暴太郎戦隊ドンブラザーズ 15話ネタバレ感想「暴走したがるヒトツ鬼ツヨシ」

前回の、ドンブラザーズ!

 ソノイに斬られたタロウはポイントで復活した。「待たせたな、オトモ達!」しかし戦いが終わると、すぐに消えてしまう。代理として参上した桃谷ジロウは「やっぱり、桃井さんの時代は終わったんだ……僕の、時代が来る!」タロウのいないこの世界で、はるか達が出来ることとは?

ポイントマイナス

 一時的にタロウを生き返らせるために消費するポイントがエゲツナイ。それまでかなり溜め込んでいた猿原の分を加味してもマイナスに大きく振れてしまうほど。「そんなにお高く留まりたいのか、桃井タロウ」

 すぐに良くないことが起こると言ったマスターの宣告通り、はるかは脚が動かなくなって車いすに。猿原は俳句を詠もうとしても詠めなくなった。

 一見するとはるかの方が深刻さの度合いが高く見えるかもしれないが、それは他人から見た一定の評価であって、「本人にとって」どれほど大事なものかまでは推し量れない。猿原は句を詠めなくなること=風流人である自己の喪失=魂の喪失=死に体も同然とまで気落ちしていた。メンタルが凄まじく強いはるかは、脚が動かなくなっても車椅子で戦いに赴くし、めげないの本当にやばい。若さ故? いや、同年代でも脚動かなくなったらめげちゃうよ普通。

暴走して戦う交通安全!

 やっぱりヒトツ鬼になった雉野。彼の思想に「みほちゃんを傷付ける奴は存在しちゃいけない」があるため、今回のヒトツ鬼は車輪の付いた物体を消失させる能力を持っている。「ああああああ交通安全!!!!」と叫んでいるからカーレンジャーギアだなって一発で分る。しかしこの荒れ様では暴走戦隊ゾクレンジャーだよ!!

 このヒトツ鬼のヤバいところって、そのまま放置すればするほど「動くものはいずれみほちゃんに当たって危険」という発想にシフトし、物体生物関係なしに消し去ろうとするやも知れないところ。とりあえず芋長の芋羊羹でも食べて落ち着こうか(巨大化)

 余談だけどカーレンジャーの初合体回は神回。合体を阻止しようとする敵とのやり取りが面白すぎる。

「処刑」

 戦隊ヒーローで聞き馴染みのない言葉をサラリと吐いたのは桃谷ジロウ。今回彼はようやく【自分をヒーローだと思いこんでいる投石一般人】から【変身ヒーロー】になったので、オトモたちを率いて悪と戦う夢に近づいた。しかしはるかも猿原も従う気は殆どない事を見てやれやれと「処刑しようかなって」と笑みを浮かべ、悪気なく言う。

 彼らが死ねば自分のように新しい補充要員が現れるだろうという確信めいた予想があるとは言え、こんなことを平然と言うような奴に付き従いたいって思う人がどれだけいるんだろうか??

 しかし猿原さんは先に述べた通りメンタルが壊滅的で、「どうぞ」と頸を差し出そうとするし、はるかもはるかで「どうせ死ぬなら私のポイントマイナスさらに深掘りしてタロウを復活させて」と懇願する。

 その忠義心を見たジロウは「だらしない部下」と嘲った自分を恥じて土下座をするのだが……だらしない部下でも処刑は駄目だろと思ってしまうのである。自分の意に沿わない奴はいらないって独善的かつ傲慢な主義主張は、いずれ身を滅ぼしそうだ。まあグッズは出るわけだししばらくは生き残るだろうけどさ、この性格のまま突っ走ったら最終回にいないかもしれないのがコワイ。

斬り取り→切り取り

 そうこうしているとソノイからの通信。「桃井タロウは生きているが、彼を助けるためにはヒトツ鬼を斬らねばならない」つまり雉野を斬るというのだ。ソノイに斬られたらどうなるかは既に知っているが、斬られたあとどういう処理でキューブになるかまでは知らなかった。

 宣言通りソノイの斬撃で消滅仕掛ける雉野、しかしジロウがその手を掴み、一緒に消失する。率先して桃井タロウ救出の行動を取れるジロウはヒーローで間違いないので今後言動を改めて欲しいもの。

 ソノイ(もしくは脳人)に斬られると、この世界から「切り取られ」る。そして立方体に封印されて異空間に眠らされるというメカニズムだそう。つまり、斬られた瞬間に死ぬわけではない。この場で一時的に正気に戻った雉野の翼による推進力で、タロウの眠る立方体に衝突して爆発! 異空間からの脱出を果たす!

 なるほど、はるかと猿原のポイント消費は死人の復活ではなく、異世界の存在を呼び寄せる召喚だったわけか。世界を隔てているからそりゃあポイントも高いわな。

異空間についてPCで例えるなら

 切り取り範囲指定。右クリック・削除(斬撃)。ゴミ箱(異空間)に送られる。ゴミ箱を空にする(真の意味で削除)。

大勢の人も

 ヒトツ鬼になった人間が大量にいる。恐らくドンモモタロウ活躍前の段階まで対抗する人間がいなかったためだろう。彼らのことは現実世界だと行方不明扱いになるんだろうか? それとも彼らがここにいる間、アノーニ等がすり替わって人間社会に溶け込んでいるのだろうか? ううむ謎。

 あと、「ろんげのとりこ」みたいに、キューブ破壊を誰が行っているかまでは不明。もしも元老院頼みならドン王家の末裔ってことで即時処刑されているだろうし、ソノイの一任で出来る可能性が高い。そう思うと彼にも人間に対する慈悲があるんだろうね。

【亡き友が そこに佇む 花筏】猿原心の一句

 随分シンプルで分かりやすい。桃井タロウが復活し、雉野も正気に戻して猿原が言った句。タロウ復活と同時に俳句も復活。しかも最初に【友】ってお前……いがみ合うことも多いけど【友】と認識してたんか猿原……ものっすごくエモい。更にはるかも、桃井タロウの鼓舞で立ち上がり、タロウに抱きついて「おかえり」と締める。見事なまでに綺麗な回だったけど、

 またしても犬塚さんは何も知らないのであった。

次回~

「やみおちスイッチ」でジロウ闇落ち……だからはええよ!!!!?

サポート1人を1億回繰り返せば音霧カナタは仕事を辞めて日本温泉巡りの旅に行こうかなとか考えてるそうです。そういう奴なので1億人に到達するまではサポート1人増える度に死に物狂いで頑張ります。