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『THE FIRST SLAM DUNK』を観た映画館まとめ。

はじめに

私は、普段あまり映画館に足を運ぶ人間ではないし、映画事情にもまったく明るくなかった。
1年に2回映画館で鑑賞すれば多い方、1年に1度も行かない年も少なくない。
Twitterで見かけただけなので資料に当たれていないのだが(元ページが閲覧できなくなっていた)、そのツイートによると日本人ひとり当たりが1年間に観る映画の本数は1.3本らしいので、まあ平均的な数値だろうと思う。
そんな私だったが、『THE FIRST SLAM DUNK』のムビチケをそこそこ購入し、映画が始まる前は「こんなに使いきれるかな……?」と思っていたのだが、想像していたよりずっとロングラン上映になったことで杞憂に終わった。
映画の動員が良ければ、それに応じて上映期間も延びていくというのを『THE FIRST SLAM DUNK』を通して初めて知った。
『THE FIRST SLAM DUNK』に足を運んでくださった私以外のすべての皆さんに感謝したい。
未使用ムビチケも最終的に興行収入に加算されると知ってから、各絵柄1枚ずつは使用せずに保管しようと決めたけれど、結局ムビチケの未使用ぶん含めた購入数以上に観ていることになる。
また、普段行く1番近隣の映画館には、3D以外の特殊フォーマット対応スクリーンはない。
『THE FIRST SLAM DUNK』のおかげで初めて「IMAX」「Dolby Atomos」「Dolby Cinema」などを知ったし、映画館ごとの特殊な音響を用いているスクリーンもあると知った。
そんなわけで、特殊フォーマットや映画館独自の音響を求めて、自分比ではあちこちの映画館まで観にいった方だと思う。
これだけの数の映画館に足を運んで、これだけの回数同じ映画を観るのは、恐らく最初で最後のことになるだろう。
せっかくなので、『THE FIRST SLAM DUNK』を観にいった映画館について、所感とともに記録としてまとめておこうと思う。
別に全然読んで面白いものでもない、長いだけの日記もどきである。

※以下、原作『SLAM DUNK』及びそれに伴う各メディアミックスなどのネタバレが含まれます。ご了承ください
※映画館の表記・紹介順は、『THE FIRST SLAM DUNK』公式サイトに準じています
※上映されたスクリーンや座席位置、混雑状況等によって音の響きは変わると思うので、あくまで個人的な感想です


・丸の内TOEI

『COURT SIDE in THEATER』vol.3を観にいったのが初めての訪問になった、東映さんの旗艦館。
公開から半年以上経った6月(それどころか、終映間際の8月)になっても、通り沿いに『THE FIRST SLAM DUNK』の大きいバナーを掲示してくれていた。
スクリーンは2か所で、1番スクリーンの方は2階席があるという映画館にしては珍しいつくり。
舞台裏からスクリーンの脇に出られるようになっている構造だったり、天井が段差状になっていたり、小規模なコンサートホールのような印象を受けた。
そのつくりの影響か、特殊音響はないはずだが、1階席ではとても音が良く聴こえた。

翌日の山王応援上映にも丸の内TOEIさんで参加したのだが、この日は2階席の最後列を取ってみた。
映画館の2階席がどんなものなのか興味があって、それならいっそ最後列にしようと思い立ったからだ。
2階席最後列で驚いたのが、とても観やすいつくりになっているということだった。
スクリーンから1階席最前列の前までのスペースを舞台だと仮定するのなら、構造上、客席の頭などで舞台が見えない、ということがないように設計されている。
仮に演劇などを上映したとしても、2階最後列まで問題なく鑑賞できるはずだ。
スピーカーの位置の問題か、2階席だと1階席ほどの音の良さは感じない。
ただ、「うしろの方から聴こえる音」については、臨場感がありすぎて驚く。
具体的には、試合後に廊下を歩く山王選手たちのシーンである。
あとは、BGMではストリングスがやけに大きく聴こえたりした。

また、その後、夏合宿にも計3回お邪魔した。
山王トーク付き上映、応援上映、生実況解説付き上映の3回。
気持ち的にはもっと参加したかったが、体力とスケジュールの限界まで通ったし、希望していたイベント上映(生実況解説付き上映と、うちわをもらえた応援上映)には参加できたので後悔はない。
最後まで楽しい想い出をもらった映画館だった。

・丸の内ピカデリー

ゴールデンウィーク明けに復活したDolby Cinemaを鑑賞しにお邪魔した。
Dolbyの音響や色彩としての黒が素晴らしいのは言うまでもないが、こちらのDolby対応シアターは、全席シートが皮張りで、普通のシートに比べて広くて快適!
とても素敵な映画館だった。
恐らく『THE FIRST SLAM DUNK』のDolby Cinema復帰に合わせてのことだと思うが、カウンターのところに手づくりのバスケットボールの得点ボード風の開場時間案内版を設置してくれていて、「試合開始までしばらくお待ちください」と記載してくれているのに感動した。
それだけでなく、ロビーのエレベータのボタンのところに、「『ドルビーで観たことがある』というのがいつか大きな財産になる」という吹き出し(原作のパロディ)や、バスケットボールの中に「あなたは今日で何試合め?」と書いてあるイラストが貼られていて、ファンに喜んでもらおうという気持ちが嬉しかった。
東京駅から徒歩圏内の、日本の中心部の映画館なのに、いい意味で手作り感を感じる暖かい映画館だった。

赤木誕(5月10日)は、こちらのDolby Cinemaでの鑑賞になった。

・TOHOシネマズ日比谷

TOHOシネマズ系の旗艦店。
タイミングが合わずになかなかお邪魔することができなかったのだけれど、何と上映最終日の午前中、復活したIMAXで鑑賞することができた。
大きなスクリーンはもちろん、偶然スピーカーの近くの座席で、音の立体感を思いきり感じて、映画に没頭することができた。
最終日のIMAXということもあって、午前中にもかかわらずほぼ満席の中、一緒に固唾を呑んで試合の行く末を見守れた。

個人的な話だが、最後に新規開拓した映画館が、こちらだった。
そして、私の『THE FIRST SLAM DUNK』IMAXはこちらの映画館で見納めになった。
長く上映してくれたおかげでお邪魔することのできた映画館なので、ロングラン上映に心から感謝している。

