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特許調査の近傍検索とは?『情報発信』をどう検索するか?

先日のブログで「情報発信」に関する記事の一覧を作成しました。本ブログの記事のうち、『情報発信』という文言を含む記事を、機械的に抽出しました。

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「情報発信」に関する記事一覧(1)

●近傍検索とは?

「情報発信」に関する記事を抽出するという目的からは、「情報発信」のほかに、「情報を発信」、「情報も発信」、「情報として発信」など、いくつも表現があります。

そうすると、以下のような検索の方法が理想なことがわかります。

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「『情報』と『発信』が一定数の文字以内に現れる記事」を抽出する。
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このような検索方法は、「近傍検索」と呼ばれます。「○文字以内に現れる」というのは、近傍(近く)に現れるということですね。

●特許調査における近傍検索

「近傍検索」という表現は、あまり一般的ではないかも知れませんが、特許調査をやっている人ならだれでも知っている表現です。つまり、特許調査(特許公報の検索)の際に、近傍検索を行うことがあります。

特許庁に置いてあり審査官が使うのと同様の機能を有する「高度な特許調査が可能な端末」などでは、近傍検索を行うことができます。

なお、特許調査においては、文字列(キーワード)を用いた検索は検索漏れが多くなりがちなため、多用すべきではないと考えます。どうしても文字列を用いた検索が必要な場合には、近傍検索を行うことによって、この漏れをできるだけ少なくすることができます。

●単語群と単語群の近傍検索

ちなみに、特許調査における近傍検索では、単語と単語の近傍検索だけでなく、単語群と単語群の近傍検索も可能です。

上記の例でいうと、
・「情報」だけでなく、「情報」または「知識」または「知見」
・「発信」だけでなく、「発信」または「伝達」

のように、ある文字群とある文字群が、一定数の文字以内に現れるものも検索できます。つまり、

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(「情報」または「知識」または「知見」)と(「発信」または「伝達」)が一定数の文字以内に現れる
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このような検索をすることができれば、例えば、「情報を発信」、「知識の伝達」、「知見などを発信」などさまざまな組み合わせの文字列を含むものを抽出できます。ただ、ライブドアブログの記事を検索する際にはこのようなことができないのが、残念!

●特許調査は最も基本的で最も重要なスキル

いかがでしたでしょうか。本記事では、特許調査の一つの手法である「近傍検索」についてお伝えしました。

特許調査は、特許を出す際に、最も基本的であり最も重要なスキルです。その他にも特許調査は、他社特許を侵害しないためや、他社特許の有効性を判断するためにも重要です。特許調査や特許出願でお手伝いできることがあれば、弊所:東雲特許事務所(しののめ特許事務所)までお気軽にご連絡ください。

●YouTubeで音声でもご覧いただけます

●元ブログ(+αの情報あり)

https://www.tokkyoblog.com/archives/72571905.html

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東雲特許事務所(しののめ特許事務所)
弁理士 田村誠治(元特許庁審査官)
【東京都港区新橋】【東京都中央区八丁堀】【東京都北区田端】
【稀有な経歴】特許技術者→特許庁審査官→特許事務所運営

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