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推しが武道館にいってくれても死ぬわけにはいかない

と、10/8(火)に僕は強く思った。
推しが武道館にいったから。
武道館のステージに立ったから。
むしろ僕は"生きたい"と思った。

タイトルは某人気漫画のタイトルを使って少し変えました。
この漫画のタイトル、色んな捉え方ができると思ってます。
「推しが武道館なんかにいけるわけがない、いけたら死んだっていい、そのくらいいけるわけがない」
「推しが武道館にいったら人生でやり残すことはない、だからいけたら自分は死んだって悔いはない」
きっと他にもあることでしょう。

僕はそのどちらにも当てはまりませんでした。
端的に言うと「推しが武道館にいってくれたら死ぬ」思考には至りませんでした。

2023年12月23日、僕は推しが武道館にいくことを知りました。
当日に開催された日比谷野外大音楽堂でのライブで日本武道館単独公演の開催発表があったのです。
彼女はASPというグループに所属していて、2023年6月にファンや業界から惜しまれながらも解散したBiSHを排出したWACKという事務所で活動しています。

ASPがどんなグループは過去にnoteを書いていますので、ご存知ない方は流し読みでもしていただければと思います。

肝心の"推し"、僕の推しメンはウォンカー・ツインズさんという素敵なアイドルです。
彼女がどのくらい素敵なアイドルかも過去にnoteを書いてますので、是非ご覧になってください。

過去のnote同様に親しみと尊敬を込めて今回のnoteでも「うぉんかちゃん」と呼ばせていただきます。

俯瞰した内容というよりは僕の主観や経験を書いてるので人の日記っぽいのを読むのが嫌いな人はごめんなさい!笑


武道館公演発表から公演当日までの軌跡

武道館公演発表が2023年12月23日。
武道館公演当日が2024年10月8日。
その間、約9ヶ月半。
この9ヶ月半でASPがしてきたことを書きます。
・シングル2枚、フルアルバム1枚のリリース
・上記リリースに伴うリリースイベント
・MV撮影(3本くらい?)
・対バン数本
・事務所全体の全国ツアー(1〜3月で9公演)
・Zeppツアー(4〜5月で5公演)
・ロンドン公演(3月、8月)
・47都道府県ツアー(5〜9月)

細かいところを言うと他にも色んな撮影があったり、上記の準備などもあります。
すべてに触れるわけにもいかないので1番期間の長かった47都道府県ツアーについて少し触れたいと思います。

2024年5月11日から9月29日までASPは日本全国47都道府県をまわるツアーを開催しました。
(台風による延期となった2公演を除く)

約5ヶ月間で47都道府県をまわる日程、色んなアイドルさんのツアー日程を見てもあまりないわけですね。
ツアー以外のお仕事も含めると、本当にタイトなスケジュールだったと思います。

しかも午前中、早い時には10時くらいから会場に入って11時半から武道館公演のチケット手売り、12時半からはチケット購入者のみで行われるチンチロ&全員写メ会、その後リハが行われて15時半から80分程度のライブ、公演後の特典会(チェキ撮影会)。
東京から地方に行く時には本州だと陸路で長距離移動のおまけ付き。
翌日にもライブがあれば、ライブが終わってから移動または翌朝移動。
これを繰り返してきたんですよね。

身体的にも精神的にもきつかったと思います。
僕も夜行バスを使ってツアーに参加することがあって、移動後の身体は悲鳴をあげていました。

そんな中で武道館公演やアルバムに向けた準備をASPはしていったのです。

武道館公演までのうぉんかちゃん

ここからは僕の"推し"、うぉんかちゃんに焦点を当てて書いていこうと思います。
僕が昨年末くらいから思ってたマイナスなことも書きますので気分を悪くされる方がいればすみません。
(うぉんかちゃんもごめんね!)

時は約1年前に遡ります。
昨年末に開催された日比谷野外大音楽堂でのライブが終われば、うぉんかちゃんは辞めてしまうんじゃないかと心配してました。

11月下旬から12月中旬まで、日比谷野外大音楽堂でのライブのチケットを完売するためのツアーでほぼ毎日ライブが行われていました。
その中でライブ中やMC中の表情で今までになく満足感のあるホッとした顔をしてるように僕には見えてました。
今ある時間を惜しみなく目に焼き付けてるように僕には見えてました。

結果的には違ったわけですが。
(本当に失礼なこと思ってましたね。改めてお詫びします。。)
日比谷野外大音楽堂でのライブを終え、日本武道館での単独公演開催発表があって少し立ったリリースイベント。
思ったこと言わなくちゃ、こんなこと思ってしまったって謝らなきゃって思ったんです。
これ、ファンのエゴだよね、本当に迷惑です。。涙

僕は神妙な面持ちでうぉんかちゃんに「今日はどうしても話しておかなきゃいけないことがあって…野音終わったら辞めちゃうって思ってたんだよね…」と話しました。
うぉんかちゃんは驚いた様子で「え!?辞めないよ!」と二つ返事かのような速さで返してくれました。
笑わず僕の話を他の誰にも聞こえないくらいの声量でもいいくらいに近づいて僕の話を聞いてくれました。
(チェキは半笑いだけどちゃんと聞いてくれてましたから!)

