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書評

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ショートストーリー作家として文学本を、Webマーケッターとしてビジネス本を。「作家+クリエイター+マーケッター」目線でお届けする書評です。
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#ビジネス書

マンガ・アニメ・ゲームの価値はアップデートし続けられている。コミュニティ中心に変化していくカルチャーをひも解く一冊。『オタク経済圏創世記 - 中山淳雄』【書評】

マンガ・アニメ・ゲームと聞けば、すぐ身近にあるエンタメとして馴染み深いことでしょう。ポケモン・ドラゴンボール・ワンピースという作品名を目にすることで、具体的にマンガ・アニメ・ゲームの映像が浮かんでくる人も多いはずです。 では、 50年かけて日本で普及してきたマンガ・アニメ・ゲームは、2000年代に入ってから海外でも急速に普及し、高まった人気が2010年代に「ライブコンテンツ化」する配信やイベントといった装置によって市場として顕在化してきた。『序章』より ライブコンテンツ

本の魅力を要約し、読者の共感を生む書評家。プロの仕事とはいったいどんなものなのだろうか?『書評の仕事 - 印南敦史』【書評】

あまりにも多くの情報が溢れかえり、自分にとって有益なものを選択することにさえ、その手がかりとなる情報が重宝される時代。書評というものは、本を選ぶときの重要なナビゲーターになってくれる。 書評家に必要なことを「伝える」ことと「共感をつかむ」ことだと語る本著の著者は、作家・書評家として広く知られる印南敦史氏。 著者はこう語ります。 「なるほど、これはおもしろそうな本だな。読んでみよう」と思わせることが、書評の役割なのですから。 だとすれば、書評は簡潔かつ平易な表現で書かれて

「お客さんのことを徹底的に考え抜く=消費者視点」が学べる一冊。『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門 - 森岡毅』【書評】

森岡 毅 著『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方 成功を引き寄せるマーケティング入門』 本著をひとコトで表現するならば、「お客さんのことを徹底的に考え抜く=消費者視点」というものが、ビジネスにとっていかに大切なのかを教えてくれる一冊。 サービス提供者もクリエイターも、気づけば「いいものを作ってるんだから、手に取ってもらえるでしょ?」という落とし穴にハマッてしまう中、大いなる気づきを与えてくれる。 サービスや作品を提供する際に、どの視点に立てば良いのかを、USJの実例

自らの鎖国を解き放つ。世界を知ることでこれからの生き方が見えてくる一冊。『2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望 - 落合陽一』【書評】

落合 陽一 著『2030年の世界地図帳 あたらしい経済とSDGs、未来への展望』 本著をひとコトで表現するならば、「未来を生きるために、今、世界がどうなっているのかを知ることは、とてつもなく重要だ」と気づかせてくれる一冊。日本に住み、テレビやインターネットから流れてくる日本語の情報で、日本の現状を見聞きしているだけじゃ想像もつかない世界がそこにはある。 圧倒的なスピードで変化していく世界。これからの未来はどこへ向かって行くのだろうか。そして、僕たちはどこへ向かって歩んで行

言葉というものが、いかに人の人生を変え、支え、つき動かしてくれるかが学べる一冊。『言語化力 - 三浦崇宏』【書評】

三浦 崇宏 著『言語化力 言葉にできれば人生は変わる』 本著をひとコトで表現するならば、「言葉というものが、いかに人の人生を変え、支え、つき動かしてくれるかが学べる」一冊。普段、何気なく使っている言葉という存在が、いかに可能性を秘めたものなのかを教えてくれる。 行動の先に結果があり、結果はやがて歴史になる。じゃあ、行動の前には何がある? そう。指針となる言葉があるはずだ。自分を変える、誰かを動かす、そんな言葉の大切さと破壊力を教えてくれる一冊です。 こんな時代に、自分の

お金があれば幸せ、なければ不幸せ!?もはやそんな単純な時代じゃない。著名人からお金の価値観を学べる一冊。『マネ凸 お金を増やす最強の思考法 - 渡辺将基』【書評】

渡辺 将基 著『マネ凸 お金を増やす最強の思考法』 本著をひとコトで表現するならば、「ビジネスシーンで活躍する著名人たち、それぞれが持つお金の価値観を学べる」一冊。成功を手にした著名人たちは、お金についてどのように考えているのか? 「お金があれば幸せ、なければ不幸せ」と、ついつい短絡的に考えてしまいがち。しかし、そんな単純な捉え方をしていると、この先どうやら危なそうだ……。今を生きるために、知っておきたいお金のこと。マネーの金言に触れられる一冊です。 SNSで話題の記事

現代に蔓延する成功という名の甘い夢から目を覚まさせてくれる。幸せになれる方法ではなく、幸せという定義を見直させてくれる一冊。『凡人道 - ひろゆき』【書評】

ひろゆき 著『凡人道 役満狙いしないほうが人生うまくいく』 本著をひとコトで表現するならば、「現代に蔓延する成功という名の甘い夢から目を覚まさせてくれる」一冊であり、「幸せになれる方法」ではなく「幸せという定義を見直させてくれる」一冊です。 あなたは「再現可能な成功の法則」に則って生きているのでしょうか? きっとそんなものはこの世にはなく、もしかすると知らず知らずのうちに、取り返しのつかない道へと突き進んで行ってしまっているかも? 忘れかけていた「堅実に生きる」という名

とにかく動き、先行者になることがいかに重要か。情報収集力。行動力。スピード感。分析力。圧巻のラファエル流「成り上がり術」を知ることのできる一冊。『無一文からのドリーム - ラファエル』【書評】

