個人Vtuber視点で語るけどシャニマス初見実況は超難しい
こんにちは、Vtuberです。最初に言っておきますが、私は多分シャニマスに向いてる側の人間です。
私の小さなYoutubeチャンネルは、アイドルマスターシャイニーカラーズのお陰で過去に経験したことのないアクセスを頂いております。ライブ配信の同時接続数で言うとピーク時70人手前くらい。
他人の初見シャニマスを見たいという需要は少なくないようですので、配信者がこのゲームを扱う事はとてもうま味がありますね。ただし求められているものに応えながら続けるのは特殊技能が必要なくらい難しいと感じたので、経緯を追いながらその理由を述べていきます。
なんでこんな大変なゲームの初見配信者を求めてる奴が居るんですか???
出会いは運命でもなく
2021年、6月30日の夜。
「朱鷺村にシャニマスやって欲しい」との声が以前からあったのに加えて、今なら毎日無料10連引けるよ~^^という広告みたいな文言に釣られて軽率にYoutubeのライブ配信枠を立てました。何も知らないのに。
すると同時接続数(同接)が20人を超えたことなど無い私のチャンネルに、ライブ配信前から10数名の待機者。なんだろうこの人達、迷子かな?結局最大で32人もの方が初見の雑に立てた枠にやってきました。コメント欄に情報が押し寄せるとこんなにすごいんだ。
ちなみにYoutubeでの同接の目安を私の体感ながら説明しますと、なんとなくでゲーム実況配信をしている人間はまず同接30を越えません。動画コンテンツがあるとか何かの実績持ちとか本人のファンが多いアイドル系とか、そういう下地のある人でない限りゲームタイトルからの流入では同接10台が関の山です。
それなのに初見シャニマスというだけでこれ。初見を求め彷徨う妖怪たちやべ~。
ゲーム開始前に押し寄せる25人の女
とはいえ何が面白いゲームなのかもまだ分かってないのでゲームスタート。ふむふむ、初プロデュース対象を決めるため各アイドルのビジュアル・ボイス・プロフィールをチェックするんですね。
アイドルが25人?1人あたり3種のボイス?いきなり????
こういうの後でじっくり見るわ~って言うものの結局見ないタイプの私、若干面倒くさがりながら3人目ぐらいで気付きましたが……さてはプロフィールチェックのお時間を目当てにしているな?これは全員ちゃんと見るしかないみたいね。
しかしこの時間が意外にも面白い。良く出来たものでキャラクターの動作とボイス、趣味・特技の欄を見るだけでもかなりの情報が得られるようになっています。
足音を立てないゾルディック家っぽい子とか、アイドルってより歌手じゃね?って引っかかる人とか、特技に「特にない」ってわざわざ書いてる子とか、典型的な親切ギャルに見える子とか。
そうやって各アイドルの印象を考察し述べていると「うんうん、そう思う~?^^」みたいな感じで後方腕組みをしているコメント欄の妖怪たち。うぜぇ……
結局全員チェックして大崎甜花さんを選びました、しかしこの時点で疲労感がパないです。25人の初見キャラと7つのユニットの情報を受け取って、どんなタイプなのか想像するという負荷が脳に押し寄せます。下手すりゃ小学校1クラスじゃん。情報過多。しかしそれは始まりに過ぎなかった。
新米Pへの洗礼
ようやくプロデュースを開始した新米P、早々にシャニマスの洗礼を浴びます。
事務員がアイマスクをぬるっと外してる、なにこれアイドルがフルボイスでメチャメチャ細かく動くんだけど。あと社長の声ヤバ過ぎない?
と興奮する点は多かったのですが……育成とライブについての仕様を覚えるのは単純に大変!!!!定番の流れを教えて貰った後に習うより慣れろでどうにかなりましたが、新しいゲームを覚える瞬間ってすごく疲れますね。
この育成はパワプロシリーズをやって居なかったら耐えられませんでした、みなさんパワプロクンポケットをやりましょう。一番好きな彼女とのエピソードは5の白木恵理です。
そんなこんなで大崎甜花さんのプロデュースを進めながら気が付いた事。読み物ゲーの面が大きいって聞いてたのに、それ以上に疲れが来るのはなんでだろう……?
あっ、選択肢の決断にメチャクチャ神経を使う。
え???大崎甜花さんが何を好きでいて何が苦手かを理解したうえで、「こう言ったらこうなりそう」を3パターン考えるの????
あれ?「プロデューサーはどういう意図でこういう言い方をするんだろう」の悩みまで出てきた!
朝コミュの選択って5秒制限なの?軍隊のテストかな?
「察すること」には大量のエネルギーが必要なんですけど。
ギャルゲーといったらパワポケしかプレイしていなかった私、アイドルに接する事の難しさに熱が出ます。おまけにこれはプロデューサーって立場で共に歩むゲームなんだね。あれ?アイドルが居てシャニPが居て、私どこ?
って悩んでたらシーズン終わりに選考落ちでプロデュース終了。
シャニマスにハマる才能を持つ者とは
もう一度言いますが、私はシャニマスの才能がある方です。何より普通にハマって続けてるし、もっと見てみたい所もわりとあるし。
しかし、配信者の中には初回や運命ガシャ(リセマラてきなの)以降あまり続けてプレイしない方も多いです。そりゃしっくり来ないゲーム続けられないもんね。
じゃあ一体何がハマる・ハマらないかを分けるのか?
私が思うに、「シャニマスが押し付けてくる負荷を察し、耐え向き合うほど興味を持てるか」です。
キャラクターや物語に興味を持てないとプレイできないのは当たり前ですね。そうでなければゲーム性の面白みですが、シャニマスはゲーム性のタイプじゃないんで(キッパリ)。
となれば「じゃあ、キャラクターにハマれば配信続けられるんじゃないの?」という疑問が浮かんでくるのですが……これは正解だけど続きがあって。
このゲーム、キャラクターにハマる事の責任が重すぎるんですよ。
キャラクターを好きになるのって、見た目が好みだの行動が可愛いだのから始まりますよね。
そしたら、新しく引いたカードのイラストや物語に情報量がすごい多くて、テキストのみならずボイスと挙動・目線まで交えて何かを伝えてくる。「……」って間がどういう気持ちの沈黙なのかまで想像させようとしてくる。
「この架空の少女の事、メチャクチャ考えてくれるよね?^^」って公式が直々にしてくる。
あと、わざわざ初見人間を覗きに来る視聴者もしてくる。
だって、他人のシャニマスを見る時って「自分がこういう感想を抱いたものを他人はどう捉えるんだろう?」って気持ちで見に行くもんね。
重てぇ~……
1人でプレイしてても負荷のかかる読み物ゲームで、思考を回して言語化しライムを紡ぐ責任を負い、大前提として面白く喋り、それをインターネッツで全世界に公開する。
キツくな~い?
っていうのが25人のW.I.N.G.あって感謝祭あってGRADあってLPあるの?
シャニマス初見人間を求めて彷徨う妖怪たちには申し訳ないのですが、シャニマスの初見配信を面白く続けることのハードルはメチャクチャ高いです。特殊技能と言っても差し支えないぐらい。
というかハマってる様子見せるだけで面白い奴っておかしくない????
しかしナチュラルにそれが出来てしまうオタクが居るのも事実、そういった配信者こそ残っていくのも事実。
よく考えたらゲーム配信って往々にしてそういうものよね。私ももっとシャニマスを察して面白くなりたいです。おわり。
クールに振舞ったけど正直シャニマスにズブズブなので興味ある方は私のYoutubeのチャンネル登録してみてね。とっても嬉しいです。
読んでくれてありがとう!
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