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デザイナーとのやりとりは、恋愛ではなく結婚と考えるとうまく行く

うまく回転してどんどんドライブする仕事と、なかなかギアが噛み合わない仕事がある。
この2つの何が違うんだろう??とよく考えています。

最近、「あ、これかも」と気づいたことがあるので、メモとして書いておきます。

もったいぶる必要もないので、(タイトルにしちゃっているけど)先に結論を書くと、「デザイナーとのやりとりは、恋愛ではなく結婚と考えるとうまく行く」というものです。

デザインを依頼するときには、必ず「目的」があります。
例えば、「売り上げを上げるため」や「集客を増やすため」他にも「有力な新人を採用するため」とかも「目的」です。

そして、デザイナーはその目的を達成するためにデザインでお手伝いします。目的達成のために、話し合いを重ねたり、複数のアプローチ案を検討したり、場合によっては依頼とは違う提案をしたりします。
つまり「目的を達成するために努力をしていく」のです。
これは「恋愛」よりも「結婚」に似ています。


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恋愛は、お互いを見つめ合えば良い。
より彼女(彼氏)に好きになってほしいし、一緒にいる時間を長く持つように動く。
でも、そんなこと、仕事では(言葉はきつくなるけど)無意味に近い。お客さんとお互いを見つめあっても、一緒にいる時間を長く持っても、お互いの理解は深まるだろうけど、「目的」に向かっては動いていない。

それが「結婚」になると恋愛と話は違ってきます。
お互いを見つめるのでは無く、お互いがパートナーとなって生活を守っていく必要があり、「ここは任せた」という場面や「今パートナーが忙しいからフォロー」という場面が頻繁に出てきます。

つまり、二人三脚をしながら目的に向かう形になってきます。


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デザインも同じで、お客さんと二人三脚で「目的」を達成するために動きます。
当たり前のように感じるかもしれないけど、「自分を満足させてくれるデザインを欲しがるお客さん」が案外多いのも事実。そうなると、残念ながら噛み合わない。

「この商品の良さを一緒に探って、一番伝わる方法を決める」のではなく、「この商品を生み出した自分の気に入るものに仕上げる」のは、かなり違います。

それは、「子どもの特性や性格を考えて、一番イキイキと活躍できる場を考える」のと「自分の気に入るように子どもを育てる」のと同じことです。

それだとデザインしている側もストレスがかかるし、お客さんも「なんで自分のことを理解してくれないんだ」と不満がたまる。
(当たり前だけど、お客さん本人ではないので、どんなに話し合いを重ねても理解には限界がある)

デザインは、一緒の方向を向き、「目的を共有」するところから始まります。というか、それができていればドライブするのにそこまでエネルギーはいらないのではないかと思うんです。


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と、そんなことを、最近めちゃくちゃドライブして嬉しかった仕事があったので、つらつらと書いてみました。

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