ベアフットシューズを履くことで起こった変化とその先の話し
ベアフットサンダル期間が長かったとは言え、シーズンと状況に関係なくベアフットシューズを履き続けて8ヶ月。足と身体の使い方、歩行、走り方、全てが良い方向に変わった。2700mの山を登って、10キロのマラソンも走った。シューズはひとつしか持たなくてよくなった。
しかし、こうなると今度は、ベアフットシューズを履き続けなければならない問題に直面した。8ヶ月でソールは減り、替え時を迎えている。僕はまたベアフットシューズを買うだろう。しかし、これでは毎月購読するプロテインと同じで、不自由の道へ行っていないだろうか?みんなどうしているのだろう。
Rich Osbournがこう言っている。
「完全にベアフットに転向済み。ひざや股関節の痛みもなく走り、ハイキングやヒルウォークをしても足やひざの痛みに悩まされることもなく、ただぶらぶらと歩くときだって気持ちがいい。これまで締め付けられていた僕の足は広がり始めた。VIVOBAREFOOTの販売戦略は素晴らしい。なぜなら、僕の足はすぐに他の靴は履けなくなって、彼らの靴しか買えなくなるからだ。」
僕も全く同じ状況なのだ。
何かスポーツをするには化繊のウェアが必要だとか、ランニングをするにはランニングシューズが必要だとかいう意識があるけど、思い込みだったりする。無くても今ある服で全てを始められる。子供の頃に普通の服で汗だくで遊んでいたことを思い出してみればいい。
高機能なウエアで練習をすることは意味がある。それによって動ける身体が作られる。危険なスポーツで専用の道具を使用しないこともNG。怪我や事故のリスクは軽減しなければならない。しかしそれ以外であればある程度、自由な服で運動をしても問題ない。チャックテイラーとデニムパンツで3キロ走れる。
ベアフットシューズで確かに足が本来の機能を取り戻しつつあつことがわかる。その変化はあまりに大きく、早く、心地よいので、その先を見てみたい気持ちがますます強くなっている。
しかし同時に、ベアフットシューズでなければならない自分になることを恐れている。毎日やめられなくなったサプリやプロテインと同じように。それがないと不安になる、という依存状態を恐れている。
今後の方向性としては、一度通常のシューズに戻してみるという方法はありうる。ニューバランスなどではない、なるべくソールが薄くて、フラットなローテクなスニーカー。一般的に履き心地がそこまで良くないとされているようなもの。ベアフットシューズに近い構造のもの。いや、そんなことすら考える必要も無いのかもしれない。これまでのように好きな靴を履けばいい。
そんなノーマルシューズ一足で、あらゆるアクティビティを試してみる。ベアフットシューズに依存するのはそれからでもまだ遅くない。
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