見出し画像

ラグビーワールドカップ2019の思い出(Match8)

今大会で使われるスタジアムは12か所。日程的な問題で、札幌と熊本には行けないので、10か所のスタジアムで観戦します。そのうち行ったことのあるスタジアムは、東京、横浜、熊谷(改装前)、釜石、花園(改装前)の5か所。残りのエコパ、豊田、神戸、福岡、大分については初めて訪れます。そんな初めてスタジアムの第一弾が豊田スタジアム。そして遠征の第一弾でもあります。しかし、遠かった。行きはキックオフ時間が遅いのでゆっくりです。品川13:27発、名古屋14:59着のぞみ355号。途中の新横浜ではアイルランドの選手達を見かけました。前日のスコットランドに勝利し次戦ジャパンと対戦するエコパに向かうのでしょう。名古屋駅でボランティアの人に最短ルートを聞くと、東山線で伏見まで行き鶴舞線にのり変えておよそ1時間とのこと。楽勝と思っていたのですが、車窓の風景がどんどん山奥になっていきます。そして赤の比率がどんどん上がっていきます。

画像1

最寄り駅の豊田市に着いたらそこは赤一色の街。駅前から延びる一本道の大通りを進むのですが、そこ、ここで知り合いに会い、ちっとも進まない。道の向こうの赤い外装のパブには、赤い人たちが大勢たむろっている。圧倒的大多数の赤の中に、ポツリポツリえんじ色のジョージアジャージが混じっている。ジョージアの事前キャンプ地だった徳島から駆け付けた人もいたけれど、圧倒的にウェールズの応援だった。

画像2

豊田スタジアムの座席は、カテゴリDでも端の方だったので、カテゴリCに近く、48列目という後ろから4列目でかなり後方だったので立ち上がりが急なほぼ天空席。だからと言って見難いわけではない。むしろ上空から俯瞰して眺めているような感じなので、見やすく感じたぐらいだ。でも、油断すると落ちそうで怖く感じるだろうし、酔って躓きでもしたら、真っ逆さまに落ちていきかねないのでダメージも大きいはず。幸いなことに下戸なので酔って落ちるということは無いのだけれども、高所恐怖症の人にはお勧めできない席だった。

画像3

試合は応援同様圧倒的にウェールズ。ジョージアのお家芸であるはずのスクラムもウェールズに押されて不発に終わり前半で4トライの差がついてしまった。それでも、後半早々にトライを返して追撃に転じるかと期待したが、交代で入ったばかりのJAVAがイエローカードを貰ってしまった。

画像4

5本目のトライを取られた頃から、ウェールズファンもジョージアを応援するようになり、スタジアムはジョージアへの声援であふれた。その声援が後押しするように動きも良くなり、前半とは別のチームのよう。スクラムも安定してモールを押し込む場面も見受けられるようになり、なんとか2本目のトライを取ったことでスタジアムは興奮のるつぼと化していた。しかし、ウェールズがあっさり6本目のトライを取りそのままノーサイド。43-14という大差がついてしまった。ウェールズのディフェンスは出足が速くて、ジョージアは有効な攻撃に繋げられずそのうちミスを犯すという連続。攻撃も防御も完璧、恐ろしいほど強いぞウェールズ。

画像5

サンウルブスのJABAがいて、スクラムが強く、ジャパンとの対戦では苦しめられたという印象のジョージアだからジョージアのジャージを買ったというのは30%ぐらいの理由で、70%の理由は、メガストアーの店員に手に入り難いチームのジャージはどこか聞いたとき、1位アルゼンチン、2位ウルグアイ、3位ジョージアと即答だったのです。アルゼンチンは既に購入済み。ウルグアイは1試合しか観戦予定が無いので保留。アルゼンチンジャージを購入したUKのサイトにジョージアジャージがあったので、即購入したという訳です。会社の近所にジョージア大使館があるので、今後着ていたら知り合いになれるかもとかも考えていました。ある意味その考えは正しかった。というのも少ないからこそ連帯感が生まれて、一緒に応援できちゃうし、珍しいから対戦相手からも声をかけられることが多くなる。

画像6

ラグビーワールドカップがだんだんわかってきたかもしれない。
残り40日40試合。

2019/09/23
ウェールズ対ジョージア
豊田スタジアム
観客35,545人

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?