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『ざつ』 お気楽TRPG日記47。シャドウランとか、エクリプス・フェイズとか、Vaesenとか、玉座の闇とか、10月期アニメとか。

概要:還暦間際のTRPGデザイナー、朱鷺田祐介(ときた・ゆうすけ)が適当なことを『ざつ』に書くエッセイ。だいたい、TRPG関連の思い出とか雑談とか、シナリオ作成やGMの裏話。今週は原稿書いて、アニメを見て、かなり『ざつ』ですよ。

 シャドウランな日常

 シャドウラン翻訳チームの西上柾さんがnoteで、シャドウランのルールに関する私的考察記事『シャドウラン 5th Edition』ハウス・ルール集の連載を始められました。あくまでも私的なものですので、そこのところは第一回の趣旨を御覧ください。

 まあ、ラン&ガンのてきとーっぽいオプション・ルール集をご覧になったシャドウランナー諸氏は分かってもらえると思いますが、カタリストさんも、なんて言うか、『ざつ』なところがありまして、「おまえらが、好きなように遊べや。おれたちも好きにやるぜ」的なスタンスがあります。

 ま、ネオ・アナーキストなんでしかたねえな。

 日本の皆さんは公式を尊重してくださるのですが、それはコンベンション文化が大きいと思います。コンベンションやサークル、オンラインなどで気持ちよく遊ぶためには、公式を基準にして物事を話すのが「らく」(注1)なので、そういう環境や資料を提供するのも我々の仕事ですが、その一方で、内々で遊ぶなら、お互いが納得する範囲で、ゲームを改変するのもまあ、アリですわ。

 私は、シャドウラン5版のバランスがかなりいいと思っています。

 その上で、私も、時々、めんどーくせえから、【エッジ】なんて振り直しと燃やしたら生きている、だけで十分とか思う。だいたい、【エッジ】の数だけダイスを足すから【エッジ】モンスターが増える。戦闘ルールも、初版の防具(装甲値がそのままダメージ軽減のヒット数に使える)とダメージコード(攻撃のダメージ軽減や増加のためのヒット数を武器ごとに変えることで、安定性を示す。軽減しにくいマシンガンやキャノンが怖い)のルールでいいじゃん、とか思ったりする。あくまでも個人の意見です。

注1:ルールブックを買って遊ぼう、という話は、我々の飯の種でもありますが、基準を手に入れる=「らく」を手に入れるということでもあります。だってさ、会話の基準が共有されていない相手と2,3時間どころじゃないゲームしたくないでしょ? 新クトゥルフとか、無料で手に入るクイックスタート・ルールもありますから、そこから始めて、もっと「らく」になりたいなら、ぜひ、ルールやサプリも買ってくだされ。そうすると、我々も「らく」になります。

 ディストピア話から、エクリプス・フェイズ企画へ


 仕事柄、色々な物を見れば見るほど、シャドウランに結び付けてしまうシャドウラン脳が発揮される。こういうネタはかなり来る。

 いやまあ、品川JRの新コンコースのディストピア感に関しては、4年前に実はエクリプス・フェイズの小説で書いてもいる。以前、何度か仕事で朝一の品川コンコースを通りましたが、割と何が投影されていても、シャドウラン日本を思わせるディストピア感が素晴らしいですよ。
後、コンコースと路面の階層分断も。

「品川蕎麦殺人事件(シナガワ・ソバ・マーダーズ)」

 この企画がきっかけになり、現在発売中の『再着装(リスリーヴ)の記憶――〈エクリプス・フェイズ〉アンソロジー』につながってくる訳です。企画の仕掛け人をしてくれた岡和田さんに感謝。この本でエクリプス・フェイズに興味をもたれた方は、SF-Prologue Waveでのシェアードワールド企画もどうぞ。拙作を含め、50作以上の小説が公開されています。

Vaesen

今日も本を買う。
Vaesenは、「ザ・ループTRPG」のFree Leagueが出した北欧ホラーRPGで、19世紀の北欧で妖精や魔物の引き起こした事件を解決する物語。システムは、「ザ・ループTRPG」と同じYearZeroEngineだが、妖精退治の物語構造が面白い。

 スウェーデンを代表するイラストレーターの一人、Johan Egerkran氏によるアートブック『Nordiska Väsen』からのゲーム化という意味では「ザ・ループTRPG」と同じ流れである。原作者の前書きを読むと、スウェーデンのTRPG「Drachen or Demener」のモンスターブックに触発されてファンタジーアートの世界に入り、北欧のフォークロアを元にしたものを書き始めたとある。モンスターブックから入ったが、能力値などの数値データが気になり始めてしまった。今回のTRPGではそこを改善してくれたのがいい!と。

 とにかく、絵もいいが、紙質や構成が最高。

 今回のヘッダーは、その1P。Vaesenより、幽霊とチェスを指す私立探偵。なんかこれだけで北原さん案件のような気がする。『ざつ』だな。

玉座の闇シーズン4 先行テスト会


 という訳で、近々のイベントが決定。

 ゲームマーケット秋新作「玉座の闇シーズン4魔王復活」の先行体験プレイを10月24日の日曜日に行うことになりました。場所は東京か東京寄りの神奈川。参加費は会場費頭割り程度、最大で2000円程度の予定。進行役はデザイナーの朱鷺田祐介が行います。

 詳しくは、コノスさんから発表がある予定です。

 「玉座の闇シーズン4魔王復活」は、朱鷺田が制作している多人数型のライブ・アクション型マーダー・ミステリーです。ファンタジー世界を舞台に、戦争あり、探索あり、恋愛あり、そして、殺人事件の謎解きありの展開になります。12名から28名まで対応。楽しいよ!

10月期アニメ

 10月になり、アニメの新番組が次々スタート。ゲームデザイン、ゲーム学校非常勤講師という仕事柄、出来る限りチェックしておりますが、継続視聴の番組も含めると、50本近くなっていて、我ながら、頭がオカシイですね。(詳しくは前回)それも、出来るだけリアルタイム視聴を試みていますが、おかげで朝がきついですよ。

 まだ本命(鬼滅の刃、Deep Insanity、真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました。、古見さんは、コミュ症です。サクガン!!、最果てのパラディン、ルパン三世 PART6)が残っているのに大騒ぎですよ。

 その上、「コードギアス」に「ロード・エルメロイⅡ世」「鬼滅の刃立志編」とか再放送も満開。死ぬ気がする。

 それはさておき、予想を越えた展開の作品がありますな。うわああ。




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