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映画の感想まとめ

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劇場やアマゾンプライムで見た映画の感想です。当然ネタバレを含みますのでご注意ください。
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#劇場版鬼滅の刃無限列車編

興行収入100億円は通過点。劇場版鬼滅の刃 無限列車編、超ヒットの理由を考察

 劇場版鬼滅の刃が10日を待たずに、100億円の興行収入を叩き出した。私は同作品をジャンプ連載開始時から遊郭編辺りまで読み続け、その後ジャンプ購入をしなくなり、同時に鬼滅も見なくなった。  吾峠呼世晴(ごとうげ こよはる)先生の短編作品、肋骨さんと、蝿庭のジグザグをジャンプで読んだ時、その独特の世界観と主人公の特異性が印象に残っていた。ジグザグさんに至っては豹変ぶりや偏屈ぶりが凄まじかった覚えがある。  だからこの方が長期連載をした場合どんな作品が出るのか、非常に興味深か

心を揺さぶり起こす覚醒の映画【劇場版鬼滅の刃無限列車編ネタバレ感想】

 私はこの映画に何を感じるかを、煉獄さんから問いかけられているように思えてならないのです。  アニメ26話を通してみていると、炭治郎には幾度も幾度も壁が立ちふさがるっていたのが分かる。妹を助けるために強くなり、強くなる最後の試練で自分以上に強い錆兎と戦い、それをも上回る手の鬼と死闘を演じる。その先には異次元の扉使い、鞠と↓→↑←、元下弦の鼓、下弦の鬼。全員最初に会敵した時点では、炭治郎だけで勝つことの出来ない難敵ばかりだった。  重傷の体を休ませる間はあったが、修練に励む

正しく怒る主人公は魅力的【鬼滅の刃】

 創作物に触れる際には感情移入が大事。今主人公が思う気持ちや、脇役が命を燃やす瞬間など、想いを馳せる事で没入感を与えるし、悔しい時も悲しい時も一緒に悔しくも悲しくもなれる。  鬼滅の刃無限列車編は、まさにそこが空前の大ヒットの理由なのではないかと考えています。世に数多ある日本アニメ作品の中で、先日堂々の興行収入1位を叩き出した鬼滅の刃無限列車編。私は公開されてしばらく経ってから1度見て、数日前(12月中盤)にもう一度見に行ってボロボロと泣いていた。  ただ感動の押し売りで