「沈黙の春」を読んで、ワクチンについて考えた

レイチェル・カーソンの「沈黙の春」を10年以上ぶりに読み返して、改めて化学薬品の恐ろしさに衝撃を受けました。
出版から60年近く経つのに、この本の本質は少しも古くなっていないと思う。
ただ、あとがき(解説)でも指摘されているけど、今の暮らしを保とうとする以上、ある程度化学薬品に頼らざるを得ない部分もあるのだと思います。

日本でも最近話題になったヒアリについてのくだりもあって、実際農業被害もそれほど出ていないのになぜ薬剤散布までして駆除するのか、たしかに刺されれば痛いけど、同じ理由でハチを撲滅しようという話は聞いたことがない、とありました。
少し前に読んだ獣害の本でも、各地でノネコ(野生化したネコ)が問題化しているけど、ネコとなると駆除に反対する声が多い、イノシシやシカならそれほど言われないのに…という話がありました。
人間の偏ったものの見方が被害の大小以上に強く影響する、こんなことってたくさんあるんだろうなぁ。

そして、数ヶ月前にワクチンの勉強会に参加した時のことを思い出しました。
講師は明らかにワクチン反対派で、恐ろしい副反応の事例を交えながら、ワクチンがいかに不自然で危険な薬か、という話を延々としていました。
私もワクチンや薬が体にいいものだと思ったことはないけど、講師がメリットには全く触れずに、デメリットばかり説明するのには違和感を感じました。

私にはまだ、ワクチンがいいものか悪いものか判断するほどの知識はありません。
コロナワクチンの提供に向けて、もう少し勉強したいと思っています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?