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ゆっくり減薬 勉強会 第2回     向精神薬の離脱症状って何?

勉強会第2回目は、まず参加したみなさんに向精神薬を早いスピードでやめたりした場合の離脱症状についてお伝えしたいと思い、体験者によるプレゼンテーションをしました。今回も27人とたくさんの方が参加してくださいました。

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まず精神科で処方される8種類の薬を確認してからみなさんに体験をプレゼンしてもらいました。プレゼンの参考にしたメモを事前に用意しました。

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コメントをピックアップしてみました(ワークショップ内のコメントですので事実関係の確認はしていません)


・線維筋痛症の方が多いことにびっくりした。私も線維筋痛症で握力がでないが、もしかしたら昔服薬したベンゾジアゼピンのせいかもしれない。

・エビリファイを服薬しているがその副作用で便秘になり強力な下剤が必要。それがさらに鬱の原因になっているようだ。

・身近な人がエビリファイを朝晩服薬していた。エビリファイには覚醒作用があるために服薬後急に眠れなくなり医師に訴えると、朝まとめて服薬するように指示された。

・持続性の抗精神病薬の注射をしている人が多い。子供達にも注射をしているのだろうか?

・エビリファイの注射を打つ時は気分が良くなる。1ヶ月に一度だが私の場合はリラックス効果がある。しかし体内に残っていくようなので、今後注射はやめようと思う。

・現在、サイレースを減薬中で離脱症状がすごく不眠と両腕がちぎれそうに痛い。腕が固まってビリビリする。医者にいうと気のせいだと言われる。風呂には入れない、シャワーもダメで苦しんでいる。

・サイレースは今は眠れない時だけ頓服として飲んでいる。

・ベンゾジアピンに関してはどの薬も基本的には薬理作用は同じ、ベンゾジアピンの薬理作用として急に減らしたり、変えたりした時に痛みが出てくることはある。個人差が大きい。医者は個人差に無頓着である。アシュトンマニュアルが受け入れられたのは症例を集めたという意味で本質的な価値がある。日本では、向精神薬についてまとまった情報をもつセンターがない。医者はいわば経験則で薬の使い方を身につけている。医療教育体制に関する欠陥が露呈している。(神経内科医)

・CBDオイルに減薬の痛みを緩和する効果があるかもしれない。みなさんの話をきいていると診断もバラバラで、薬と戦っている感じがしている。私は精神状態を薬で直すのは無理と考えている。元々なぜ薬を飲むことになったのかをそのような状態になったのかを突き止める必要がある。私は患者さんの減薬については薬を100分の1レベルで減らしている人もいるがうまくいくかは個人差がある。栄養療法やサプリメントも使っている。初診の時に病歴や生育歴をちゃんと聞いていけば最小限の薬で良くなると思っている(精神科医)

精神科に勤めていた薬剤師、私たちが処方したお薬を飲んだ後の感想が大事、処方箋どおりに調剤してきた自分を責めたりしながら聞きました。(薬剤師)

私は漢方薬を服用していました。人参湯(にんじんとう)で、内から温まるものを飲んでいました。精神科退院後、病院をいくつか変えて、現在担当医の河北総合病院の小児科医の方に漢方薬を出してもらっていました。人参湯は個人的にはあっていたかなと思います。まだまだ漢方薬に関しては勉強中です。酸棗仁湯(さんそうにんとう)も飲んでいました

・私がお世話になった断薬カウンセラーさんは九州の方です。ご本人も一気断薬の経験があったそうです。その方は初めはちょっとしたトラブルで心療内科を受診したがすぐ多剤処方になり歩けなくなって車椅子生活をしていたそうですが家族の応援もあり、覚悟して3種類の向精神薬を一気断薬したら3日後に急に歩けるよになり、自分の体験をもとに断薬を支援する活動をしていたとのことです。その方は30代で体力もあったせいか、結局完全にもとの職場に復帰し今は断薬カウンセラーはしていません。

子どもを支援するソーシャルワーカーとしての活動の中で、親御さんが精神薬をたくさん飲んでいるケースは少なくなかった。処方薬の服薬は治療であると思いつつも患者さんやそのご家族が苦しんでいるように見える例がよくあった。今日参加して薬の服薬にはこのような功罪があることを理解しておく必要があるとわかった。必ずしも飲んで良くなるだけではない。リアルな体験がわかrこれいまで接してきた方の苦しみが見えた。(元ソーシャルワーカー)

福岡から参加いしました。いろんな方の体験を今日は聞くことができました。私自身はダイエットの相談だけに行った病院でなぜか「脳疲労」と診断され、抗不安薬を処方されたところから14年間飲みつづけ、自殺したいと考えるところまで悪化しました。そして自分で1ヶ月で断薬しました。その後体調不良は3年間続きました。私の場合薬を飲み始めて初めて精神症状が出たので明らかな薬害だと思います。このため、せめて今精神科の入り口にいる方を止めたいと考えています。

抗精神病薬と抗うつ薬なら、抗うつ薬のほうが断薬しやすいのかな? 

僕は抗うつ薬を一気に減らした、抗精神病薬や睡眠薬より抗うつ薬のほうがやめやすいとは言われているが、抗うつ薬を一気断薬して以来、3年くらいtとても調子が悪いです。

統合失調症の減薬は医者の立場でいうと入院させたくないのであまり勧めない。やめましょうというのは実は簡単なんですが入院になる危険性があるので、患者さんはだいたいそこまで考えていない場合が多いですね。どうしても減らしたいという時は慎重にやりますね。(精神科医)

完全断薬主張派ではありません。10年間くらいの生活の質を大切にすることが大事です。形だけの完全断薬に憧れて、最低限の薬も度飲まないで迷惑をかけたりの人もいるので。白か黒かの選択を突きつけるのは、PSWの勉強したりした人などが考えるのはいいのですが。飲んでいる人より飲まない方が偉いとかは考えるのはリスキーかな。


僕自身は薬に関して懐疑的だが、いろんな医者が相談しながら患者との対話をするべきだと思う(精神科医)

息子が脳動静脈奇形で脳出血を起こし脳の手術をして器質性の精神障害が出たために薬を服薬し、その結果ジスキネジアが出た。ジスキネジアに詳しい先生に転院し、少しずつ減量することができた、一時的なものだということでいずれは断薬を進めたい。気質的な障害があるので減薬も危険だということを先生が知らない。今日参加して先生の指示で早く断薬した方が多いことを知った。精神科の先生が薬について理解していないのは困る。

7名の体験談のあと参加者のみなさまからいただいたコメントを掲載しました。コメントについては公開を前提としたものではなく、事実関係などを確認してもいません。その場の参加者からいろいろな意見が出たものを書いています。医師や薬剤師など専門職の方がその専門性を前提にお話しした部分にのみ()に職業を書いていますが、ワークショップにおける関係性はすべてフラットなものを目指しています。

次回は8月19日 向精神薬の調べ方を学ぶ「どんな薬を飲んでいますか?」です。

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