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エッセイ『デタラメだもの』

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デタラメに生きる。デタラメに暮らす。薄暗い世の中をデタラメに生きるための処世術、バイブル。妄想まみれで日常を綴るエッセイです。
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2020年4月の記事一覧

嫌なことを最後の最後まで取っておき、渋々取り組むことは、すなわち心の筋トレである。ということを全力で主張してみた結果がこれ。『デタラメだもの』

嫌なことは先に済ませておこうと考えるタイプの人と、嫌なことは嫌なことなんだから最後の最後まで取っておいて、渋々取り組もうと考えるタイプの人。超大まかに見ると、人間はこの2つのタイプに分かれる。 どちらがいいのか捉え方には個人差があるが、チャッチャと片付けてしまい、残された時間を快適で優雅に、晴れ晴れした気持ちで過ごす。嫌なことを先に済ませるほうが、きっと優秀でスマートなやり方なんだろう。そして後者はというと、どうにも怠惰で怠慢な印象があるのは否定できない。 しかしだ、嫌な

なんでも後回しにしたくなる、人間の怠慢さを矯正するアプリケーションを思いついたのだが……。『デタラメだもの』

人間という生き物は、やたらめったら、やらなければならないことを後回しにしてしまう。やらねばならないと分かっていても、それを後回しにして、愉快なことや簡単なこと、単純なことや欲望を満たすことを優先してしまう生き物だ。 例えば仕事の場面では、「このミスを報告したら、めっちゃ怒られるんだよなぁ」というシチュエーションがある。自分にとってのマイナスが決定していることに関しては、殊更後回しにしてしまいがちだ。トラブルはできるだけ早く対処したほうが、火は炎と化さないし、鎮火できる可能性

コマーシャル中に女優の菊池(仮名)の隣で踊る彼女も彼も、実は成功者であることを忘れてはいけない。『デタラメだもの』

嗚呼、何かで一発当てて有名なりたいわあ。何かで一発当てて金持ちなりたいわあ。パソコンやらスマートフォンをピコピコと触っていると、仰々しい意見や物々しい主張を世間に発信できたりもする時代。ふとしたきっかけで世の中に出られるんちゃうの。一発当てられるんちゃうの。と、現実逃避しながらニュース番組などを見ていると、ふと気づいてしまったことがある。それはコマーシャルを見ていたときに気づいてしまった。 著名なタレントさんがあるメーカーの商品を手に、歌って踊ったりするコマーシャル。タレン

相手からのメールの文末が『。』で終わっていると、「え? もしかして怒ってる?」とたじろいでしまうよね。『デタラメだもの』

メールなど文字でコミュニケーションをとっていると、時に「アレ? この人、もしかして怒ってるんじゃね?」と心配になってしまうことがある。よく新人営業マンが上司から、「メールなんかでやり取りしてんじゃねぇ! 電話でやれ電話で! 電話のほうが相手の声のトーンだったりテンションだったりが掴めるだろ? そうしなきゃ新規案件なんて穫れるわけねぇだろ、バカッ!」というアレである。 だからといって、電話は電話でいろいろありまして、「いきなり電話かけちゃうけど、迷惑じゃないかしらん。今現在、