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減るものなんてどこにもないんだよ

病院。症状の不安感を話す中で、自分の気持ちログを付ける事を勧められる。「よくそれを勧められるけど、やった事がないし、やりたいと思えない。頑なにやりたくない」と言ったら「それをカウンセリングで話してみてください」と言われる。うーん。まあ…。

仕事。
あまりにも集中力がないので、集中力のなさを可視化しようと思ってストップウォッチで測ってみたらあまりに悲しい結果で落ち込んでしまった。ほら、ログをとるという行為の、なんと残酷なことか…。

愚かな自分に落ち込みつつ、最近読んだ本。

バンド“たま”の誕生を描いた漫画。
去年読んだのですが、最近再読し、改めて、たまへの気持ちが高まってしまった。
若者とロックを描いた…というのはよくあるけど、たまの場合最初から歌詞がすごいので、なんというか、いわゆる「青い初期衝動」というのとはまた違う感じ。
てんてんバラバラに活動していたメンバーが、じわじわと近づき、独特の力を構築していく流れが熱い。熱いのにどこか冷めていて、冷めているのに温かい。

絵柄がまた、藤子不二雄風でありながら、時折違うネタが挟まれたりしていて、そのサンプリング感が楽しい。
バンドはもちろん、音楽とか、それから漫画とか!ワクワクして、何かを始めたくなってくる作品です。
著者の原田さんは30年来のたまファン。かなりご無沙汰なのですが実は面識があり、漫画の連載が始まった時はすごいびっくりしたし、本当に嬉しかったな〜。勝手ながら…!!

この本は「さよなら人類」でイカ天に登場するまでのお話。その先は現在、webアクションで連載されています。気になる方はぜひ!

音楽はいろいろ聞きますが、この“たま”と小沢健二(すごい距離の二者だな)については、あまりにも好きでほとんど“好き避け”しています。
影響受けて精神性まで丸パクリみたいになりそうなので敢えて避け続けているんですが、好きなのでちょっと何かあるとすぐ追ってしまうし、聞くたびに長々とテキストを書けそうなくらい考えてしまう。
音楽というより文学とか哲学とか、読書体験に近いかもしれないです…体感が…。

ことあるごとに思い出す大好きな曲。

今になってあの時のあの人の気持ちがわかるから
あとになって今の君の気持ちをわかることにするよ

たま「学習」

この言葉だけで胸がいっぱいになっちゃうな。
正面向いて「自分の気持ちログ」を書く気にはなれないけど、こうして「響いたものログ」を書くのもまた、感情の記録と言えるのかもしれない、か?どうか?湾曲すぎかな。


今日の絵

遠くを見ない

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