・新宿バルト9

個人的に、映画の上映前からとてもお世話になった映画館である。
近隣の映画館で第1弾バナーの掲出がなく、公式から掲出館の情報もなく、途方に暮れていたときにTwitterで目にした「新宿バルト9で見かけた」という口コミを頼りに出向いたら、本当に見つけることができた。
第2弾ポスターも同様である。
新宿バルト9さんでは上映開始当初にDolby Atmos、その後Dolby Cinema(3月下旬にも復活)と、Dolbyでの上映をしてくださっていて、上映開始前からお世話になっている身としては、どちらの特殊上映も観にいけて良かった。
公開翌日、生まれて初めての特殊スクリーンは新宿バルト9さんのDolby Atmosだった。
映画館フロア内のカフェ「café oase」の装飾を『THE FIRST SLAM DUNK』仕様にしてくださっていたのも嬉しくて、映画を観るだけの時間がなくてもカフェだけ利用したりもしていた(※コラボメニューはありません)。
コラボカフェというものが大好きなので、念願の『SLAM DUNK』単独のコラボカフェが実現してとても嬉しかったのを覚えている。
映画館内にカフェがあるのって、とても良いなと思う。
あと、近隣の映画館でドリンクホルダーの発売がなく、こちらで購入したのも良い想い出だ。

何度もDolby Cinemaを復活させてくださって、桜木誕(4月1日)は、復活したこちらのDolby Cinemaでの鑑賞になった。

さらに、8月3日、午前11時30分。あの試合、あの時刻。たった一度の全国同時上映。では、バナー掲示のときからお世話になっていた新宿バルト9さんにお邪魔することにした。
あの試合、あの時刻に合わせてのDolby Cinema復活。
そしてそれだけでなく、その後に特別仕様で通常上映回を5回も設けてくださっていた。

そして、上映最終日。
新宿バルト9さんは通常上映6回、復活したDolby Cinema2回の計8回上映という、破格の対応をしてくださった。
ラスト3回の鑑賞は、第1弾バナーの掲出を観に訪れた2022年3月からずっとお世話になり続けている新宿バルト9さんで終えることに決めた。
私の『THE FIRST SLAM DUNK』Dolby Cinemaは8月31日17時35分の回、そして20時20分の回で見納めになった。
そして、私の『THE FIRST SLAM DUNK』は8月31日、25時15分の回で見納めになった。
新宿バルト9さんでのラスト3回は、上映終了後に自然と拍手が起きる、暖かいものだった。

・TOHOシネマズ渋谷

初めて足を運んだのは7月下旬、夜練の時期だった。
駅の近くに位置している映画館は、レイトショーでも足を運びやすくてありがたかった。
レイトショーにもかかわらず、思いのほか客席が埋まっていて嬉しかったのも覚えている。
小さめのスクリーンだったが、想像していたよりも音響が良くて、贅沢な映画鑑賞だった。
TOHOシネマズ渋谷さんは、全部で6スクリーンという比較的小規模なシネコンのため、上映作品もどんどん入れ替えていく……というイメージが強い。
そんな中、東映系列の『THE FIRST SLAM DUNK』を最後まで上映してくださっていて、感謝しかない。

・TOHOシネマズ新宿

8月3日、午前11時30分。あの試合、あの時刻。たった一度の全国同時上映。の翌日8月4日、午前中にちょうどいい上映回があったので足を運んだ。
が、多くの人が足を運んだ同時上映イベントの翌日、しかも平日の午前中にもかかわらず、最終的に満席になっていた。
大きなスクリーンではなかったが、とてもすごいと思う。
たくさんの人が「観たい」と思っている作品なんだと実感できて、嬉しかった。

・109シネマズプレミアム新宿

4月14日オープンの新宿歌舞伎町タワー内の映画館。
故・坂本龍一氏が音響監督を務め、全席リクライニングのプレミアムシートが特徴の、ラグジュアリーな映画館。
A CLASSが4,500円、S CLASSが6,500円と、価格帯もラグジュアリー。
そのオープニング演目に、公開から4か月以上経つ『THE FIRST SLAM DUNK』が選ばれた! というということで、オープン初日の最初の上映回にお邪魔した。
せっかくなのでS CLASSのチケットを取った。
『THE FIRST SLAM DUNK』の充てられていたスクリーンの客席配置は縦長で、左右のスピーカーの距離が近かったせいか、センター付近の座席でも音がパキっと聴こえた気がする。
これまで観てきた特殊音響では、オープニングやエンディングをはじめとするロック系の低音の良さに感動したが、こちらでは回想シーンなどのBGMとして使われているピアノ音などがとても繊細に響いていた。
S CLASSは、本当にスクリーンの真正面に位置する座席なので、まさにボックスシートといった感じ。
荷物置き場も座席ごとに設けられているので、鑑賞にあたってストレスがまったくない。
また、全席プレミアムシートで客席間の間隔が広いのはもちろんだが、さらにS CLASSだと隣席との間にパーテーションが設けられていて、隣りあう客席が視界に入らないようなつくりになっている。
近隣の座席でスマホをいじる観客に何度か出くわして、どうしても気になってしまったことがあったので、ありがたいつくりだった(もちろん、映画館側の配慮があっても上映中にスマホをいじるのはマナー違反である)。
そして、映画館の施設がラグジュアリー。
ドリンクとポップコーンはチケット代に含まれているということで、コンセッションでの支払いはなし。
私は時間に余裕がなくて、ドリンクとポップコーンをそのまま客席に持ちこんだのだけれど、開演の1時間前からロビーで飲食も可能らしく、その時間内ならおかわりも自由らしい。
女性用のお手洗いでは保湿クリームが設置されていたり、パウダールームが広く綺麗だったり、高価格なチケット代に見合うサービスがあちこちで提供されている。
また、S CLASSのチケットを所持していると、鑑賞後にプレミアムラウンジ『OVERTURE』を利用できる。
眺めのいいラウンジにて、ワンドリンクとポップコーンのサービスを受けられる。
短い時間だが、滞在できて良かった。
都合で前後の時間にゆっくりできなかったのは心残りだが、『THE FIRST SLAM DUNK』でなければ購入しないだろうチケットだったので、いろいろと新鮮な経験ができた。
スーベニアショップ『POST CREDIT』で『THE FIRST SLAM DUNK』グッズが販売されていたのも嬉しい驚きで、つい買い足してしまった。
シアター内が、新しい建物の匂いがして、足を踏み入れただけでわくわくした。
いい想い出になった。

後日、A CLASSでも何回か鑑賞したが、こちらもとても快適に観られた。
たまたま「こちらで映画を観よう」と思った日はS CLASSが満席で、チケットを取れなかった。
残念な気持ちもあり、嬉しい気持ちもあり……。
それはそれとして、公開して半年以上経った6月になっても、お昼や午後の良い時間帯に上映を続けてくれて、本当にありがたかった。