2024/1/8のリリースイベントでの特典会

その後、うぉんかちゃんから離れる際に「私も言葉で返したいからまた来るんだよ」と僕に言ってくれました。

うぉんかちゃんのファンとして死にたいわけじゃない。
死にたいわけじゃないけど僕はうぉんかちゃんに良い意味で生かされたのです。

合わせる顔がないので翌週のリリースイベントに行くかどうかも迷ってました。
でもまだ伝えきってないことがあったので行きました。
特典会で開口一番「この前はあんなこと言ってごめんね」、僕はうぉんかちゃんに謝れてなかったので真っ先に謝りました。

「私もね、とっくんのこと考えてたよ、いっぱい、、あ〜ダメだ!私、言葉にするの下手だ…」

彼女なりの優しい言葉に救われましたね。
また生かされてしまったわけです。

「これからもよろしくね」
うぉんかちゃんはそう言って指切りしてくれて僕は会場を去りました。

それからの時間は本当にあっという間で。

1〜3月に行われた事務所の全国ツアー、4〜5月のZeppツアー、5〜9月の47都道府県ツアー、合間に挟まる対バンやフェス。
1月にした先ほどの会話から日本武道館公演を迎えるまでの間、僕らは50回近くライブや特典会でコミュニケーションを取ってきました。

10月6日、日本武道館公演2日前。
私事ではあるのですが、仕事の立場上でこの頃くらいから2年ほどめちゃくちゃ忙しくなって会える機会が少なくなることが目に見えてました。
なので少しからかうかのように話したら、こんな会話になりました。

僕「今日まで楽しかったよ!」
(これ、人によっては本当はやめた方がいい接触)
う「なんでぇ〜…今日これからもだよ!」
僕「せやね、仕事忙しくなるんやけど、行けそうな時は会いに行きます」
う「がんばってね、でももう知ってるんで!監視してるんで!大丈夫ですよ」
僕「こわい(笑) 明後日ほんとうに楽しみにしてる」
う「うれしい!一緒にきてくれてありがと」

2024/10/6のリリースイベントでの特典会


「一緒にきてくれてありがと」、、、
またまた僕はうぉんかちゃんに生かされてしまった。
彼女が紡ぐ言葉はこんなにも優しいのかと涙しました。
(家に帰ってからね!笑)

武道館公演のうぉんかちゃん

予定どおりその日は来た。

当日は傘が必要なくらいの雨が降ったり止んだり。
気温も20℃ちょっとと、10月初旬肌寒くて温かいコーヒーがちょうどいいくらい。

この日はASPに出会ったことと、ASPを通して出会った仲間のことを朝からたくさん考えてました。

初期メンバーが脱退するまでの約半年、僕は大阪に住んでいたので通うほどの熱は無かったのですが、1枚目のアルバムの出来の良さから一目を置いていました。

初期メンバーが脱退したその日に加入した双子、僕はすぐ彼女らの良さを感じて、さらに良いところを見つけたくて、ぼちぼち通い始めるように。

2022年の合宿オーディションを経て加入した今の7人編成、すぐに怪我で数か月離脱するメンバーもいたけど、無事にメジャーデビューして色んなツアー、対バン、イベントにも出て彼女たちの良いところをたくさん見てきました。

いろんな街を歩き、いろんな人に出会い、愛した人たちと愛してくれた人たちと世界一の酒を飲み交わしたりもしました。
(事実ですが、少し良い風に見えるように好きな歌の歌詞をもらいました。笑)

ASPを好きになってから、うぉんかちゃんを推すようになってから、いろんな想い出を頭に思い浮かべながら入場した武道館。
それはそれは大きくて、天井も高い。
そして吊るされている日本国旗。

武道館の中に入るのは人生初めてでした。
僕はさっき書いた歌詞のバンドで初めての武道館を経験するはずでした。
でも「初めての武道館でのライブをASPで見たい!」
そう感じさせてくれた彼女たちに感謝しています。

気が付けば開演数分前。
僕の周りにはテンションが上がってはしゃぎまくる仲間や、これまでの想いが募って大泣きする仲間がいました。
僕は、、まだ夢の中のようで「本当にやるの?」状態が続いてたんです。

