マガジンのカバー画像

まあまあ読みやすいやつ

12
運営しているクリエイター

#スキしてみて

鼻毛と自己肯定感のランデブー

 いつからか聞くようになった、自己肯定感という言葉。これの意味についてネットで調べたところ、 ありのままの自分を肯定する感覚 とのことらしい。  ふーむ。みなさんはこの感覚、強いだろうか。それとも弱いだろうか。  手前の話で恐縮だが、おそらく私はこの感覚がわりと強いほうだと思う。ダメな自分自身だとしても、甘やかし肯定する能力を持っている気がする。ミスしてもそこまで落ち込まないし、寝れば大抵の悩みは解決だ。すごく嫌いなひとに出会ったとしても、次から会わないと決めるだけだ

鼻毛との百年戦争が終わった日

「消えた方がいいと思われているもの」が、世の中にはたくさんある。  たとえば蚊やゴキブリなどの害虫。蚊に刺されればかゆくなるし、ゴキブリはルックスがハードコアすぎる。  もしくは印鑑やファックスなど、デジタル時代にそぐわない決裁および通信手段は、多くの国民からうとまれているハズだ。  しかし、それらが世界から消えた場合、困る人や状況が生まれるとも聞く。  ゴキブリは山で食物連鎖に加担しているらしいし、印鑑が消えればハンコ屋のお父さんが職を失う可能性もある。  多くの

仕事における「これも加えといたろ」の精神

 仕事でなにかをするとき、ちょっとした気づかいが意外と大切だったりすると思う。  私はライターなので、書いた記事をいわゆる「商品」として販売し、お金を得ている。商品となる記事は基本的に「じゃあ、こんな感じでオナシャス😇」という依頼があってから書くので、マストで必要な情報はだいたいお決まりだ。  たとえばモーターショーの取材記事を書くとする。とくれば、押さえておきたい情報としては、 ・主催者 ・ショーのコンセプト ・開催期間 ・出展メーカー ・各メーカーの動向 ・会場内

令和の死にコンテンツ「ピチT」を考える

 気づかないうちに、世の中からピチTが消えていた。ピチTとはもちろん、「ピチピチしたTシャツ」のことである。  ま、ビッグシルエットが覇権をにぎっている現代において、ピチTを見かけなくなったのは、当然のことかもしれない。しかし、ピチT全盛期の2000年代に中学、高校と青春を過ごした私としては、いささか寂しいものがある。あの頃のミュージシャンはみなピチTだった。思い出してみてほしい。  たとえばこの『フレンジャー』の大塚愛氏は、2000年代のピチT文化をこれでもか、というほ

世界イチ高額な液体を買ってしまった

 飲み会の前後に、ヘパリーゼ®を飲んだ経験があるだろうか。  私にはある。「ちょっと今日はたくさんお酒を飲みそうだな」とか、「いやあ、テキーラのショット5杯もイっちゃたよ」という状況の際、コンビニで買って飲むことにしている。  この類のドリンクはちゃんと効果を実感するので満足しているのだが、いつも少しだけ、「これ…高いよな?」と思ってしまう。ちなみに私愛用の「ヘパリーゼ®ダブル パイン味」の希望小売価格は257円(税込み・100ml)。カフェラテMサイズ程度のお金を払えば

地球と書いて「ほし」と読ませる

 とある字を書いて、本来とは違った読み方を与える手法がある。これを当て字もしくは借字と呼ぶが、私はこの言葉遊びが大好きである。「おお、かっこいい!」と思うものがあれば、「何だよそれ」と思わず笑ってしまうパターンもある。予想を裏切られる意外性に、グッと惹かれるのだ。  この記事のタイトルは、そんな当て字の中でも有名だと思われるものを引用した。桑田佳祐&Mr.Childrenの曲『奇跡の地球』である。この曲は見ての通り、地球と書いて「ほし」と読む。桑田氏の頭の中は一体どうなって