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まあまあ読みやすいやつ

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#最近の学び

「よいしょ」を連発していた、あの英語ティーチャーのこと

 昔は理解できなかったけど、今ならわかることがある。  たとえば酒だ。子どものころ、大人が酒を飲む姿をみて、「なんであんなものが好きなんだろう」と思った人も多いのではないだろうか。  ほかにも運動の大切さや、駐禁を切られる恐ろしさなど。その対象はさまざまだ。  だから年を重ねるにつれ、だんだんと“わかる”ことが増えていくのだと思う。「ああ、あの人、あのときこんな気持ちであんなことをしていたんだなあ」みたいな感じで。当時は理解できなかった誰かの言動に対し、きっと時を超えて

鼻毛と自己肯定感のランデブー

 いつからか聞くようになった、自己肯定感という言葉。これの意味についてネットで調べたところ、 ありのままの自分を肯定する感覚 とのことらしい。  ふーむ。みなさんはこの感覚、強いだろうか。それとも弱いだろうか。  手前の話で恐縮だが、おそらく私はこの感覚がわりと強いほうだと思う。ダメな自分自身だとしても、甘やかし肯定する能力を持っている気がする。ミスしてもそこまで落ち込まないし、寝れば大抵の悩みは解決だ。すごく嫌いなひとに出会ったとしても、次から会わないと決めるだけだ

フリーライターの者ですが、生産性クンと絶交しました

 およそ、16時間。この1週間で、私が猫の動画を観てすごした時間だ。  みなさんもご存じのとおり、インスタグラムはユーザーの好みに応じ、おすすめ動画をガシガシ提案してくれる。  私はまんまとその沼にハマッた。そしてこの1週間、仕事の合間に猫の動画を観ては、その愛くるしい姿に癒されていたというワケである。  とはいえ私はフリーのライターなので、原稿を完成させないことには1円もお金が入ってこない。つまり、サボればサボるだけ毎月の給料が減る。生産性が低いと、そのぶん給料も低い

令和の死にコンテンツ「ピチT」を考える

 気づかないうちに、世の中からピチTが消えていた。ピチTとはもちろん、「ピチピチしたTシャツ」のことである。  ま、ビッグシルエットが覇権をにぎっている現代において、ピチTを見かけなくなったのは、当然のことかもしれない。しかし、ピチT全盛期の2000年代に中学、高校と青春を過ごした私としては、いささか寂しいものがある。あの頃のミュージシャンはみなピチTだった。思い出してみてほしい。  たとえばこの『フレンジャー』の大塚愛氏は、2000年代のピチT文化をこれでもか、というほ