・グランドシネマサンシャイン池袋

映画館独自の特殊音響システム・BESTIAも魅力的だが(追加料金なしで鑑賞できる!)、何といってもあの超特大スクリーンでのIMAX!
最初に中に入ったとき、あまりのスクリーンの大きさに心底驚いた。
スクリーンが大きいぶん、客席も傾斜がきつく、そして席数も多い。
後方席で鑑賞したのだけれど、あれほど後ろの席でも没入感がすごかった。
大きなスクリーン、大音響が映画館の魅力だと実感させられる体験だった。
IMAXのスクリーン外では、IMAX作品の映像が流されていて、1月ごろまではそこで『THE FIRST SLAM DUNK』の映像も流してくれていた。
これは建物外からも見えるようになっているので、建物の外から必死で動画を撮ったのも良い想い出。
また、BESTIAは、風を切る音が印象的だった。
ロングパスの「シュッ!」という音が鮮やかで印象に残っている。
グラシネさんで鑑賞するときに限らず、値段の高い座席が販売されている場合、完売でない限りそちらを優先して購入するようにしている。
グラシネさんでは、座席が良いだけでなく、ミールクーポンがついていて嬉しい気持ち。
ディッピンドッツアイスクリームがとても好きなので、コンセッションで取り扱いがあって毎回ウキウキして注文していた。

余談だが、桜木誕(4月1日)は、復活したこちらのIMAXでの鑑賞になった。
浮かれて、新宿バルト9さんのDolby Cinemaと続けて2試合観戦したのだった。

・TOHOシネマズ池袋

Dolby CinemaやTOHOシネマズ系列の特殊音響「轟音上映」(追加料金なし!)で鑑賞した。
『THE FIRST SLAM DUNK』を何度か観てからは、割と最前列で鑑賞することが多くなっていたのだけれど、Dolby Cinemaを最前列で観たのはこのシアターが初めて。
最前列で観ると、本当に、黒が黒!
最前列だと階段を示す足元のライトなどが目に入らないので、オープニング前の暗転時や、エンディングなどが本当に視界が真っ暗になって、これまでにない経験だった。
そして、TOHO系の轟音上映全般に言えることだが、心臓の鼓動が響く場面や、オープニング・エンディングでのベースの音圧がすごい。
轟音上映はいつも最前列、スピーカーの前を選んでいるのだが、本当に空気が震えるのがわかるくらい。
TOHOシネマズ池袋さんの最前列では、音圧でスクリーンが震えるカタカタという小さな音まで聞こえたほどだった。

・ユナイテッド・シネマアクアシティお台場

2回ほど鑑賞した音響体感プレミアムシート「FLEXOUND」が印象的。
音によって座席が振動するので、ライブハウスやコンサートホールで生演奏の振動を体で感じるような、物理的な音圧を感じた。
特に、バスケットのドリブルで、ボールが床に跳ね返って振動するのがそのまま伝わってきて、観客席ではなく、コートの隅で試合を観戦しているような感覚になれた。
あと、河田雅史がゾーンプレス突破後の流川楓のダンクシュートをブロックするシーン、同じく河田がリバウンドで桜木花道を吹っ飛ばすシーンの衝撃がすごかった。
さすが河田。

6月2日~11日にかけて開催された爆音映画祭で再訪することになった。
詳細は以下の公式ページをご確認いただきたい。

爆音映画祭 BAKUON FILM FESTIVAL

10日と11日の回を鑑賞したが、スクリーン前と左右に普段はないであろうスピーカーが設置されていて、最前列からの3列目までは観客を入れない席になっていた。
前方の席だったこともあり、迫力の大音響で、試合中の小さな声や吐息などをよく拾ってくれて、公開半年が経って初めて「こんな声を漏らしてたんだ!」と気づく場面もあった。
楽しいイベント上映だった。

・T・ジョイSEIBU大泉

作者や、映画のモーションアクターを務めた皆さんのサイン入りのバスケットゴールが展示されているということで、観にいきがてら映画も鑑賞した。
追加料金もなかったから特に意識していなかったのだけれど、予告編のときにDolbyの映像が流れて、「Dolby対応!?」と驚いた。
追加料金なしで良い音響で観られて、予想外の幸運だった。
T・ジョイSEIBU大泉さんの向かいには東映アニメーションミュージアムがあるので、そちらも回れてとても楽しい。

・ユナイテッド・シネマ豊洲

初めて4DXのある映画館にお邪魔した。
『THE FIRST SLAM DUNK』で上映されたら絶対に行こう、と思っていたけれど、残念ながら4DXバージョンは上映がなかったので、未だに4DX未経験の人間である。
IMAX、Dolby Atmos、Dolby Cinemaは『THE FIRST SLAM DUNK』のおかげで何度も経験することができたが、4DXまではとはいかなかった。

横長の座席配置のスクリーンが多く、うしろの方の列でもとても観やすい。
また、ユナイテッド・シネマ豊洲さんは、いわゆるプレミアシートをご用意くださっているが、すべてが「プレミア・ペアシート」である。
単価の高い座席が購入できる場合、そちらを優先して購入することが多いのだが、映画は基本ひとり鑑賞ということもあり、プレミア・ペアシートは使わずじまいになってしまった。
シアター独自のプレミアシート、座ってみたかった。

・シネマサンシャイン平和島

3月上旬までDolby Atmosを午前中から上映してくれていて、やったー! と足を延ばした。
IMAX・Dolby復活前で、特殊音響に餓えている時期だった。
Dolby対応のスクリーンはとても観やすい座席。
Dolby系は全般的に、観客が湘北の応援に転じるシーンや、試合後の山王が廊下を歩くシーンの音の立体感がすごいと思う。
シネマサンシャイン平和島さんにて、私の『THE FIRST SLAM DUNK』Dolby Atmosは見納めになった。

・109シネマズ二子玉川

IMAXというものを、この映画館で初めて体験した。
そして、お値段6,500円のグランドEXEも!(ここで体験していたから、109シネマズプレミアム新宿でS CLASSを選択するのに躊躇しなかった)
グランドEXEは一般の入場口とは違い(普通に間違えた)、ホテルのフロントのような受付があり、座席までウェルカムドリンク+付け合わせのポップコーンを運んでくれたり(しかも、ドリンクの種類が豊富で豪華)、座席がリクライニングシートで皮のクッションがセットになっていたり、1席につき1台サイドテーブルとコート掛けが設けられていたり、隣席との空間も広く、前の人の頭がまったく視界に入らないようなつくりになっていたり、映画初心者の私には別世界だった。
また、グランドEXEは最後列の一列に設けられている座席なのだが、さすがIMAXで、最後列でも没入感がすごかったのを覚えている。

