見出し画像

淡路島をコミュニティバスで巡る

どうも。先日、2泊3日で兵庫(神戸・淡路)に旅行に出かけたので、その記録を残そうと思う。今回は1日目:フリーきっぷを使って淡路市を巡った記憶を紹介する。


茨城空港→神戸空港

旅のスタートは小美玉市にある茨城空港から。自衛隊百里基地と共同利用の滑走路とコンパクトなターミナルビルを備えるこの空港は、何といっても搭乗までの移動距離に絶対の誇りがある。駐車場からタラップまでの間に昇り降りは一切ないし、羽田や成田のように人でごった返していないためスムーズに手続きを済ませられる。就航地も新千歳・神戸・福岡・那覇など、基本的な移動は申し分ない。

搭乗口から飛行機タラップまで徒歩で移動

乗り入れる国内線航空会社がスカイマークだけというのもまた良い。「ミドル・コスト・キャリア」ということで、こちらも肩ひじ張らずに乗ることができる。今年3月からは有料だったドリンク販売が無料サービスになったことも高評価ポイントだ。就航地茨城にちなんだ「さしま茶」は、空の上で飲むとなおやさしい味がする。
ちなみに、今回の機材はピカチュウジェットだった。白基調の機内に映えピカチュウのヘッドカバーは、シンプルとアクセントのバランスを上手く保っている。さらに座席ライトの縁がモンスターボール柄だったり、離着陸時にピカチュウからのアナウンスがあったりと、機内でのささやかな楽しみは、これから始まるたびにワクワク感をプラスしてくれた。

「さしま茶」が注がれる紙コップもピカチュウ仕様
かつてポケモン大好き少年だったぼくはテンション上がる

神戸空港→淡路島

茨城を離陸してから1時間10分で神戸空港に着陸。あっという間だった。

飛行機の到着時刻を勘違いしていたので、大急ぎで市街地三宮まで向かう。淡路島へはバスターミナルから高速バスを使って行くことにしており、1本逃すと1時間のロスタイムになるからだ。幸いなことに神戸空港は一度利用したことがあったため、ポートライナーへの乗り継ぎはスムーズにいけた。
バスターミナルで往復の高速バス「大磯号」と島内のコミュバスが乗り放題のフリーきっぷを買う。明石海峡大橋を渡って1日2000円で淡路市内を廻れるのだから相当優秀なきっぷだ。観光やビジネス、通勤利用で座席をさらりと埋めた高速バスは三宮を経ち、阪神高速を進んでいく。

明石海峡大橋を渡るのは2度目、3年前に大阪から高松へ向かう高速バスに乗ったとき以来。本州を陸路で抜け出すこのワクワク感は、中々味わえるものではない。橋を越えたらすぐに高速を降り、淡路島に入ってすぐのバス停:鵜崎で下車、コミュニティバス「あわ神あわ姫バス」に乗り換える。

6月の平日ということもあり、車内の観光客はぼくだけ、あとは地元の方だった。途中岩屋ポートターミナルで乗り換えが必要だが、明石市へ向かう高速船との接続を重視していることが分かり、堅実に地元住民:とりわけ交通弱者の足となっていることが伺えた。

ロータリーは改良工事中。ターミナルもキレイで利用しやすい

野島断層保存館

色々乗り継いでたどり着いたのは「野島断層記念館」、教科書で見たことがありいつか訪れたいと思っていた施設だ。フリーきっぷの提示で入館料が1割引になる。

ボランティアガイドの方が、地学的観点から説明を加えてくれた

1995年の阪神・淡路大震災で出現した断層をそのまま保存、また震災の住宅被害について展示・再現している。6月平日のお昼前ということで、館内には修学旅行で訪問している小学生の姿も見られる。今の小学6年生は2012年度生まれ。阪神・淡路大震災はもちろん、東日本大震災すらも「歴史のいち出来事」である子たちだ。グジャグジャになった台所を再現した展示の前で、ある子が「これマジ__?」とつぶやいていたのが印象に残っている。現実世界に再現されたその惨状は、写真や映像で見る以上に心に残るものがあるのだろう。

「マジ?」と呟きたくなる気持ちも分かる

ただ修学旅行の彼らは「団体行動」、すなわちスケジュールを気にしながら見学をしなければいけない。終盤は時間が無くなってきたのか、小走りに展示を駆け抜けていく。その姿を見て、ぼくは一抹の不安を覚える。こういう施設の多くは、終盤に防災の取り組み:備蓄品の紹介などが展示されている。「いつか必ず来る」災害と向き合うには、過去の被害に加え今後の備えについてをじっくりと学ぶのが良いと思うのだが___。このあたりが、防災教育の課題だなと感じる。

象徴的に映った一枚

淡路島牛丼

お昼は少し歩いたところにある中華料理店の「淡路島牛丼」をいただく。牛肉・玉ねぎ・お米が淡路島産で、認証を受けているもの。お値段1250円と、チェーン店に比べれば圧倒的に高いが、その分味も比例して良い。大きく切られた玉ねぎはとても甘く、牛肉はとても柔らかい。つゆだくのご飯は少なめだが、胃もたれしない程度でベストなアンバイ。

美味

幸せのパンケーキ

次の目的地に向かうため、コミュニティバスでさらに南下する。1時間に1本あるコミュニティバスは、観光利用するには十分な本数だ。ただ、1日を通して観光客が利用している姿を見ることはほとんどなく、乗客は若干怪訝そうにぼくの様子を見ている___ような気がした(たぶん気のせい)。

降りたのは「幸せのパンケーキ前」。都市部にも店舗を構える、若者に人気がありそうなパンケーキ屋さんだ。店内は当然家族連れやカップル客がほとんどで、ひとりで訪れている自分はアウェー感が半端ない。1時間前の淡路島牛丼で腹八分なこともあり食べきれるか不安だったが、3個あるパンケーキをぺろり__とまではいかないも美味しくいただくことができた。

外の景色もよかったが、曇りなので写真映えはせず__

松帆の郷

またまたバスで移動し、明石海峡大橋にほど近い「松帆の郷」でひとっ風呂浴びることにした。この施設もフリーきっぷの提示で割引となることから訪問を決めたのだが、バス停から10分弱やや急な坂道を歩く必要があり、ここに来て日頃の運動習慣が試される。

坂の上まで向かう別のコミュニティバスもあるにはある

露天風呂からは明石海峡大橋が望めた。晴れていれば、夕方から夜の時間帯に来ていればより美しい橋を眺めることができそう。読売テレビのカメラクルーの姿もあり、そこそこ知名度はあるのだろう。

淡路島→三宮

さて、お腹も心も満たされたので神戸に予約している宿へ帰投しよう。また岩屋ポートターミナルや鵜崎のバス停を経由し、三宮行きの大磯号に乗り込む。帰宅時間帯ということもあり、神戸市内:阪神高速は街並みをゆっくりと車窓観光できる速度で進んでいった。

淡路のグルメに満腹だったので、夜は南京町で軽く食べ歩き

#04_旅行記録/記憶
訪問|2024/06/20
執筆|2024/06/28
後半へ続く_

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?