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『ざつ』 お気楽TRPG日記70。告知(3/26玉座の闇4、粋なゲーマー)とか、3/15邪神忌とか、ラヴクラフトの青春とか、Alien RPGとか、ゲーム学校とか。

概要:還暦間際のTRPGデザイナー、朱鷺田祐介(ときた・ゆうすけ)が適当なことを『ざつ』に書くエッセイ。だいたい、TRPG関連の思い出とか雑談とか、シナリオ作成やGMの裏話。3/26に埼玉にて、「玉座の闇」の公演がありますよ。

告知(3/26玉座の闇4、粋なゲーマー)


 まず、告知から。

 3/26(土)、埼玉県でライブアクション型マーダーミステリー「玉座の闇 シーズン4 魔王復活」の公演があります。朱鷺田が進行役を務めます。
 現在の参加者募集中。
 最大人数の28名に近いほど、楽しくなりますので、ぜひ、お誘い合わせの上、申し込んでください。詳しくは以下を参照。


 アナログゲームマガジンで連載中の「令和版粋なゲーマー養成講座」の「ダークサイド2:大惨事のあとしまつ」が公開中です。
 3.11の深夜にこれを書いているオレのメンタルがヤバい気がしますが、この時節の中でも、TRPGの話をするのがオレの仕事かもしれませんな。

 ところで、「大怪獣のあとしまる」、見た?


3/15邪神忌


 3/15は、ラヴクラフト85回目の命日ということで、例年通り、阿佐ヶ谷ロフトAで、イベント「邪神忌」を開催。今回はアメコミ翻訳家の吉川悠さん「キャプY@captain_Y1」 氏をゲストに、"MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のクトゥルー神話要素"をテーマにアメコミ周辺のクトゥルフ神話要素を紹介。ツイキャスの動画配信という形で今からでも視聴可能です。(3/29まで)。
 いや、もう色々情報てんこ盛りで、超楽しいです。

吉川さんとは初顔合わせでしたが、アメコミの翻訳で活躍される一方、『ウォーハンマー』やミニチュアゲームの翻訳にも関わっておられ、予想以上に近い場所におられたことが判明。

「最近はバトルテックにもハマっていて」

 柏のバトルテックおじさんから、箱を買ったらしい。
 ああ、オレも買った。世界狭いよ。

 また、今回の新情報の中には、スウェーデンのクトゥルフ神話系TRPG「KUTULU」の日本語版発売決定というものがあった。4月後半、電子出版という形だそうです。テキスト量少なめとはいえ、仕事早!

 これは、「ザ・ループTRPG」でスウェーデン語関連のご協力をいただいたもんすとろーむさんが大プッシュのナラティブ系である。「このチームで訳しますか?」と狙っていたが、もう版権が取得されており、え? 誰?となった作品。邪神忌を一緒にやっている森瀬さんとも、お互いに「そっち? いや、オレじゃない」という会話をしたほど。
 ホビージャパンの新しい「クトゥルフの呼び声」(サンディ・ピーターセンが作ったD&D系のファンタジー」が夏あたりらしいので、今年もクトゥルフ神話TRPG界隈はなかなか賑やかな感じである。

ラヴクラフトの青春


 上記「邪神忌」に合わせて、例年更新している同人誌「あの頃のラヴクラフト アマチュア・ジャーナリズムの時代」のVer0.8を製作しました。
 100年前、ラヴクラフトが何をしていたのか?
 それをエッセイや書簡、作品などから読み解く試みで、今年は1922年分を加筆。コノスさんより通販が始まります。電子書籍は500円、物理印刷版は800円となります。

 邪神忌前のTweetから内容紹介。

 邪神忌に向け、100年前(1922年)のラヴクラフトを追う。
 100年前の1922年にラヴクラフトが書いた作品は、エッセイ14、詩4、小説6。小説は「ヒュプノス」「アザトース」「魔犬」「月がもたらすもの」「潜み棲む恐怖」を書き上げた他、「マーティン浜辺の恐怖」を、後に妻となるソニア・グリーンと共著した。
 3月に書いた小説は「ヒュプノス」。ギリシア彫刻風の美青年と出会い、一緒に暮らすが、彼が夢の魔物に呪われてしまう。 その後、文通相手の詩人サミュエル・ラヴマンに捧げた作品だと判明。

 なお、ラヴマンとラヴクラフトが実際に対面するのは、この翌月のこと。

 1922年は、ソニア・H・グリーンとの関係がぐっと深まり、ラヴクラフトが各地への旅に出かけていった年でもあります。1年のうち、4ヶ月近くを旅に費やし、特に、6週間以上いたニューヨークでは、映画「バスカヴィル家の犬」を見て、ホームズごっこをするラヴクラフト、彼女の家に転がり込み、帰らないことを伯母さんに言い訳するラヴクラフトというなかなかレアなラヴクラフト像を見ることが出来ます。

Alien RPG


買っちった。

 先週はワクチン3回目のブースター接種の副作用でダウンするというイベントが発生しつつも、暇を見て、Alien RPGを読み読み。

 宇宙戦闘は相対距離戦。船は船長、センサー・オペレーター、砲手、機関士(エンジニア)に分かれ、そのフェイズ順に一行動を行う。距離を含め、同時選択公開型のコマンドバトル。当たると色々壊れるので、エンジニアの応急修理重要!

 船殻へのダメージ量で小規模障害(D66)/大規模障害(D12)チャートへ。

GM「船殻貫通で気圧減少。みんなの空気がヤバい!」
船長「応急修理!」
GM「人工重力装置が故障! 走るだけでテストが必要」
船長「応急修理!」
GM「コーヒーメーカーが吹き飛んだ」
船長「後まわし!」

 こういう風景が日常的に起こるのも面白い。

 なお、Alien RPGのコーヒーは「ストレスを1上げるが、睡眠不足によるペナルティを1シフト先送り出来る便利アイテム」なので割と死活問題ですが、それよりも問題なのが、応急修理の限界。応急修理した故障はその場では直るが、1シフト後には再度壊れるので、改めて、ちゃんと直さないといけない。
 例に上げた船の場合、1シフト後に「船殻から空気が漏れる」と「人工重力の喪失」が起こる。最初の1シフト目は船殻の修理で空気の供給チェック行きを回避し、2シフト目で重力が優先され、コーヒーメーカーは3シフト目以降の修理となりがち。
 なお、機械修理用パーツが3セット以上あれば・・・の話。

 『ざつ』な感じで意外に解像度高い。

ゲーム学校


 今週は邪神忌以外は、ゲーム学校。
 まず、昨日は高等部で作ったカードゲームの授業の審査会。Lost Legacyライセンスを提供いただいたワンドローさんの木皿儀隼一さんをゲスト審査員に招き、講評をいただく。
 高校1年生が、ほぼ初めて「Lost Legacy」のシステムを使い、大半が初めて触ったPhotoshopでのDTPまでするという、割と無茶振りの授業でしたが、なんとか6チームがゲームを完成させることができました。お疲れ様でした。

 2022年度も非常勤講師として奉職する予定です。
 前期は週3日、後期は週1,2日というアンバランスな感じで行きます。

『ざつ』だなあ。


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