・立川シネマシティ

何と言っても映画館独自の「極音上映」!
コンサート用のスピーカーが設けられているだけではなく、作品ごとに音響の専門家が調整をしているとか……!
音の印象としては、破裂音が印象的だった。
バスケットボールをパスして受け取ったときの「パシッ!」という音や、ハイタッチ音が本当にクリアだった。
また、オープニングテーマやエンディングテーマのドラム音が粒立って聴こえた。
どうしても1番箱の最前列スピーカー前で観たかったので、叶って良かった!
それより小さめのスクリーンの極音上映でも、音のクリアさは変わらずに楽しめた。
これで追加料金なしである。
蝋燭が揺らめくような照明も素敵。
そして、チケットカウンターに『SLAM DUNK』の手づくりの飾りが置かれていたり、『THE FIRST SLAM DUNK』の上映作品紹介ページの音響上説明だったりなど、とても作品に対する愛情を感じて、幸せな映画体験になった。

極上音響上映
対象:a,b,cスタジオ

ハイスペックなサウンドシステムとベテラン音響家による綿密な調整で贈る、体育館にいるような圧倒的臨場感。そして心掻きむしるROCK。

CINEMA CITY 上映作品 THE FIRST SLAM DUNK

本当に、体育館にいるような圧倒的な臨場感で、心掻きむしられるROCKだった。

・TOHOシネマズ立川立飛

上映からふた月近く経ってから「轟音上映」が始まった! ということで、足を延ばして観にいくことにした。
最初に轟音上映を観たのはこちらの映画館だったのだけれど、心臓の鼓動音やオープニング、エンディングのベース音はもちろん、そのときは自然音(風の音や波の音、雨の音など)の臨場感に驚いた記憶がある。
このときは最前列ではなかったけれど、前方の席で鑑賞していたので、座席の位置の関係かも知れない。

・横浜ブルク13

復活したIMAXを観に訪れた。
広めのシートにゆったり座れて、とても快適に鑑賞できた。
IMAXは大スクリーンのイメージもあり、あるいはグランドEXEの席種を選択したりした影響もあり、これまで後方の座席を選択していた。
横浜ブルク13で初めて、前方の席を取ったのだが、本当に没入感がすごかった。
IMAXは、映画冒頭のカウントダウン映像に毎回わくわくする。

・T・ジョイ横浜

復活したDolby Cinemaを観に訪れた。
駅に隣接していて交通の便が良いので、朝一の回でも向かいやすくありがたかった。
追加料金のかかる特殊上映は、IMAXもDolby AtmosもDolby Cinemaも複数回通った(というか、選べるなら優先してそちらを選んでいた)が、Dolby Cinemaの黒が良すぎて、もしかしたらDolby Cinemaが1番好きかも知れない。
『THE FIRST SLAM DUNK』はあまりパキっとした色彩の映画ではないけれど、導入部からオープニング映像に変わる前の暗転や、エンディングのスタッフロールなどでは黒に吸いこまれそうになる。
というわけで、段差部分のライトが目に入らないように、Dolby Cinemaでは最前列で鑑賞することが多いのだが、T・ジョイ横浜のスクリーンは思っていたより大きくて、見上げる体勢になったので少し首が疲れた。
けれど、大きな文字で流れていくスタッフロールを正面最前列で観られて良かったなーと思った。

上映最終日の8月31日、最終週限定で再上映された、『THE FIRST SLAM DUNK』のティザー映像(?)を観にお邪魔した。
T・ジョイ横浜さんに限らず、最終週限定で映画館独自の装飾が施されている写真などをSNSで見かけて、すごく嬉しかった。
全部の映画館に観に行けなかったのが心残りだ。

・チネチッタ

「映画音響革命」と題された「LIVE ZOUND」がとても好みで、何度も通った映画館のひとつである。
いろいろな特殊音響で観ると、高音が印象的、低音が印象的、など特徴や違いが素人にも何となくわかってくるが、こちらのLIVE ZOUNDは低音と高音のバランスが良く、細かな音までとてもクリアに聴こえてくる印象。
エピローグの海辺のシーン以外で、鳥の声を意識したのはこちらでの鑑賞が初めてだった。
これで追加料金なしなのだから、ありがたい。

・TOHOシネマズ川崎

ラストゲーム期間にお邪魔して、『COURT SIDE in THEATER FINAL』のイベント映像を鑑賞した映画館。
土曜日の午後という、鑑賞しやすい時間帯に上映時間を設けてくれていたおかげで映画館をハシゴすることができた。
IMAXやDolbyでコメンタリーを聞くのは何となくもったいない気がして、ラストゲーム期間は通常上映もバランス良く鑑賞したい時期だった。
アーチのような円を通り抜けていくような通路が新鮮で、面白い映画館だなと思った。
終映間際にもかかわらず、ロビーにカレンダーが展示してくれてあって、嬉しかった。

『実況解説コメンタリー上映』を最後に聞いたのはこちらの映画館になった。

・横須賀HUNAXシネマズ

英語字幕版を鑑賞するためにお邪魔した。
スクリーンの配置が独特だったし、一部除いたドリンクが注文後にセルフサービスというのにも、すごく驚いた。
そのせいか、私が行ったときにはコンセッションはスムーズに流れていた。
チケットもぎりが各スクリーンごと(2スクリーンごと?)にある映画館というのも初めてだった。
私が『THE FIRST SLAM DUNK』を鑑賞した中で、2番目に座席数の少ないスクリーンだった。
しかし、私の鑑賞時に『THE FIRST SLAM DUNK』を上映していたスクリーンは、この映画館の規模ではちょうど中くらいで、特別小さいわけではないらしかった。
しかし、会場内がきゅっとまとまっていて、最後列でも近い。
座席数が少ないぶん、席はゆったりしていて快適だった。
すごく個性的な映画館だという印象。
英語字幕版を上映してくれたおかげで、初めての映画館に足を運ぶことができた。
楽しい経験だった。

