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JBCF南魚沼ロードレース レポート

大会名:JBCF南魚沼ロードレース(経済産業大臣旗ロードチャンピオンシップ)

開催日:2021年9月20日

開催場所:新潟県南魚沼市・三国川ダム周回コース

距離 :  12km x 13Laps = 156km

天 候:晴れ

リザルト:2位

【使用機材】

バイク ANCHOR RS9s

コンポーネンツ SHIMANO DURA-ACE R9100シリーズ

シューズ SHIMANO S-PHYRE RC9

ヘルメット Kabuto IZANAGI スペシャル・チームカラー

グローブ Kabuto PRG-8(ブラック)

ウエア Wave One         

サングラス OAKLEY Encoder     

サプリメント  SAVAS(株式会社明治)          
ヘッドバンド  HALO 

※写真はシクロワイアードより

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これまで数え切れないほどのレースを走ってきたが(ロードレースは数えられる)、当然ながら勝ったことより負けたことの方がずっと多い。そして負けたレースでの心理状態はいつも同じ。ライバルが自分より強く見えたとき、つまりレース中の最も苦しい場面で、勝つことへの諦めの気持ちが浮かんだ瞬間に自分を信じられなくなり負けるのだ。これまでずっとそうだった。しかし今回のレースでは初めてそんな負け方をしなかった。

156km、4時間を超えるレースの中で一度も自分のことを疑わなかったし、最後の最後まで必ず勝てると信じていた。その瞬間にできることを全て実行し、やり残したことはひとつもない。それでも負けたことに当然悔しい気持ちはあるが、清々しい気分でもある。今の自分にとって大切なことは今回のレースを冷静に振り返って反省できる点を明確にし、次こそは必ず勝つための材料にすることだと思う。

この南魚沼ロードが約2ヶ月半ぶりのレースとなった。そしてここから年末まで4種目での全日本選手権を含みながら毎週のようにロード、MTB、シクロクロスのレースが重なりながら続いていく。この夏が集中してトレーニングできる最後の期間であったので、チームで幾度も短い合宿を入れてもらいながら万全の準備を進めてきた。自己ベストのパワーやタイムを大幅に更新したことはもちろん、何よりも大切なバイクが前に進んでいる感覚がこれまでにないほど良く、9月に入ってからはまるでEバイクに乗っているのではないかと思うほどに調子が良かった。

南魚沼のコースにはレース3週間前に試走に訪れ、登りの斜度や長さ、集団走行が有利な区間、アタックポイント、下りのライン取りや路面が割れていて危険な箇所、暗いトンネルにも対応できる最適なサングラスのレンズなど全てを確認した。ロードレースの経験が未熟な自分にとって、こうした準備は欠かすことができない。全てを妥協なく行なった。

そしてレース当日。とてもわくわくしていた。人生最長時間のレースになることは間違いないのでエネルギーをしっかりと取り込んだ。マトリックスを中心に前半から激しい展開となることが予想できたので、MTBやシクロクロスのレース前と同様の追い込んだウォーミングアップをしっかりと行なう。自分の仕事は今回も序盤にできる逃げに乗ること。もしそれが6月の群馬の時のように勝ち逃げとなれば、当然勝ちにいかなければならない。あれ以来、再び自分にチャンスが巡ってくることがあれば絶対に物にすると決めていた。もう表彰台に乗るだけでは満足できない。

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