空に近い思い出
先日の日記。
遠くの耳鼻科へ行く。良くなって来ているようでよかった。
長くかかった治療がそろそろ終われるかもしれない。終わってほしい!終わりたい…。本当に…。
帰り、新宿の京王へ。食料品売り場でおやつを買って、ここで食べるのが大好き。
この日、隣のベンチには、高齢のおばあさんとその娘とおぼしき60代くらいの方が。「昔よくこうしていたよね」と言いながら、二人で夕暮れ空を横切る飛行機を眺めていて、その姿が、なんだかとても良かった。
ベンチの端につかまりながら「もう婆さんだから、すぐつまずきそうになっちゃう、やあねえ」と言うお母さんに「大丈夫よ、もう二人ともババアなんだから!」と返す娘さん。ひとしきり笑った後「あっ、また来たわよ」と言って、また飛行機を眺める。
もう、映画のワンシーンのようで、グッと来てしまった。
ビルの窓に夜の手前の空が映っていた。小さくずっと、熱帯魚屋さんのポンプやモーターの音。
別の席には、何をするでもなく座っているスーツの人。大きな買い物袋を持って休憩している人や、ビアガーデンの喧騒から離れて何やらこそこそ話している数人も。
人が生きている景色って、いい。息をするのって良いなと思える。
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