『ざつ』 お気楽TRPG日記28。ベルセルクとか、Febriとか、イベント(TRPGフェスティバル、仙台)とか。

概要:還暦間際のTRPGデザイナー、朱鷺田祐介(ときた・ゆうすけ)が適当なことを『ざつ』に書くエッセイ。だいたい、TRPG関連の思い出とか雑談とか、シナリオ作成やGMの裏話。今回は追悼記事から始めるけれど、やっぱり『ざつ』だよ。

 ベルセルクに愛を込めて (追悼:三浦建太郎)


 5/20付で、『ベルセルク』の作者、三浦建太郎先生の逝去が発表された。急性大動脈解離とのこと。ご冥福をお祈りするとともに、『ベルセルク』がここで途絶えることを悲しみます。

 『ベルセルク』は、ダーク・ファンタジーというジャンルを打ち立てた傑作であり、私が大きな影響を受けたマンガであり、連載開始(1989)当時から制作していた拙作のダーク・ファンタジーRPG『深淵』(1996)にも大きな影響を与えました。魔族の呪い、贄、刻印など、『ベルセルク』で説明することも多々ありました。

 特に、黄金時代編から蝕にかけて物語をリアルタイムで体験できたのは、ゲームクリエーターとして得難い財産であると今も思います。

 『ベルセルク』が日本のサブカルチャーにもたらしたものは多々あり、それを一度、まとめて語りたいところであります。後期にクトゥルフ神話要素が加算されていったあたりも、作劇上、あるいは、世界観の拡大のため、などの理由をちゃんと分析していきたいものです。

 三浦さんがもっと色々書きたかったことは、10年ほど前に、「脳が劣化する前に、色々書きたい」と言われて『ギガントマキア』などを描かれたことからも分かります。亡くなるまで、次の構想も練っておられたのでしょう。

 いずれにせよ残されたファンとしての私に出来ることは2つです。

 『ベルセルク』の素晴らしさを語ること。

 その思い出を胸に、先へ進むこと。

 もうちょい『ざつ』に頑張りますよ。

 後ね、「完結したら読もう」は多分、読めません。今、面白そうなものを読みましょう。だってさ、「ONE PIECE」完結まで待つの? ギャグ漫画を完結後に読んだら、ギャグの旬過ぎているよ?

ウェブ版Febriでクトゥルフ神話記事


 ええっと、告知を忘れていました。『ざつ』だな。

 一迅社のアキバ・カルチャー・マガジン『Febri』がウェブ版に移行しまして、そちらでクトゥルフ神話関係の短期連載記事『社会人オタク教養学 クトゥルフ神話』がスタートしています。もう2回掲載されていて、明日5/25には最終回の3回目が掲載予定です。うわああ。

 1回目がクトゥルフで、2回目がニャルラトホテプです。

 Febriさんでは、『社会人オタク教養学』という名目でホームズ入門もしているので、興味がある方はどうぞ。

イベント(TRPGフェスティバル、仙台)

 もう今週末5/29は、TRPGフェスティバル・オンラインです。朱鷺田の関係するセッション(シャドウランは朱鷺田と西上氏の2卓、エクリプス・フェイズは岡和田さん、ザ・ループは塚越さんがGM)は、なんとか満卓になったようでありがとうございます。

 朱鷺田卓は、シャドウランの日本オリジナル設定「さいたま九龍城」で、派手にやります。詳しい説明は今週発売予定のRole & Roll200号(おめでとうございます!)に掲載されるシナリオ「超音速スゴイハヤイ・ビル905」を読んでください。特に、連携はありませんが、派手で使いやすい設定です。ニンジャが出てきてランナーと戦います。

 特に、TRPGフェスティバル・オンラインのセッションでは、先日のキャラコンと同じレギュレーションなので、自作するか、一覧から選ぶかも自由ですね。まあ、全員がジャイアント馬場娘だったら、トウィンクル・レースが舞台になっても文句は言わないでね。ちゃんとシナリオはあるよ。トンチキで『ざつ』ですが・・・。

 もう少し渋い設定をご希望の方はVol.196「新東京クーリエ」をご参照ください。こちらはカタリストの公式シナリオ「ミッションズ」の最新シーズンからデータと設定を紹介しています。


 もうひとつ、イベント告知。

 7/4に仙台で開催される第1回TRPGシナリオ即売会にゲストとして参戦することになりました。主に、30分ぐらいのトークショーを4回ほど。詳しくは公式サイトでの発表をお待ちください。

 Amazonが宇宙開発! 宇宙コロニーを建設!


 今朝、NHKBSのワールドニュースで中国のマーダーミステリーを紹介するというので、久しぶりにBSを視聴。そうしたら、企業による宇宙開発の話が出てきて、ヴァージン・ギャラクティックの宇宙観光の話をした後、Amazonのペゾス会長が、円筒形の宇宙コロニーの建設を視野に含めた宇宙開発を目指しているというニュースが報じられた。

 停滞気味の宇宙開発。イーロン・マスクやヴァージン・ギャラクティックならまだしも、Amazonが乗り出すとすれば、勝算あり、儲かると踏んでのことだ。ニュースの中で「工業施設は宇宙に移行し、地球は自然を守る場所に」というような、ガンダムみたいなセリフすら出てきていた。

 30年もしたら、Amazonのロゴ付きのオニール・シリンダー(ガンダムのコロニーはこれ)が浮かぶかと思うと、胸が熱いな。そんな時代になって「初代ガンダムでコロニー落下の際にAmazonロゴがないのはリアルじゃない」とか言われたら、もにょるな。Amazonのドローン配達は最適化されるだろうし、Amazonプレミアムに入っていないと、酸素が供給されないとか、SF妄想が捗りますな。

 そう言えば、3年ばかり前に、知人がAmazonの倉庫で働いていて、ロボットが本を運んでくるけれど、最後のラップをかけるのは人間だったとのことですが、今は、どうなったんでしょうねえ。


 最後まで、『ざつ』でした。とっぴんしゃらりのぷう。






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