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いろんな個性を受け止める

先日、息子の3歳児健診がありました。
案内が届いた時は、1歳半健診を思い出して少し暗い気持ちになりました。
当日も少し身構えていましたが、息子が眠くて不機嫌だった以外は特に何もなく終わりました。
でも、個人差が大きい子どもたちを一律の基準で見るような健診の雰囲気はいまだに好きになれません。

2年前の1歳半健診の日。
見慣れない会場に入った息子は、不安を感じたのか泣き出しました。
しばらくしたら慣れるかな…
と思ったけど、大好きな車の絵本やおもちゃを見ても、なかなか泣き止まない。
結局、健診中はほとんど泣いていて、途方に暮れてしまいました。

ベテランの保健師さんらしき人が、その様子を心配そうに眺めて、
育てにくさを感じることもあるでしょう?
と気の毒そうに言いました。
その言葉にとてもショックを受けました。

それまで、息子を育てにくいと感じたことはありませんでした。
でも、私は息子しか育てたことがないから、他の子と比べてどうかはわからない。
たくさんの子どもたちを見ている保健師さんがそう言うのなら、息子は育てにくい子なんだろうか…
最後に、子育てに悩みのある親子向けの集いを紹介されて、不安な気持ちで家に帰りました。

息子は他の子と違うのかな。
発達が遅れているのかな。
不安を解消したくて、子どもの発達についての本を読んだりしたけど、不安は強まるばかりでした。

その後は、親子の集いに一度行ったものの、違和感を感じて、それきり行くこともありませんでした。
しばらくして息子は保育園へ通い始め、現在に至ります。

時間が経った今は、少し冷静な気持ちでこの経験を振り返ることができています。
当時の私は、保健師さんの一言で、他の子との違いを気にしすぎていました。
でも、よく考えたら、他の子と違うのは当たり前。
大切なのは、他の子と比べてどうかではなくて、息子がどんな個性を持っているのかを知り、受け止めること。
慣れない場所で泣き止まなかった息子の不安を受け止め、繊細さを理解すること。
それが母としての私の務めだと思いました。

息子に限らず、世の中にはいろんな人がいて、いろんな苦労がある。
いろんな人のnoteを読んでいると、本当にそう感じます。
いろんな個性を知って、受け止めて、困っている人には手を差し伸べて。
そんな風になれたらいいな、と思います。

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