・109シネマズ湘南

何と言っても『SLAM DUNK』にとっての地元。
館を挙げて『THE FIRST SLAM DUNK』をバックアップしてくれた映画館だ。
公開ひと月以上経ってからも、柱を『THE FIRST SLAM DUNK』のメインビジュアルで飾ってあってくれたり、得点ボード風カレンダーを置いてくれてあったり、映画館の外のデジタルサイネージで『THE FIRST SLAM DUNK』のポスターを並べてくれていたりして、愛を感じた。
エグゼクティブシートも快適でとても良かった。
通常上映以外にも、ご縁があって、1回目の応援上映には109シネマズ湘南にて参加することができた。
感想文は以下のリンクを参照。

『THE FIRST SLAM DUNK』応援上映に参加した話。

また、応援上映のタイミングで、映画館が入っているテラスモール湘南さんのフロア内に、『THE FIRST SLAM DUNK』の体育館の床材をリユースしたビジュアルボードが5種類勢ぞろいで飾られていたのも嬉しかった。
初登場の東京、そしてその後の大阪での展示を巡った者としては、一堂に会しているところが見られて感無量だった。

ゴールデンウィーク明けにもお邪魔したが、そのときでもまだバナー、得点ボード風カレンダー、湘北5のパネルが通路に設置されていて、『SLAM DUNK』の地元シアターありがたい……という気持ちになった。

さらにラストゲーム期間中、丸の内TOEIさんで掲出されていた横断幕3種類(「炎の男 三っちゃん」「一意摶心」「飛翔」)が、他の主に東映系の映画館に提供され、掲出されていた。
そんな中、109シネマズ湘南さんには、3種類すべてが提供されていて、バナーやスタンドと一緒に飾られていた。
ラストゲーム期間中、「109シネマズ湘北」と名前を変えて全力でバックアップしてくれた映画館への返礼だったのかも知れない。
ラストゲーム期間に復活したIMAXにも滑りこみで参加することができたし、最後の応援上映は、こちらにお邪魔することができた。
ご厚意でEXEシートを取っていただき、とても快適に鑑賞できた。
応援上映は基本日本語字幕とセットになっていたが、最後の応援上映のみ、オープニングテーマ『LOVE ROCKETS』にも字幕が付いていたなとぼんやり思った。
最初の応援上映、そして最後の応援上映を湘北の地元の映画館で参加できて、とても良かったと思う。

・シネシティザード

「重低音体感上映」という特殊音響スクリーンにて、一部作品は追加料金なしで鑑賞できる。
『THE FIRST SLAM DUNK』も、公開当初から「臨場感体感上映」と銘打って、そちらのスクリーンを充ててもらっていた。
「重低音体感上映」の「臨場感体感上映」というだけあって、オープニングテーマやエンディングテーマのベースが刻むリズムが振動となって伝わってくる感じが、臨場感あってとても良かった!
心臓の鼓動が鳴る場面もそとてもよく響いた……。
何となく、TOHOシネマズさんの「轟音上映」に近い感じの音響かなと思う。
また、こちらも手づくりの映画館という感じで、スクリーン前の廊下に原作『SLAM DUNK』の名場面をコラージュした一画があって、愛情を感じる映画館だった。
ゴールデンウィーク中までロビーに得点ボード風カレンダーを設置してくれてあり、嬉しかった。

2回目の応援上映はこちらで参加した。
上記の名場面コラージュ前に、湘北5の等身大スタンドが設置されているだけでなく、ロビーの装飾も『THE FIRST SLAM DUNK』仕様になっていた。
新装再編版全20巻すべての表紙と帯を額に入れて並べて飾ってくれてあり、その前に得点ボード風カレンダーが復活していた。
応援上映前に「臨場感体感上映」でも観たのだが、その際には上記の得点ボード風カレンダーが本当に得点ボードとして使われていて、「湘北-山王」「79-78」という風になっていた。
鑑賞後、1度ロビーに戻ってふと得点ボード風カレンダーを見たら、今度はちゃんと応援上映日(04/02)を示すカレンダーになっていて、本当に細かいところまで愛がある! と感動した。
メガホンも、持ち帰り用の袋に入れてくれてあって、気遣いがありがたかったし、誘導のスタッフさんが湘北のユニフォームを着ていたり、Twitterの宣伝含めて本当に作品愛を感じた。
もちろん、『THE FIRST SLAM DUNK』だけでなく、その他すべての上映作品に対して愛がある映画館です。

その後、RYOTA's BIRTHDAY応援上映も、こちらでお邪魔することになった。
大変お世話になりました。

・TOHOシネマズ浜松

公開初日の2022年12月3日土曜日、記念すべき1回目、朝の回を鑑賞した映画館だ。
『THE FIRST SLAM DUNK』COURT SIDE in THEATERのライブビューイングも基本的にはこちらで鑑賞した。
交通の便の良さもあり、最終的に1番お世話になった映画館だと思う。
『THE FIRST SLAM DUNK』に限らず、人気作品の映画グッズについては、特に公開直後の週末はひとりにつき1点まで、といった形の購入制限が設けられている映画館は多いと思う。
しかし、TOHOシネマズ浜松さんは、基本的にどんな作品でもひとりにつき3点までの購入制限だった。
ジャンプ展以来の大量の新規グッズ投入に(厳密に言えばイノウエバッジ店があるけれど、あれは類似のデザインのものが多いので)、テンションが上がって「棚の端から端までとりあえず1巡籠に入れたうえで、保存用に欲しいものを気が済むまで籠に入れる」みたいな、財布の紐がゆるゆるになったファン(私だ)にはとてもありがたかった。
『SLAM DUNK』にお金を遣いたいんだ……。
第1弾グッズ発売日も第2弾グッズ発売日も、財布の紐ゆるゆるファンとしては、朝から本当にお世話になった。
また、この映画館にはプレミアスクリーンというのが存在して、そのスクリーンの座席は丸ごとプレミアムシートになっている。
収容人数は少ないから、特別興行だったり上映回数の少ない旧作だったりが充てられることが多い。
旧作の場合は追加料金はかからない。
終映の影が迫っている中、1番いいスクリーンで鑑賞できるのは、何となく慰めにもなった。

