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『ざつ』 お気楽TRPG日記78。『ザ・ループTRPGリプレイ』公開とか、『玉座の闇』とか、『悪堕ちTRPG』とか、『センゴク』完結。

概要:還暦間際のTRPGデザイナー、朱鷺田祐介(ときた・ゆうすけ)が適当なことを『ざつ』に書くエッセイ。だいたい、TRPG関連の思い出とか雑談とか、シナリオ作成やGMの裏話。Mörk Borgクローン「信長の黒い城」は、コノスさんでの通販中。電子版もあり。今回は色々宣伝するよ。

『ザ・ループTRPGリプレイ』公開


 まず、告知。リプレイ記事の公開です。

6月の化石 ザ・ループTRPGリプレイ 第四回「オーロラ、再び」

 おまたせいたしました。「ザ・ループTRPGリプレイ 6月の化石」第四回です。3月が多忙だったため、間があいてしまいました。すいません。

 さて、キッドたちは再び、石切場へ行き、今度は????が出現。
 困ったキッドたちは、????に助けを求めますが?

 今回は、冒険が加速するカウントダウン、そして、関係NPCの使い方の事例になります。

『玉座の闇』

玉座の闇シーズン4 魔王復活

 前半は予定が2つ延期されたので、原稿な日々。
 5/4は、ボードゲーム系サークルに依頼されて、大井町で『玉座の闇シーズン4 魔王復活』の進行役。TRPGとはあまり接点がない新鮮なメンバーに、遊んでいただき、非常に楽しい展開になりました。
 犯人は見つからなかったものの、魔王は無事撃破!

 某キャラの行動で、「あいつ、やりやがった!」となかなか言えない定番台詞をリアルに言えたのはなかなか面白かった。

 先日の北見、先月の埼玉などの感想を踏まえて、いくつかの修正を加えてみました。

 前回も書きましたが、この「玉座の闇」シリーズはゲーム学校の教材を兼ねて制作しております。今年も7月に新作を書き下ろし、学校でテストプレイの予定。ゲームマーケット秋に出したいものです。ご意見、ご感想、こんなキャラが欲しいなどのご希望もありましたら、ぜひお聞かせください。

 …という訳で、Twitterに質問を投げてみた。

 北見の参加者さんから「王侯貴族のコスチュームが出来て、うれしい」というご意見もありましたので、最初の例に、正統貴公子を入れてみました。双剣の黒い剣士は、SAOのキリト君ですね。実は、キリト君コスはAmazonでも売っていて、ゲーム学校のコスプレ大会でも、だいたい毎年1名はいるという人気キャラ。青い衣の巫女は、解釈をお任せします。

 ここまでの回答をまとめておくと・・・

・王子や国王など王族の戦士が大好きなので何枠かあると嬉しいですが、それ以外では男性の高位聖職者(ローマ法王や東方正教会の主教風)、人間側に寝返った魔族の王子で魔剣士(DQ4のピサロ風?)、などをやってみたいです。・中華ファンタジードラマでよく見かけるような、中華系戦士の貴公子キャラクターも。
・怪盗や、アラビアンナイト的なキャラクター
・姫ではない(ドレスを着なくても違和感のない)女魔法使い
・ケモミミ
・法衣に司教杖と分厚い革綴じの本を抱えた聖職者
・民族系の占い師(紋様を腕に描きたいです)
・ 獣耳の女剣士(私が見たい…←)
・執事やメイドさんがやりたいです…
・あとは見習いとかではなく、本当の魔術師(FGOマーリンなど)とかがやりたいです。
・牧師や神父なども個人的にはみてみたいです
・恰幅の良い貴族
・下品な指輪とか装飾品だらけの成金商人

 全部、実装できるかはさておき、参考にさせていただきます。

 玉座の闇は、コノスさんにて通販中。
 有料ではございますが、GM/進行役も引き受けますので、詳しくは、朱鷺田までお問い合わせください。まずは、Twitterあたりでお声かけを。

『悪堕ちTRPG』

 5/5は、池袋のミステルさんで、はにくまさんの悪堕ちTRPG(仮)のテストプレイに参加。久しぶりのプレイヤー。ウェーバー(悪堕ち対象)、鎌倉武士っぽい戦闘狂のドワーフで、どう悪堕ちさせるかやってみろ的なチャレンジモードで暴れる。

 黄金ドワーフ教の聖戦士キリット・パインシールド。


 関羽並の、傾城の美を放つ美しい髭を持ち、ヴァルハラ浄土を目指す。
 魂は鎌倉武士。BGMは「麒麟が来る」の三河武士ドラミング。
 武器はゴールデンアックス。
 黒い瞳、頭はピンクのモヒカン。
 実は魔法戦士で、必殺技はゴールデンアックス・ファイアーボール。

 古代ドワーフ文明が生み出したのは青銅器……否!