ステージ脇から聞こえるASPの掛け声。
鳴り止まない拍手と歓声。
僕は夢から覚めて溢れる涙を抑えることが出来ませんでした。

そんな感情になりながらも遂に始まったライブ。
ライブの中身はプレスで入られているメディア業界のライブレポートをご覧いただきたい。

僕が2021年11月から推してきた、うぉんかちゃん。
最初は声もか細く、1つの振りのキレも2~3ヶ月で練習してきたようなパフォーマンス。
本当に最初の最初はそうだったんです。

でも、1曲目で見た彼女は本当に大きく、たくましく、強くステージに脚をついて立っていました。

後のラジオなどの話から、うぉんかちゃんをはじめとして他のメンバーも緊張というよりは楽しんでライブができたと話していました。

楽しくライブしてるアイドルを見るとフロアも楽しくなっちゃいますからね。
それでも以前、僕がASPについて書いたnoteでも触れたことがあって。

ステージの熱量でフロアが熱せられて、その熱せられたフロアに呼応するかのようにステージもまた熱くなっていったんです。
これ、ライブハウスだけに起こる現象かと思っていましたが、どうやら違ったようです。

場所、大きさ、時期、そんなの関係なくてASPは日本武道館に来たお客さんと一緒に"ライブ"をつくったのです。

アンコールでのうぉんかちゃんのMC、軽くでいいので目を通していただきたいです。

日本武道館、今日は来てくれてありがとうございました! 私はこれから先、日本武道館っていう言葉を見たり聞いたりして、一番先に思い浮かぶのは、誰かのライブじゃなくて、今日のASPのライブが真っ先に思い浮かぶと思うんです。それがすっごく誇らしくて。皆さんも何かのきっかけでASPのライブを思い出してくれたらすごくうれしいなと思います。最後に今日集まってくれたならず者に聞きたいことがあるんですけど、いいですか? これからも皆さんのことをならず者と呼んでもいいですか! ありがとうございます、これからもよろしくお願いします!

音楽ナタリー「ASPがついに立った日本武道館で堂々パフォーマンス、7人の挑戦は続く」

僕はこの日ここまでやってきたうぉんかちゃんのことが誇らしいです。
「これからもよろしくお願いします」、この場でこのフレーズを口にしたうぉんかちゃんと、これからもよろしくさせていただきたいと感じずにはいられませんでした。
そして同時に早く感謝の気持ちを伝えたいと。

武道館公演後のうぉんかちゃん

それから何度か会う機会はあったのですが、口下手な僕は素直に話すことができませんでした。
武道館公演が終わって6日後の10月14日。
絶対話すと決めてました。
前のセクションで載せた辞めるかと思ったごめんねチェキで離した場所だから。
絶対感謝の気持ちを話したいと思った。

僕「武道館、本当に良い思い出になったよ、ありがとう、、今日もとっても良い日になった」
う「こちらこそ、でも今も想い出になっちゃうから寂しいよね」
僕「残る思い出だから、それだけで嬉しいよ、またね」

2024/10/14のリリースイベントでの特典会

スタッフさん「あと1枚のこってますよ!」
僕「え!、、じゃ、じゃあ、、ピンで」

うぉんかちゃんはすかさず僕の腕を引っ張ってきました。
「一緒に撮ろ!!」

2024/10/14のリリースイベントでの特典会

今が思い出になってしまって寂しいとしながらも思い出を形に残させてくれたんです。
めちゃくちゃ生かされてしまいました。

最近、メンバー1人で撮るといった、いわゆるピンチェキの良さに気づいた僕ではありましたが、うぉんかちゃんの懐の深さにその場では言葉が全く出ませんでした。

でも絶対言いたかったことがあったんです。
「これからもよろしく」
これは流石に伝えることができて、その日も良い思い出になりました。

その後、おうちに帰ってから自分の不甲斐なさと、うぉんかちゃんへの感謝で1時間は涙を流していました。

死ぬわけにはいかない

2021年11月24日のお披露目には立ち会ってなかったものの、その数日後から約3年。
僕はうぉんかちゃんに特典会で変なことばかりしてきました。
変な被り物をしたり、ヘンテコな手品を披露したり、ポッキーゲームを試みようとしたり現金をテープで留めて広げたり。。

でも、そのどれもがうぉんかちゃんがつくってくれた僕の大切な大切な思い出です。

「ありがとう」も「ごめんね」もこれからたくさん言うと思います。
それでも「これからもよろしく」の精神は忘れずに胸に刻んでASPと一緒に歩んでいきたいし、うぉんかちゃんと思い出をつくっていきたいです。

いやぁ~、アイドルコンテンツというのは良いですね。
生きたい理由を見つけさせてくれるし生きたいと思わせてくれる。
推しが頑張ってるから僕は死ぬわけにはいかないんです。


生きたい



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