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カメラマンだけでなくブロガーにもおすすめのライトルーム用法

あらゆるデバイスで写真を同期でき、同じように編集でき、かつライブラリやデータベースとしての機能を備えている写真ソフトはあるだろうか。現在ライトルーム以外に見当たらないように思う。

キャプチャーワンはテザリングと編集とアウトプット機能は優れているけれど、クラウド編集とデータベース性がいまいち。グーグルフォトやAppleはクラウドとライブラリとしては最高だが、編集とアウトプットが少し弱い。撮影仕事では使いにくい。

ライトルームにももちろん弱いところはある。それは商業写真のワークフローにおいて特に現れる。テザリングから編集して納品パッケージまで持っていくには、比較やパラメータコピーやトリミングなどのバッチ処理、その操作性、微妙に手の届かないところがあるのも確かだ。

しかし最近のアップデートで名称を「Adobe Photoshop Lightroom」に変えたことは、ソフトウェアに対するスタンスの変化の現れだと捉えている。クラウド版になって、これまで名称に関しては迷走している感じがあった。Lightroom CC、Lightroom Classic CC、Adobe Lightroom、もう何のことかわからない。要は、クラウド版(Lightroom)とローカル版(Lightroom Classic)の2種類という基本スタンスがある。そしてローカル版が元々存在していたライトルームで、そこにクラウド版のLightroomが加わり、その正式名称が最近「Adobe Photoshop Lightroom」になったという話し。

個人的な予測だが、ますますphotoshopと統合されていくのではないかと思っている。Lightroomに、よりphotoshopの機能を持たせていく。その意識として、「Photoshop」というワードが入った。そんな感じ。

実際に、基本的な色補正やトリミングの機能に加えて、コピースタンプツールや修復ブラシ、マスクによる調整もできるので、大体のことはLightroomで事足りるようになっている。AIによるクラウドでの自動タグ付け機能はさる事ながら、最近では画像補正やプリセット提案が強化されている。こちらもAdobe AIによるものだ。

必要十分な編集機能を備えていて、クラウドでのライブラリ管理ができること。これはどのようなフォトグラファーにとっても使い勝手がいいものとなる。

しかし先に述べたように、キャプチャーワンでなければ対応できない仕事があるのも確か。

それらを含めて考えた時に、現ライトルームはブロガーにこそ最適なツールなのではないかと思った。ブロガーを少し拡大してみるなら、物書きをしていて写真を同時に扱うような人。例えば編集者やライターや、研究者や調査員など。写真そのものを納品するのではなく、他の仕事に写真が付随するような人。

このような用法が考えられる。

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