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「こだわり」について

前回の続きです。全国一斉休校、外出自粛、テレワーク推進などにより、父親と子どもが接する時間が増えている家庭が多いようです。相談にみえる方も普段はお母さん中心でも最近はお父さんも一緒に来られることが増えました。

この時期に普段はあまりよく見えなかったお子さんの状態がわかるようになって良かった、父と母の子どもの見方が近づいて良かったという話も聞きました。

ただ、一緒にいると、これまで目に付かなかった子どもの行動が気になる親御さんもいらっしゃいます。

特に多いのは自閉症スペクトラムの子どもに多い常同運動やこだわり。常同運動というのは、手をひらひらしたり、体を前後に揺すったりする運動で、貧乏ゆすりみたいな感じです。

また、こだわり行動は物を一列に並べたり、同じ動画を何度も見たりするするような、同じことを延々と続けたがるような行動です。

学校の休みが長引いて、最近では外に出ることや遊びにいくことも制限されつつあるので、親のストレスも子どものストレスもたまりますよね。

変わった行動をしてたり、同じことをやっている子どもを見ると、つい「そろそろやめなよ」とか「同じこといつまでやってるんだろう」と大人も気になってしまいます。

でもストレス状況では、常同行動やこだわり行動が増えることがあります。いつものお気に入りの行動をすることや、体を動かすことで、なんとかストレスに対処しようとしているのです

もちろん、生活上困るようなこだわりは放置できないこともありますが、特に周囲が困らないこだわりは、あまり気にしないで、子どもなりの対処行動と考えた方がいいかもしれません。



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