おうちで温泉ごっこしよう
私は旅行が大好きだ。
昔は苦手だったけど、ここ数年はとくに温泉のついた宿なんかは、たまらない…!
温泉はなんであんなに日々の疲れを溶かしきってしまうんだろう。
お湯につかる、この瞬間だけのために今まで疲労ゲージを溜めてきたのかと思うくらいに心地よい。
…でも温泉に行けない。泊まりも遠出も難しい。
そんなら、おうちに温泉を持ってくればいいじゃない!!
そうは言っても、民家の庭でいくら穴を掘ろうとも温泉なんか湧いてくるわけない。掘り進めても下水にぶち当たるのが関の山だろう。
ところが、たった一振りするだけで、自宅の湯船があっという間に温泉に変わる魔法のアイテムがある。
それがこちら、
「薬泉めぐり」入浴剤。
このパッケージを見て、渋い・おじいちゃんおばあちゃんが好きそう・テンション上がらない等の感想を抱く方も少なくないだろう。
ご家庭で色々な温泉気分を楽しめる、分包・アソートタイプの入浴剤。
北海道、山形、鹿児島、長野の参考泉から選んで作り上げた、4種類のアソートパックです。
しかし、この商品は明治時代に設立という長い歴史を持つアース製薬から生み出されし神のアイテムで、庶民的なパッケージに侮るなかれ、本物の温泉さながらの有効成分が入った大本格入浴剤なのである。
その証拠に、一般的な入浴剤には「入浴化粧品」と書いてあるがこの薬膳めぐりには「医薬部外品」と記されている。
わたしは割と入浴剤が好きで、バスソルトなどお洒落なものや見た目の美しいもの、色々試してみたが飽きたり効能が感じられなかったり、どれも一度きり。リピートするということはなかった。
でもこのアイテムだけは違う。もういくら注ぎ込んだかわからないくらいの鬼リピ。実家ではじめてこの激渋のパッケージを目にした時は、まったく期待をしてなかった。
でもこの箱の中に詰まっていたのは、
温泉そのものだった。
頑固一徹本格入浴剤にありがちな1種決め打ちスタイルではなく、北海道から屋久島まで、効能と湯色の違う4箇所の温泉をたのしめるのも、また魅力だ。
ミルクに少しだけフルーツを溶かしたような優しげな濁り湯は、乾いた心を一瞬で潤すし、ささやかな中に品のある香りがふわりと鼻をくすぐると立派な温泉宿と広い湯船が脳内に広がる。
浴室の窓を少しだけ開ければ、風が入ってきてもうここは高級旅館の露天風呂だ。
虫の音が心地よく、空には満点の星が広がる。
明日はなんの温泉に入ろうか?
窮屈な暮らしは、日常に今まで気づかなかったような、ささやかな幸せを見つけられるチャンスなのかもしれない…
とか、夜中だしはずかしいことも言ってしまう!
久しぶりに熱く語ってしまった。
他の人のおすすめの入浴剤も知りたいなぁ。
おやすみなさい。
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