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表現の先にある未来(あいちトリエンナーレのこと)

あいちトリエンナーレの、補助金取り下げの件。昨日ニュースを見て目を疑いました。

国が、表現の価値を積極的に下げるような行為をしていいわけがないのに。なんでこんなのがまかり通るのか?悲しくなってきます。

ものを作る人間としてお恥ずかしいのですが、私も決してこういった話に詳しいわけではなくて、違和感を覚えつつも「公的なお金をもらって、偏った作品を出してはいけないのかな」とぼんやり思っていました。でも、様々なニュースを見聞きし、こういう事業はアーティストや企画側が「公的なお金をもらって」やっている…というより、「国が、文化の推進にお金を出している」ということなんだというのがやっとわかってすごく腑に落ちました。

「文化」の定義は決められるもの?

国に都合の悪い文化が文化としてみなされず、こうして封じられていくのを見ると、日本の、表現やアートについての意識の低さは何なんだろう、と虚しくなってきます。アニメや漫画を「クールジャパン」なんて言って推しているけど、それだって、文化の推進というより産業や経済効果的にイケてるから使ったれ、みたいな感じがしてすごく違和感があります。

普段から、その辺りについてモヤモヤしてきたけど、今回の件は、意識の低さここに極まれりという感じがして、強烈な怒りを覚えました。表現や思考すら、権力に見張られ、選別されなければいけないんでしょうか。それは文化の推進と真逆ではありませんか?

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考える頭を養っていく事

ニュースを見てるとうんざりする事がとても多くて最近あまり見られなくなっています。いちいち怒るのも疲れてしまって。
でも怒らないといつのまにか変な方向になっていくんだと、今回の件で本当に思いました。大げさな言い方かもしれませんが私は、教養や文化を「無駄」と見做すことは、社会の衰退だと思っています。

あいちトリエンナーレとその件について、以前noteにも書いたのでよろしければぜひ。

上記の記事中にも書いたのですが、何かを想像し、作る人がいて、それを見聞きし、考える場がなければ成長などしようがありません。大げさな言い方かもしれないけど、想像力や思考を軽視した先に未来はないと思うんです。

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