余談だが、流川誕(1月1日)は、こちらの映画館での鑑賞になった。
割引きがあるとはいえ、元日なのに結構スクリーンが埋まっていて、嬉しかった。

・TOHOシネマズサンストリート浜北

リアル湘北-山王を観戦した映画館である。
……何のことかといえば、原作では、湘北-山王の試合開始時刻が11:30だと明かされている。
その後、2018年に開催されたジャンプ展VOL.2にて販売されたグッズ「チケットファイル」の付録として山王-湘北の観戦チケットがついてきたのだが、そちらのチケットにも「試合開始11:30~」と記載がある。
そんなわけで、私は11:30上映開始回を12月から探していた。
しかし、これが意外と見つからない。
11:20とか11:35とか、惜しい回は結構あったのだけれど、11:30はなかなか見つけられずにいた。
あきらめかけていた3月になって、ようやく見つけたのがこちらの映画館だった。
上映開始後3か月以上が過ぎ、だいぶ上映回数も減ってから見つかるなんて、すごい!
あきらめたら、そこで試合終了なのである。
そのときは、8月までロングランが続き、8月3日、午前11時30分。あの試合、あの時刻。たった一度の全国同時上映。が全国的に開催されるなんて想像もしていなかった。

わざわざチケットを持っていった

3、4回目の応援上映はこちらで参加した。
応援上映実施館は、湘北5の等身大パネルを設置してくださっているイメージがあったのだが、こちらの映画館では見つけられず……。
これまで参加した応援上映の館よりもスクリーンが小さかったけれど、そのぶんアットホームな雰囲気で、楽しく参加できた。
3回目では山王応援団の方も多く、松本稔と一之倉聡が大人気だった。
久しぶりに2回目の日本語字幕版が観られたのも嬉しかった。

4回目の応援上映は、三井の誕生日に行われた。
流川、桜木、赤木に続いて、湘北5の誕生日に『THE FIRST SLAM DUNK』を観られるだけでも嬉しかったのに、何と三井誕仕様で、『THE FIRST SLAM DUNK』にて三井役を演じた笠間淳さんのVTRコメントが映画上映前に流された。
雰囲気だけだが以下に書き留めておく。

スクリーンに笠間さんが登場。
「映画になりました。」のTシャツ+左手首に赤いリストバンド。
三井の誕生日を、会場を巻きこむようにお祝いする。

三井の格好いいところ、魅力はどこか?
彼の格好いいところ、強いところは、弱い部分があるところだと思う。
本当に強い人というのは、弱い部分を乗り越えている。
桜木だったら、最初のうちは素人と言われながらも、どんどん成長していって湘北に必要な選手になる。
赤木も、最初のころは技術はなかった。
三井も挫折して、その弱さと向き合って、またバスケットに戻ってきた。
そういうところが彼の魅力だと思う。

三井の台詞で印象に残っているものは?
自分はあまりリテイクは出されなかったのだけれど、唯一「ここはやらせてください」と自分から申し出た台詞があって。
それが、フリースローのあとの「わはははは」という笑い声。
あれが難しかった。
井上監督に「もう1度やらせてください」とお願いしたら、「もう少し聞いてみたい」と言われ、繰り返した。
何て言うか、普通の笑いだと井上作品の雰囲気が出ない。
だから、今日ご覧になるときは笑い声に注目してみてください。
あの笑い声を撮ったときは、振り向いたら井上監督が大きく丸を出していた……みたいに思っていただければ。

応援上映ということで、皆さん、湘北を応援していただけると思いますが、今日だけは、ミッチーの歓声多めでお願いします。

最後に、もう1度会場の観客を巻きこんで「誕生日おめでとう!」と言って、映画本編へ。

・藤枝シネ・プレーゴ

今まで行ったことのある、どの映画館とも違う映画館だった。
大手の映画館のどこの系列にも所属していないのだろうか?
特殊音響シアターなどはなかったけれど、平日でも係の方がチケット発券機の傍に常駐して操作案内をしていたり、暖かい雰囲気だった。
ゴールデンウィーク中にもお邪魔したのだが、上映から5か月ほど経っているにもかかわらず、大きなバナーと額に入った湘北5のポスターをスクリーン前の壁際に展示してくださっていて、嬉しかった。
地元密着という感じの、素敵な映画館だった。

・ミッドランドスクエアシネマ

通常上映も鑑賞したが、12月半ばより上映開始になったDolby Cinemaを目当てに足を運んだ。
初めてDolby Cinemaを鑑賞したのはこちらの映画館になった。
1度目のDolby Cinemaでは、黒のすごさははっきりとわからなかったけれど(中段で鑑賞したからかも知れないし、特性をよくわかっていなかったからかも知れない)、客席が湘北の応援に転じるところと、ロッカールームに戻る山王の足音の臨場感のすごさは、確かに覚えている。
その後も、ミッドランドスクエアシネマさんでは1度終了していたDolby Cinemaを復活させてくれて、ありがたかった。

通常上映では、ミッドランドスクエアシネマ1とミッドランドスクエアシネマ2の両方で鑑賞する機会を得た。
どちらの建物でも最後列のプレミアムシートで鑑賞したが、シートが良いのはもちろん、荷物置き場があったり、隣席とのパーテーションがあったり、とても快適に鑑賞できた。
最後列という座席位置の関係かも知れないが、特殊音響でないにもかかわらず、低音が座席に響く感じが臨場感を感じられて良かった。
こちらの映画館で、1度レイトショーを鑑賞したのだけれど、深夜11時までコンセッションがフル稼働していて、ありがたいな……と思った。
お礼の気持ちでいつもより高い飲みものを買った。

・109シネマズ名古屋

2月の頭、名古屋のPOP UP STOREの初日に足を運んだ帰りに寄ったのが印象的な映画館。
そのときは公開から2か月ほど経った時期にもかかわらず、ポスターや大きなバナー、得点ボード風カレンダーが飾ってあって嬉しかった。
バナーはスクリーンへ向かう通路に、ポスターやカレンダーはロビーにあって、足を踏み入れたときからわくわくした。

このシアターもプレミアムシートがあり、選択できるときはそちらを選んでいた。
何度もお邪魔した映画館なので、快適な映画鑑賞ができて良かった。

・イオンシネマ大高

ゴールデンウィーク中にお邪魔したのだが、間違いなく私の人生の中で1番混雑した映画体験だった。
ロビーの発券機が混雑しているのはもちろん、コンセッション待機列と入場待機列と入場開始待ち待機者が混然一体として、どこに並んだらいいのかわからないくらいの大行列が形成されていた。
1度並ぶ場所を間違えた。
それでも、スタッフさんが手際よく入場待機列をさばいてくださり、予告編のうちに無事に着席することができた。
無事に映画を観られる喜び、プライスレス。
あせったぶん、最後まで楽しく映画を観られた。
ゴールデンウィーク中、とんでもなくお忙しい中でもてきぱきとした対応をしてくださった映画館関係の皆さまに感謝したい。

