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精神科は身体疾患見逃しの誤診が多い 《これから精神科・心療内科の門を叩きたい人に伝えたいこと vol.2》

自分の心と体の
専門家はまず自分
医療が必要なら
精神科の前に
身体の検査を粘り強く

コロナ禍の影響でメンタルの不調を訴える人が増えています。朝日新聞(2020年10月28日朝刊)によると自殺対策に取り組む「自殺対策推進センター」の調査では男性の自殺者はなだらかに減少しているが女性は明らかに増加傾向に転じた」と報じています。

テレビ番組などでも、周囲の人の精神的な問題にどう対応したらいいかというテーマがよく取り上げられていますが、大体の結論は「早めに専門家に相談しましょう」と締めくくられています。

マスコミのいう専門家とはおそらく精神科や心療内科の医師や看護師、あるいはソーシャルワーカー、保健師、市区町村の相談窓口、いのちの電話などを指していると思われます。

しかし自分自身で「メンタルの不調」と感じている場合でも、実は知らないうちに身体に原因のある不調(鉄分不足、栄養不足 ホルモン異常 低体温など)が生じていてそれがメンタル=「気持ち」に影響を与えているということも少なくないようです。

このため「気持ちが・・」と感じた時でも、ちょっと立ち止まり精神科に行く前にまず自分の身体の調子の方を自分なりに点検してみたほうがいいでしょう。

「心の専門家」と思われているところで一番くっきりとその入り口の門構えが見えるのが、駅前などに看板を掲げた、精神科・神経科・心療内科クリニックです。自らここの門を叩く人が多いも思いますが、精神科には身体をきちんと検査する習慣もテクニックも無い場合が多いのです。身体の不具合をスルーされて全てメンタルの問題にされてしまうことはとても危険です。

そして精神医療は薬物療法に直結しています。精神科を受診して薬なしにいわゆるカウンセリングだけで治療をしてくれる医師はいないでしょう。保険診療ではそういったことは経営的に不可能な仕組みになっています。

また薬をもらえないと「この先生は治療してくれない」と感じる私たち患者側の意識にも問題がありそうです。

ここで処方される向精神薬は脳に作用する強い薬であり、その後の判断力にも影響を及ぼします。

効果も副作用も人によって異なりますが、多くの当事者のかたを取材した結果、「絶対」危険!とか「絶対」安全はどちらも言えないと思っています。

向精神薬には、依存性、耐性、副作用、減・断薬するときの禁断症状などがあります。最初に不眠を訴えて口にした1錠が数年後に一日40錠もの多剤処方に増加した方も何人います。

向精神薬の服薬を始めることにより、不安や不眠が一時的に消えることと引き換えに、考える主体、感じる主体である脳が、程度の差はあれ何らかの影響を受け、以前のその人の脳とは変化してしまう危険性があり、長い目で見たときは、利益より不利益の方が多いと私は考えています。

残念ながら、日本の精神医療の質は大変低いです。そしてクリニックではリスクの説明もなく安易に向精神薬を処方する精神科医が大半を占めているため、困ったときの相談先として適切とは思えないのです。

自分の専門家はまず自分自身だと考え、医療を利用するならまず身体を見てくれる内科で血液検査などを受ける方が安全です。

また内科や心療内科や整形外科でも、抗不安薬や鎮痛剤が処方されるかもしれませんが、どの科で処方された薬でも向精神薬ならリスクは同じです。

精神科・心療内科への敷居をもっとあげ、向精神薬を口にすることに慎重になりましょう。



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