ラファエル 著『無一文からのドリーム』 本著をひとコトで表現するならば、「ラファエルというYouTuberの成り上がり人生を追体験できる」一冊であり、「とにかく動き、先行者になることがいかに重要か」を学べる一冊です。 ラファエルの華やかなタレント像の底にある、異常なまでの人間力を知り、成り上がるためには何が必要なのかを学べる。サクセスドリームにYouTubeドリームがプラスされた一冊です。 YouTubeチャンネル登録者数130万人超え! (2019年9月現在) 時給日

動画に懸ける明石ガクト氏の情熱・熱狂・覚悟、そして狂乱がビシビシと伝わってくる一冊。『動画2.0 - 明石ガクト』【書評】

明石ガクト 著『動画2.0 VISUAL STORYTELLING』 本著をひとコトで表現するならば、「動画というものを通じて、これから先の未来はワクワクできそうだぞ」を実感できる一冊。新しい文化の幕開けに感じたあの震えるような興奮が、動画によって再びもたらされる。 動画に懸ける明石ガクト氏の情熱・熱狂・覚悟、そして狂乱がビシビシと伝わってくる。読書体験って、こんなにも体温上がるんだっけ? と思わせてくれる、とにかくエモい一冊です。 今後5年で世界のあらゆるものが動画化

「時間を大切にするということは、人生を、そして命を大切にするということ」自分の中にある時間という概念に革命を起こせ。『時間革命 - 堀江貴文』【書評】

堀江貴文 著『時間革命 1秒もムダに生きるな』 本著をひとコトで表現するならば、「人の中にある時間という概念に革命を起こす本」。時間というものを見つめ直すことで、生きるということを再定義できる。 1度きりの人生をムダな時間に費やしている暇はない。悩んでいる暇や迷っている暇や、他人に足を引っ張られている暇はない。真剣に生きるということは、真剣に時間と向き合うということだ。 バカに恵む時間はない! あなたの人生に「革命」を起こす!ホリエ式時間術 ・「時給」の仕事はするな ・

圧倒的な結果にこだわり、熱狂と呼べるほどに「好き」が昇華したとき、人はもはや「好き」に取り憑かれることになる。『たった一人の熱狂 - 見城徹』【書評】

見城徹 著『たった一人の熱狂』 本著をひとコトで表現するならば、「自分のやるべきことに信念を持ち、情熱を注げる本」。狂おしいほどの「好き」と「使命感」が合わされば、人はこれほどまでに熱狂できるのか。 読み進めるうちにどんどん見城徹のファンになっていく自分に気づいた。完全に言い訳を撤廃し、「好き」に突き進む男の姿に嫉妬すらも覚える1冊です。 すべての新しい達成には初めに熱狂が、それも人知れない孤独な熱狂が必ずある。「癒着に染まれ」「野心なんか豚に食われろ」「一撃必殺のキラ

未来の日本社会の姿を、圧倒的な説得力で説いてくれる1冊。変わりゆく未来に、自分はどう変わればいいのだろうか。『仕事2.0 人生100年時代の変身力 - 佐藤留美』【書評】

佐藤留美 著『仕事2.0 人生100年時代の変身力』 本著をひとコトで表現するならば、「未来の日本社会の姿を、圧倒的な説得力で説いてくれる本」。人々がまるで他人事のようにぼんやりと捉えている日本の未来像を、数値や事例をもとに明確化してくれる。 これまで何とかやってこれた日本人が、その延長で生き長らえようとするも、それを阻む数多の事実。変わりゆく未来に、自分がどう変わればいいのか。考えるきっかけをくれる1冊です。 一つの会社で一生を終えることはもはや不可能。 究極の個人戦

貯蓄の洗脳・呪縛からの解放。人生は一度きり。貯めることでスケールを萎めてしまうのではなく、楽しむことに投資し、大きなリターンを得よう。『あり金は全部使え - 堀江貴文』【書評】

堀江貴文 著『あり金は全部使え 貯めるバカほど貧しくなる』 本著をひとコトで表現するならば、貯蓄の洗脳・呪縛からの解放。万が一のことが起きたときのための貯蓄と言うが、じゃあ万が一のことが起きた後は? 貯める思考で生きてきた人間は、その後、どうやって生きながらえて行くのか? 人生は一度きり。貯めることでスケールを萎めてしまうのではなく、楽しむことに投資し、大きなリターンを得る。『使うこと=失うこと』ではなく、『使うこと=得ること』という思考にシフトするための、学びとなる1冊

これからのビジネスでの勝ち方、ゲリラ戦。本著は戦い方の指南書。インターネットやSNSを駆使したゲリラ戦の心得なしで戦場に出るにはあまりに危険なので、船出の前にぜひこの一冊。『ビジネスで勝つネットゲリラ戦術【詳説】- えらいてんちょう』【書評】

えらいてんちょう著『ビジネスで勝つネットゲリラ戦術【詳説】』 本著をひとコトで表現するならば、これからの時代における個人での戦い方、少数での戦い方、インターネットやSNSを駆使して戦うゲリラ戦の心得が学べる一冊。金がない? コネがない? 能力がない? だとしても今の時代、戦う方法も武器もある。 ひとりで戦うなんて、しょぼくて無理だろう? とハナから諦めを感じたり、正規軍相手に戦い方が思いつかない人にオススメの一冊です。 「金なし・コネなし・能力なし」それでも問題なし!