・イオンシネマ名古屋茶屋

近隣の映画館にはイオンシネマ系列がないもので……初めて知ったのだが、上映中も他の映画館に比べて場内が明るい気がする。
客層として家族連れが多く、子供連れの親子が途中で席を立つことなどを考慮しているのだろうか。
私が鑑賞した回は、恐らく比較的収容人数の少ないスクリーンだったと思うのだが、壁いっぱいの大きさのスクリーンで余白が少なかったからか、もの足りなさは感じなかった。
初めて行く映画館のため、不慣れな交通事情で本編開始に微妙に間に合わず、案内のスタッフさんにはご迷惑をおかけしたが、大変良くしてくださった。
こんなところを見ているはずはないが、改めて心から感謝したい。

・イオンシネマ豊田KiTARA

12月に、日本語字幕版目当てで足を延ばした。
日本語字幕版は、これまで聞き取れていなかった台詞や、台詞の発言者などが目で見てわかったり、演出意図みたいなものも文字で表示されたりして、本当に観て良かったと思った。
日本語字幕版については、以下の記事でも多少触れているので、興味があればどうぞ。

『THE FIRST SLAM DUNK』の好きなところ(追記:3月5日)

イオンシネマなのにイオンの入ったビルではないんだ、などと思いながらシアター階に向かってエスカレーターを昇っていたら、途中の階で『THE FIRST SLAM DUNK』のポスターを貼ってくださっていた。
しかも、それだけでなく、テレビアニメ版『SLAM DUNK』の映画ポスター7種類が一緒に貼ってある!!
『SLAM DUNK』のフィギュアも飾ってある!!
映画を観る前からめちゃくちゃ興奮した。
『THE FIRST SLAM DUNK』の公開まで20年以上経っている中、テレビアニメ版の『SLAM DUNK』のポスターを常に飾ってあったとは思わないので、『THE FIRST SLAM DUNK』に公開に合わせて展示を変えてくださったのだろうか。
『THE FIRST SLAM DUNK』に限らず、現在上映していない作品の関連ポスターやフィギュアなども展示してくださっていたので、何というか、手づくりの暖かい映画館というイメージだった。
お礼の気持ちで、コンセッションでいつもより高い飲みものを買った。

・ユナイテッド・シネマ豊橋18

7月に復活したIMAXを鑑賞しにお邪魔した。
12時台という、ものすごく観やすい時間帯に上映時間を設けてくれて、とてもありがたかった。
スクリーンの外にも大きく「IMAX」と表示されているだけでなく、シアター内の両側の壁にも「IMAX」の表示があり、本編前から気分が高まる。
鑑賞した際に、向かって左側(下手側)の席に座ったのだが、1か所明らかに「音が遠くて聞こえにくい」と感じる場面があった。
兄弟の誕生日の夜、カオルがソータの試合のビデオを観ているシーンだ。
試合中に飛び交う声の中で、通常どおりに聞き取れる声と、耳をすまさないと聞こえない声にはっきり分かれていた。
恐らく、90年代のブラウン管テレビのステレオ放送を再現しているのかも知れない、と思った(機械には詳しくないので、見当違いかも知れないが)。

たまたま『COURT SIDE in THEATER vol.3』の上映期間に重なっていて、ラージフォーマットで観るトークイベントというのが何だか面白かった。

・ミッドランドシネマ名古屋空港

特に追加料金の発生するプレミアムシート等ではなかったのだけれど、快適な座席でとても鑑賞しやすかった。
音響設備も特殊なものではないと思うのだが、最前列で鑑賞したせいか、着地音やドラムの音、心臓の鼓動音がとてもよく響いて驚いた。
スクリーン内の何かが音圧で物理的に震えるような小さな音が聴こえた気がした。
特に、河田が桜木を吹っ飛ばしてリバウンドを取る場面の着地音の臨場感はすごかった。
さすが河田。

・梅田ブルク7

2023年のゴールデンウィークは、各地の映画館で過去最高の動員数を記録したらしい。
ゴールデンウィークに向けて、大作・話題作が次々と公開された影響だろう。
そんな大ヒットの新作が目白押しの中、何と梅田ブルク7さんはゴールデンウィーク中に『THE FIRST SLAM DUNK』のDolby Cinemaを復活させてくれた。
そんなわけで、お礼の意味を込めてお邪魔してきた。
ロビーには、特典ボード風カレンダーと湘北5のスタンドが設置されていた。
「『THE FIRST SLAM DUNK』撮影列」の案内まで用意してくれていて、とても親切だ。
梅田ブルク7のDolby Cinemaのスクリーンは大きく、客席も広い感じがしてとても快適だった。
Dolby Cinemaで観ると、スタッフロールの文字がやけに大きく見える。
上映から5か月以上経っても特殊スクリーンを復活させて充ててくれる映画館があることが、とても嬉しい。

ラストゲーム期間中、丸の内TOEIさんで掲出されていた横断幕3種類(「炎の男 三っちゃん」「一意摶心」「飛翔」)が、他の主に東映系の映画館に提供され、掲出されていた。
梅田ブルク7さんには「炎の男 三っちゃん」が飾られていたので、映画を鑑賞する時間はなかったが、バナーだけ観に立ち寄った。
カレンダーやスタンドと一緒に展示されていて、とても嬉しかった。

・大阪ステーションシティシネマ

独特の装飾の、珍しい映画館だった。
応援上映対象館だったためか湘北5の等身大パネルが飾られていたのだが、ロビーのところに設置されていた。
入場した先の通路に展示してある映画館も多いので、『THE FIRST SLAM DUNK』に興味のない方にも見てもらえるところに飾ってくれているのはありがたいなと思った。

・なんばパークスシネマ

通常上映でもお邪魔したが、イベント興行の『”音”で楽しむ! なんばパークスシネマ映画祭 ライブ音響上映』に参加した。
詳細は以下の公式ページをご確認いただきたい。

音で楽しむ!なんばパークスシネマ映画祭 ライブ音響上映

まず、本当に音が大きい!
音圧もすごく、座っているだけでビリビリ震える!
音圧といえばTOHO系の「轟音上映」だが、ライブ音響上映は、前からの圧ではなく、座席を通して床から震える感じ……!
そういう意味で、 ユナイテッド・シネマ アクアシティお台場さんで鑑賞した際の、座席が揺れる音響体感プレミアムシート「FLEXOUND」に似た感じかも知れなかった。
ドリブルで体育館の床が震えるような臨場感。
だけど、音が大きすぎて疲れる……ということもなく、絶妙な音量だったと思う。
心臓の鼓動音、特に赤木剛憲が河田にファウルをして倒れこんでしまったシーンなどは、本当にこちらの心臓を震わすような圧があった。
選手たちの心臓の音を共有しているような、圧倒的な没入感。

