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共働き(正社員)の難易度が高い

ウチでは今年の6月より共働きが本格的にスタートしました。
それまでは長女を保育園に入れたものの、二人目(長男)の妊娠がわかり、休職して何とか乗り切ったり、妻に頑張ってもらい、下の子が一歳を過ぎるまで育休=自宅保育でやっていました(間に引っ越しもあり)。

そもそもですが、私の妻は当時私の転勤先(九州方面)に付いてきてもらい再就職をしたという経緯があります。

保育園が決まったので、仕事への復帰は検討したものの、遠隔地での勤務は現実的でなく、復帰後→業務の引継ぎをしつつつ、仕事を探すということになりました。

その際に感じたのが、「正社員での職探しの難易度の高さ」でした。


今や共働き家庭のほうが大多数

現状、共働き世帯は年々増加しており、多くの家庭にとって共働きがスタンダードになりつつあります。一方で育児と仕事の両立を考えると、まだまだ両立に苦労している家庭も多いように見受けられます。ウチもその家庭の一つです。働き方は色々とありますが、多くの人は正社員での働き方をできれば望まれると思います。
ですが、共働きが年々増加傾向にある現状にもかかわらず、その道のりは険しいものであると感じています。

総務省統計局「労働力調査(詳細集計)」

勤務時間「9時~17時」・正社員は無いと思ったほうが良い

保育園はどこも基本18時までが預かり時間の終わりです。18時以降は延長保育となり、別途延長するにお金がかかります。
子どもを長時間預けることも多くの親にとっては避けたいことだと思います。そのためほとんどの人は18時までにはお迎えにいくことになります。

通勤時間に30~40分かかると仮定した場合、朝の送り時間を考えても、現実的な労働時間は9時~17時がめどとなります。

ウチの場合は、新たに仕事を探したわけですが、いざ求人を見てみると9時~17時でかつ残業がない仕事はほぼないのが現実です(紹介等の特別ルートは除く)。勤務が「18時まで」や場合によっては「19時まで」、土日の勤務も必要なケースが多くありました。
そうすると18時までに保育園に迎えに行くというデッドラインはもちろん超えてしまいますし、土日の勤務になれば追加での休日保育や配偶者または親族の協力が必須となります。

理想としては正社員・9時~17時ですが、多くの場合においてその勤務時間帯で募集をしている正社員はないのが現状です。
私自身、自分事となるまで「なぜみんな正社員でなくパートなどの働き方の人が多いのだろうか」と疑問を持っていましたが、その答えは「そもそも無い」ということが良くわかりました。

※求人は水物なので、たまたま条件に合うものが運命的に見つかる可能性もあります。無いと思った方が良いとは書いてはしまいましたが、絶対条件として考えている方はぜひ色々な求人サイトを活用し粘り強く探してみてください。

一番良いのは今いる会社で時短勤務を活用すること

育休をとった場合、基本はその会社に復帰することが前提となります。一方で、子どもが生まれる前に仕事を辞めて育児に専念する方もいると思います。こればっかりは個人事情のためなんとも言えませんが、可能な限り辞めないで復職されることを勧めます。

時短勤務であれば、収入は減りますが、保育園のお迎え時間に合わせて17時で上がることが可能です。また、長年働いている会社であるならば、周りからの理解やサポートを受けやすく、仕事と育児のバランスが取りやすくなります。
特に子どもが小さいときは急に体調を崩し、仕事を休まざるえない状況も多いため、周りの人たちに協力を仰ぐことはとても大切です。
また、子どもが大きくなり、働く時間が多少自由になれば、その際は通常の勤務時間に戻ることができます。働きやすさや収入を考えたときにはベストな方法の一つであることは間違いありません。


契約社員・派遣社員も視野に入れる大切さ

ウチの場合は結果的に、「派遣社員」という形での仕事を選択しました。なかなか求人がなかったということがそもそもの理由ですが、最終的には仕事が時給制のため、休みやすい雰囲気が形成されていたことも大きな決め手でした。子どもになにかあったときは急遽休んだりしやすい環境というのはとてもありがたいです。
また、場所も自宅から近く仮に何かあった時にも妻がすぐ戻れるのは大きなメリットでした。
私自身が通勤に時間を要するため、子どもの近くにいてくれるというのは安心感に繋がりました。

長期で妻の働き方を考えたときに、今の時点で子どもを優先し、正社員以外の働き方を視野に入れられ、そこにたどり着けたのはよかったと感じています。本人としては必ずしも納得していないとは思いますが、その選択をしてくれた妻には感謝しかありません。

まだ、今回我々は求人に巡り合えませんでしたが、「契約社員」も働き方の一つに入ります。特に「正社員登用実績あり」などその先のステップアップが見込める契約社員であれば、選択しやすい働き方にはなると思います。

最も大事なのは夫婦で協力していくこと

とはいえ、男性側からすれば妻の柔軟な働き方に頼ることなく、育児に最大限取り組むということが大切です。

これまでは「男が外で働き、女が家を守る」という昭和スタイルが受け入れていました。私自身、社内を見渡しても40代半ばより上はそうした家庭スタイルが多いように見受けられます。
ですが、時代は変わり、今や共働きが多くを占める令和の時代です。女性に仕事を求めるのであれば、男性も家庭をこなさなければいけません。

そもそもこのこと自体には正社員であろうが契約社員であろうが妻の働き方は関係ありません。夫婦の役割として特に育児に関しては常に協力して取り組むべきです。
もちろん、男性側の収入比率が高ければ、その分必然的に仕事にかけざる得ない時間も増加するため、妻に迷惑をかける場面もあるかもしれません。
となれば、より必要になるのは、お互いのコミュニケーションだと思います。常に会話をしながら、お互いの役割をどのように考えて、どんなことをして欲しいのか。こればかりは、言葉にして積み重ねていくしかありません。
そうしたコミュニケーションを取りながら、常に夫婦で協力をしていくというスタンスは忘れていけないと思います。

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