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コロナ禍からの取材再開~制作日記③(記憶をたよりに)~

本書の取材は2019年からはじまっていましたが、少しづつ劇場さんの内観外観撮影をさせてもらっているというところでした。その頃は1冊目に出した『First Strip Guide~はじめて・ひとり・女性のためのストリップ観劇ガイド』の拡大版のイメージで作りはじめていたように思います。大きくそこから変わったのは、やはりというかコロナの影響です。完成した今となってはこの出来事が、よりストリップ劇場の力強さを感じさせ、より本作りを頑張ろうと思う原動力になったと思います。

東京の緊急事態宣言の1回目の発令が2020年の4月7日。全国に広がったのが4月16日からだといいます。もう2年半も経つんですね。不要不急の外出の自粛、他県への移動の自粛……いつまでこの状況が続くか分からない中、本格的に『ストリップをよろしく』の取材を再開したのは、あわらミュージック劇場からでした。

その頃、あわらミュージック劇場の入門漫画を描いてほしいという依頼がありました。ただ、依頼は写真など資料を基に描いてほしいというものでした。まだ芦原に行ったことがなかった僕は、そんな状態で他人にお薦め出来る入門漫画を描いても説得力がないと考え芦原に行くことを決めました。なんて書くと都合よいですが、閉塞した毎日から何か行動に移す言い訳を貰えたような気がしました。芦原に滞在する2日間に漫画の資料用の取材だけでなく本書の撮影もさせてもらいました。この2日間の出来事は本を作って読んでもらう理由を強く考えるきっかけになりました。

ストリップ劇場とひと言で言っても、ひとつひとつの劇場、ひとりひとりの踊り子さんによって様々です。いろいろな場所からの視点を楽しんでもらえればと思います。

サポートしてくださったお金はもう1冊は作りたい!本の製作費に使います。