見された特許を参考にして発明の改良を行うこともできます。

時間が経ってから、改良発明をされて、依頼を頂いたことがあります。
結果的に、より良い強い特許を取ることができました。

特許調査の効果としては、このほかにも、
✔③発明品の製造販売が、他者の特許を侵害することを予防する
などの効果もあります。

■
ご参考になれば幸いです。
以下の関連記事では、本記事の逆について考察しています。
あわせてご覧頂ければ幸いです。

＜関連記事＞
「あなたの発明では特許取れません」と言われたときに検討すべきこと

＜元記事＞
「あなたの発明なら特許取れます」と言われたときに検討すべきこと（2019年09月18日執筆）

＜関連記事＞当ブログのリライトについて
特許の過去記事をリライトします＆YouTubeも【１文１行ブログ】

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●元ブログ（＋αの情報あり）

https://www.tokkyoblog.com/archives/88624808.html

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