マガジンのカバー画像

とても読みやすいやつ

18
運営しているクリエイター

#コミックエッセイ

ティンダー爆弾におびえる日々を送っています

 当方は29歳の男性で、ティンダーをやっている。  マッチしたからといって、そこまで頻繁に会うほうではないが(というか会えないが)、それでもふた月にいちどくらいは新しく知り合った人とご飯を食べたり、お酒を飲んだりする。  マッチングアプリをやる目的は人それぞれあっていいと思う。私の場合は新しい人に会うのが好きで、利用している。だから今まで出会ったことないような人と喋れると、わりと楽しい。もちろんそれ以外の関係になる場合も、ないといえばウソになる。が、主な目的はヒマつぶしだ

”ツウ”ぶるために、地名に冠したい3パターンの言葉

「きのうはどこで飲んでたの?」 という質問に対し、 「青山だよ」「浅草です」 と答えるよりも、 「北青山だよ」「東浅草です」 と答えるほうが、なんだか“ツウ”っぽい雰囲気がでる。  そもそも、なにかの“ツウ”であることが「いい/悪い」は置いといて、この記事では、“ツウっぽい”アトモスフィアをクリエイトできるメソッドをスピーディーにレクチャーしたいと思う。  別になんの”ツウ”でもないけれど、ひとにナメられると嫌だから”ツウっぽい”雰囲気を手軽にゲットしたい方へ(

h >o という不等式が生み出す”分断”

 フランスの経済学者、トマ・ピケティ。彼が2013年に出版した『21世紀の資本』のなかで、以下の不等式を用いてとある主張を行った。 r>g  rは資本収益率、gは経済成長率を指している。  漢字ばっかりでムズかしそうな雰囲気なので、これを簡単に説明すると、  ということらしい。  つまり「格差はどんどん広がるぜェ?」とピケティさんは言っている。  私はこれを、大学の授業でならった。そのときは別になにも思わなかったのだが、最近あることに気がついた。この「r > g」的

実家の掛け布団は、ダサい柄じゃないとダメなのだ

 先日、ひさしぶりに実家へ帰った。  夕食をとり、高齢のネコとあそび、風呂に入る。さて寝るかと、かつての自室に足をふみいれた。  するとそこに、ダサい柄の掛け布団がセットされていた。謎の花柄に、謎のピンク色。一から十までダサい布団である。 「ああ、コレだよコレ」  私はボソリとつぶやいた。  ダサい柄の布団にもぐり、すぐに寝息を立てはじめる。ふだんは寝つきの悪い私も、ダサい柄の布団であれば5分で眠りに落ちることが可能だ。  翌朝、カラダがエネルギーに満ちているのを

僕と公式LINEの700秒戦争

 人間は暇になるとロクなことをしない。  今の私がまさにそうである。特にやることもないのでスマホをポチポチといじっていたところ、LINEのおすすめアカウントにムーミンが現れた。これは暇をつぶせそうだ、と直感した私は、早速ムーミンにLINEを送ってみたのだ。以下やりとりの一部始終を晒す。ちなみにムーミンのプロフィール画面はこれだ。  どうやら最新情報をお届けしてくれるらしい。期待に胸が膨らむところである。  「ムーミン谷に住んでみたい。そう思った瞬間から、あなたはもうムー

楽天王国の民として生きていく

 スマホデビューした。  いや、正確には再デビューだ。2011年に初めてスマホを買った私は、2018年にガラケーの世界へと舞い戻った。何度も割れるスマホ画面に嫌気がさし、頑丈な携帯電話が欲しいと思ったからだ。結果はガラケーにして大正解だった。落としても壊れない。濡らしても壊れない。とにかく電話がしやすい――。  私はガラケーと過ごす毎日に満足していた。LINEは標準装備されている。ネット関係はパソコンで事が足りる。何よりも、このスマホ時代に「逆に」ガラケーを使っているのが