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ミネラルについて181食品を調査した    『暮らしの手帖』みたいなすごーい一冊

市販181の実測資料集 心身を害するミネラル不足食品(NPO法人食品と暮らしの安全基金刊 1100円)
以下で入手できます ↓

 
この冊子は、市販弁当 外食、主食、惣菜の各項目に分けてコンビニ弁当から、高級弁当、駅弁、料亭の弁当、居酒屋、ファミレス、サンドイッチや菓子パン、ラーメン、パスタ、カップ麺、冷凍食品、ドレッシング、サラダなど、181もの食品のミネラル含有量を徹底調査してます。

2021年版なので、今は多少変わっているかもしれないけど、メーカーも商品名も出してきっちり調べて発表しているのがすごい。外食が多い方はぜひ自分のよく行くお店や食べ物をこの本で調べてみてください。
 
調査しているのは、カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、カリウムの6種類。
それぞれの状態を、“みんな健康” “半数が病気” “みんな病気”という辛辣な基準でグラフ化しています(^^;;

ミネラルという視点でみると案外ファミレスなどの外食は悪くなくて、便利そうに見えるコンビニのおかずとか、自宅で手軽に使える冷凍食品などが栄養素が抜けちゃっていてかなり低評価というのにまず驚きます。
 
栄養価に気をつけて外食や市販品を選ぶための情報を
特にメンタルの不調に陥ると食事の支度って難しくなるし、福祉関係の支援者さんも「中食」なんて言葉を使って、コンビニの半調理品や加工食品を薦めるみたいですね。

食事は必須の行為だけど、何か口に入れて毎食空腹が満たされると安心しちゃう場合が多いけどね、実は、栄養不足がメンタルの不調を長引かせる原因の1つかもしれない。
 
そういうわけで、まず今日はミネラルについてちょっと予習してみることに。
 
ミネラルウオーターとかミネラル麦茶とか、ミネラルって普段なんとなく使っている言葉だけど、これは「炭水化物」「タンパク質」「脂質」「ビタミン」そして「ミネラル」という私たちの体に絶対必要な五大栄養素の1つです。ってああ、昔中学校の家庭科で習ったかも・・・
 
ではそのミネラルは何?ってことになると
「酸素」「炭素」「水素」「窒素」の主要4元素以外の元素の総称なのだそうです。
ミネラルは人体に必要で微量に存在する栄養素です。
微量だからってどうでもいいわけではなく、とっても大事みたいです。具体的には、この本で調査している カルシウム、マグネシウム、鉄、亜鉛、カリウム りんなどを指します。

じゃあ「ミネラル」というものが私たちの体で何をしているのか?なのですが、調べてみると、代謝などに関わる体の調整役ということのようです。うーん調整役って確かに大事かも! さっきも書いたけど、必要なミネラルの量はわずかなんですが、体内で合成はできないので、食べ物から取ることが絶対に必要な栄養素なのです。

で、この本によると今、日本人のミネラル不足は深刻なようです。(日本人だけなのかな?ってちょっと不明だけど)
 
この研究会のテーマでもありますが、最近は様々な病気や精神疾患、発達障害などの急増の原因の一つにミネラル不足が指摘されています。

医食同源って本当にそうだと思う。

メンタルの疾患で体調の悪い方は、薬でなんとかしたいという気持ちが強く、意識が薬に向いていて今は「食事どころじゃない」って食事を嗜好品として考えている場合も多いみたいなのだけれど・・・・・

私は食事の改善で回復した人の話を聞いていると、もしかしたら栄養失調が直接の原因で、食事こそが薬と同じくらいか、それ以上に大事なんじゃないかと感じることが増えています。
だって口から入れるものって、食べ物と空気と水と薬だけじゃないですか。
さて、ではなぜ私たちにミネラル不足が起きているのでしょうか?
その原因は大きく分けて3つあるとされています。
 
1 農薬や化学肥料で土壌が汚染されたために、野菜そのものにミネラル不足が起きている可能性がある。これはいくら食べても栄養がない場合があるってことらしい。

2 調理や加工食品に使用されるミネラルを除去して作られた精製油が多用されている 。

3流通と保存の目的で使われ、口当たりを良くするためにも食品に使われるリン酸塩には体内のミネラルを排出する性質あり

『心身を害するミネラル不足食品』の冊子より


そしてミネラル、つまりカルシウム マグネシウム 鉄  亜鉛  銅などは、脳内にある複数の神経伝達物質、セロトニンやドーパミンの合成に関与していると言われているのです。

この神経伝達物質を作るためには代謝酵素が働く必要があります。代謝酵素というのは体内に入ってきたものを分解したり、変化させたり、解毒したり、必要なものを吸収し、不要なものを排出する機能のことです。この代謝酵素がきちんと働くための補酵素としてビタミン、保因子としてミネラルが不可欠なのだということです。 

ちょっと難しいけど、そんなわけでミネラル不足になると代謝酵素がうまく働かなくなるために神経伝達物質が十分に生成されなくなり、この神経伝達物質の不足は、うつ病 不安神経症、統合失調症 発達障害など心の不調に影響すると考えられるのです。 

私たちの細胞の中では絶えず代謝が行われ生命活動が維持されています。心の状態に関与するホルモンや脳内の電気信号を伝える神経伝達物質も、この代謝によって産生、維持されています。
代謝をスムーズにするためにもミネラルは不可欠
代謝がムーズに行われるためには酵素が活性化する必要があります。酵素を活性化するためにはミネラルは不可欠な栄養素です。よって、ミネラル不足は心の状態にまで影響を及ぼすということになります。
だからメンタルを回復させたい人や薬を減らしたい人は意識してミネラルを摂取した方が良さそうだと思いますがどうでしょう。
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●へーっ!そうなんだ!
ミネラルを減少させないための工夫
1市販のミートソースなどは色の濃いものを選ぶ
2水につけた千切り野菜はミネラルが減っているかも
3冷凍食品の解凍ドリップは捨てない
4高温で加熱した野菜を冷水で冷やすと色はよくなるが栄養素が流れ出てしまう
4鉄の鍋やフライパンを使う

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