 聖銅器!

 赤く輝く黄金の色はまさに日緋色金(ヒヒイロカネ)!

 大丈夫か、これ? 悪堕ちって何?

 とかいうチャレンジングなキャラを作りましたが、カタリスト(悪堕ちを推進する他のPC)が大活躍。不死身のドワーフで、キリット異母兄弟。キリットが拾った人間の少年。人間なのにドワーフフェチが高じて黄金ドワーフ教団古典聖銅器派の司祭になってしまった青年らの献身的な(?)努力で、無事、悪堕ちエンドを迎えました。
 キーワードやチャートを使った物語作り系のTRPGで、シーン判定ではD6をじゃらじゃら振るのが楽しい。

『信長の黒い城』


信長の黒い城



 その後、余った時間をお借りして、「信長の黒い城」。
 時を越え、信長への復讐を果たすため、バトル。
 最初のバトルは、百足衆との戦闘だった!

「まだ、名前聞いてないよ!」
「まずはこの戦を生き残ってからじゃ!
 名乗り損になってもな」

 修羅すぎるぞ。
 生き残った後、六道輪廻でクラスを選び、レベルアップ。
 死人蟲侍(死人蟲が入り、死んでも悲鳴を上げながら復活する)、反逆の種子島(元織田鉄砲隊)、闇落ちした公家(土御門家の末裔で、天叢雲の剣を振るう)、邪宗門のバテレン(でも、武器は包丁。後で千利休の墨衣を奪う)の4人が爆誕。

 その後も、信長の父の葬儀に乱入したり、暗黒千利休の茶を飲んだり、幹上の干殺しで河童に尻子玉を抜かれたり、最後は種子島の弾丸を手に入れるために国友村へ向かい、禿げネズミの秀吉+足軽ファランクスを蹴散らす。

 このように、『ざつ』な感じで、軽く遊べるのが、OSR系のよいところ。
 
 「信長の黒い城」は物理版、電子版ともに、コノスさんにて通販中です。

 帰ってきたら、「信長の黒い城」を遊んでくれていた話がTogetterに上がっていた。
 基本でキャラを作り、セッション内容で、六道輪廻から特殊能力と設定を作ることで、キャラが深まっていく! 
 これはこれで面白い!


 その内容をもとにしたシナリオはそのまま「TRPGシナリオ専用投稿サイト TALTO」さんに上がっていた。べべん!

 その他、VRで「信長の黒い城」を遊んでくれた方も。
 ありがとう! べべべん!
 ルールは焼けなかったが、本能寺は焼けたらしい。素晴らしい!

 頑張って、盛り上げていきましょう!

『センゴク』完結!


 センゴク権兵衛27読了
 戦国史上最も失敗し挽回した男・仙石権兵衛秀久の人生を描いた「センゴク」シリーズ完結。
 秀吉が往き、残された人々は激動の時代を生きる。権兵衛は権兵衛で、戦国の終焉を見届けていく。 それほど有名でないものの、信長秀吉家康と関わり、戦国を生き抜いた一武将の人生を描いた大長編。まさに、戦国絵巻を堪能。ありがとうございました。

 2004年からスタートしたこの作品は、最新の戦国研究を踏まえ、現場を歩き、学説に沿った新しい戦国の風景を描くことで、非常に面白い作品となりました。外伝の『センゴク外伝 桶狭間戦記』冒頭で、戦国騒乱の遠因のひとつとして、室町時代後期を襲った小氷河期を上げたのは印象的でしたし、秀吉=禿げネズミの呼称は、「センゴク」シリーズで広がったように感じました。拙作「比叡山炎上」(2006年)でも、ずいぶんと参考にさせていただきました。

比叡山炎上(KADOKAWA)

 全72巻という長い物語ではありましたが、信長・秀吉の時代を描ききった大作でありました。もしも叶うならば、NHKの大河ドラマか、劇場映画で見たいところです。
 お疲れ様でした。ありがとうございました。

 さあ、次は何を読もうか?

 オチはない。『ざつ』だな。


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