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#日記

実家の掛け布団は、ダサい柄じゃないとダメなのだ

 先日、ひさしぶりに実家へ帰った。  夕食をとり、高齢のネコとあそび、風呂に入る。さて寝るかと、かつての自室に足をふみいれた。  するとそこに、ダサい柄の掛け布団がセットされていた。謎の花柄に、謎のピンク色。一から十までダサい布団である。 「ああ、コレだよコレ」  私はボソリとつぶやいた。  ダサい柄の布団にもぐり、すぐに寝息を立てはじめる。ふだんは寝つきの悪い私も、ダサい柄の布団であれば5分で眠りに落ちることが可能だ。  翌朝、カラダがエネルギーに満ちているのを

フォントの本当の魅力

 おもしろい形の文字が好きである。  世の中には明朝体とかゴシック体など、誰でも一度は耳にしたことのあるフォントが数多く存在する。なかでも私は、「なにそれ?」と思わず聞きたくなるような、一風変わったテイストのフォントが好きだ。  たとえば、この記事の見出し画像にある「あ」。なんとも言えない幽霊みたいな雰囲気を持つこのフォントは、その名を「吐き溜」という。グラフィックデザインを作成するWebサービス上で発見した。なかなか味わい深い。作者の青春時代が気になるところである。

スキンヘッドのトリセツ A to Z

女性1「久しぶり~。え、ちょっと待って。超バッサリいってんじゃん!」 女性2「うそ? 変かなあ」 女性1「ううん、可愛い。似合ってるよ」 女性2「ホント? ちょっと切りすぎたかな~って思ってたから嬉しい」 女性1「でもショートってラクそうでいいよね」 女性2「いや、意外とね、髪短いほうが手入れ面倒くさいよ」 **********************  先日、新宿駅の東口でこんな会話が聞こえて来た。私は信号待ちで立っていたのだが、その背後で、どうやら彼女らは待

ど忘れ de 438円

今の家に引っ越してから鍵を携帯しなくなった。玄関ドアがダイアル錠なのだ。 仕組みは至って簡単で、ドアに設置されたボタンをカチカチと押すだけ。それで解除できる。出かけるときに鍵を持たなくていいので、ラッキーだと思った。酔っぱらって無くす心配もない。 それがこの間、解除の番号をど忘れしてしまった。 解除番号は7桁で、いつも何となくリズムでボタンを押しているので、改めて「何番だっけ?」と思い返してみても、さっぱり浮かんでこないのだ。 一応当時の状況を説明する。私は既に缶ビー