一方で、座席位置の影響かも知れないが、エンディングテーマ『第ゼロ感』の「Swish da 着火 you」などのコーラスパートが極端に聞き取りづらくなっていた。
面白いなと思う。

細かい音もよく聴こえ、初めて気づいたSEなども多かった。
最後の桜木のブザービーターは、秒針の音と心臓の鼓動音が重なっているのだが、桜木がシュートを放った瞬間、心臓の音が向かって左手側に抜けるように消えていくのを初めて知った。
特別興行だったけれど、とても楽しい鑑賞になった。

・あべのアポロシネマ

スクリーン間が連絡通路でつながっているという、今までお邪魔した映画館では初めてのつくりの映画館。
終映間際の8月にお邪魔したこともあり、増設されたというスクリーンプラスワンでの鑑賞になった。
41席という、これまで観た中で1番座席数の少ないスクリーンだった。
しかし、ほぼ満席の状態で、しかも恐らく初めて鑑賞したのだろう観客の方もいる中での鑑賞は、新鮮な気持ちになった。
広さと比べるとスクリーンも大きく、もの足りなさは感じなかったし、個性的で素敵な映画館だと思う。

・TOHOシネマズららぽーと門真

ららぽーと門真さんの正式オープン日、4月17日オープンの映画館だが、ららぽーと門真さんが4月13日から招待券を所持している方向けにプレオープンを行っていて、その関係でTOHOシネマズららぽーと門真も一足先にプレオープンを迎えた。
『THE FIRST SLAM DUNK』は土曜日公開なので例外はあるのだが、日本ではおおむね新作映画は金曜日に封切りされる。
プレオープン初日の翌日は4月14日の金曜日で、翌日公開の新作待ちという状態だったのだろう。
初日だけDolby Cinemaと「轟音上映」の特殊音響にて、合わせて『THE FIRST SLAM DUNK』が全9回も上映されるという異例の超厚遇だった。
4月オープンの映画館で、12月に公開された『THE FIRST SLAM DUNK』がオープニング演目に選ばれるだけでなく、これだけ厚遇されているのだから足を運ばねば! と決めた。
招待券がなくても、映画のネット予約画面を見せればプレオープン中に入場できるということだったので、無事オープン初日に『THE FIRST SLAM DUNK』をDolby Cinemaと「轟音上映」で鑑賞することができた。
どちらもプレミアムシートが設けられているシアターで、快適に視聴できたし、4月半ばになってからも特殊音響で『THE FIRST SLAM DUNK』が観られたことが何より幸せだった。
違った特殊音響で続けて観ると、音の違いがはっきりわかって面白い。
新しい建物の匂いがする、オープン初日に行けて良かったと思う。
TOHOシネマズららぽーと門真さんにて、私の『THE FIRST SLAM DUNK』轟音上映は見納めになった。

・MOVIXあまがさき

『実況解説コメンタリー上映』を最初に聞いたのはこちらの映画館でのことだった。
実況解説コメンタリーや音声ガイドを聞くときに、映画館内でイヤホンをしているとどうしても気が引けてしまうのだけれど、レイトショーで席に余裕があったので、近隣席の観客の方の目を気にせず実況解説を楽しむことができた。
レイトショーは音声ガイドを聞くのにとてもいいな、と思った。
実は近隣ではTOHOシネマズ以外のシネコンがまったくないので、MOVIXと名前の付く映画館に初めてお邪魔できたのもいい想い出。
シネコンはいくつも系列があるけれど、T・ジョイ系列、ユナイテッド・シネマ系列、サンシャイン系列、109シネマズ系列、イオンシネマ系列、MOVIX系列……全部『THE FIRST SLAM DUNK』で初めて足を運んだ。
こうやってまとめてみて、自分でも本当に驚く。

・ユナイテッド・シネマ橿原

生まれて初めてレイトショーを観た映画館だった。
コンセッションやグッズショップも半分閉まっている状態で、どきどきしながらチケットを買ったのを覚えている。
レイトショーが割引になるというのも、このときまでは知らなかった。
帰るときには、完全にコンセッションやショップが閉まっていて、昼間にしか映画を観たことがない私には異世界のように見えた。

私が『THE FIRST SLAM DUNK』を最初に鑑賞したのは公開初日の朝の回だったし、第1弾グッズも第2弾グッズも発売日の朝から映画館に向かって購入した。
当然、同じ建物内の他のショップはまだ開店していなかったので、映画館専用に開放してある入口から、映画館に直結しているエレベータで映画館フロアに入った。
早朝から深夜まで、同じ建物内の他のショップが閉店している時間帯でもこうやって対応してくださっている映画館の関係者の皆さんに改めて感謝するきっかけになった。

おわりに

私よりたくさん映画を観ている人は数えきれないほどいるだろうし、私より『THE FIRST SLAM DUNK』をたくさん観ている人も少なからずいるだろう。
それでも、自分なりにあちこちの映画館に通ったなあ……と、こう並べてみて改めて思った。
一期一会の映画館もあれば、何度も通った映画館もある。
映画のためだけに泊まりで何度か(最終的に何度かどころではなくなったが……)出かけたし、逆に旅行中の空き時間で急遽映画館に飛びこんだこともあった。
席を予約してあったのに急な事情で行けなくなったり、交通事情(乗るバスを間違えた……)で上映時間に大幅に遅れ、映画館まで辿りついたけれど結局鑑賞できなかったりということもあった。
いい想い出も残念な想い出もたくさんあるけれど、ロングランをしてくれていなければ、こんなにたくさんの映画館には足を運べなかったはずだ。
そしてそもそもの話、『THE FIRST SLAM DUNK』がなければ、こんなにたくさんの映画館に通うこともなかったし、レイトショーに行くこともなく、さまざまな特殊フォーマット上映も知らなかったままだったはずだ。
これだけあちこちの映画館に足を運んだつもりでも、実は「ここに行ってみたかった」と思う映画館(スクリーン)が何か所か残っていたりする。
心残りはありながらも、2022年12月3日から2023年8月31日まで、通える範囲で楽しく映画館に通うことができたから、満足している。
新しい世界を教えてくれた『THE FIRST SLAM DUNK』には、心から感謝したい。


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