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ねぇ、私のこと好きだよね?

僕は井上〇〇、大学2年生です。今まで、ほとんど恋愛経験がなく、大学で彼女できたらいいなぁくらいに思っていたんですが、なんと!去年の秋に僕にも彼女が出来ました!しかも超可愛いんです。アイドルなんじゃないかって思うくらいに。

桜:〇〇、おはよ!
〇:おはよう、桜。
桜:今日って大学何限まで?
〇:三限まであるよ。
桜:桜は四限まであるんだ、、、。
〇:そっか、じゃあ、家で待ってるね?

そう、桜の強い希望により、僕達は同棲してるんです!学部が違うので毎日一緒に行けないからだそうです。

桜:ええ、待っててくれないのぉ?


〇:夜ご飯の食材とか買いに行かないとだしさ。
桜:桜と一緒に行こうよぉ。
〇:遅くなっちゃうでしょ?
桜:、、、分かった。
〇:じゃあ、また後でね?
桜:うん!

美:〇〇君っ!
〇:あ、一ノ瀬さん。


美:授業、一緒に受けてもいい?
〇:いいよ。

この子は一ノ瀬美空さん。同じ学部で、よく話しかけてくれる。可愛くてあざとくて、男子には大人気らしい。

美:〇〇君、今日何限まで?
〇:三限までだよ。
美:同じだ!じゃあさ、美空とそのあとお茶しない?
〇:え、、、ああ、あのさ、
美:だめ?ʚ̴̶̷᷄_ʚ̴̷̷᷅
〇:う、、、ちょ、ちょっとだけならいいよ。
美:ほんと?やったぁ!

LINE
〇:やっぱり課題片付けたいから残ってるね?

桜:ほんと!待っててくれるの?

〇:うん。5時くらいにキャンパスの入口に集合しよう?

桜:分かった!頑張るね!

〇:うん!

うちの大学は100分授業のため、そこそこ時間はある。そして、三限が終わり、

美:〇〇君!行こ?
〇:わかった。どこ行くの?
美:えっとねぇ、ここ!

見せてもらったのは、和菓子が有名なお店、いい雰囲気で、食べ物も美味しそうだ。

〇:いいね。
美:あんまり時間ないんだよね?だっしゅ!
〇:おう!笑

美:美味しいねぇ!
〇:うん!凄い美味しい。
美:ねぇ、○○君。
〇:ん?
美:〇〇君ってさ、好きな子居ないの?
〇:、、、いるって言うか、彼女いるんだよね。
美:彼女いるの!?なのに今日、美空の誘いに付き合ってくれたの?
〇:いつも仲良くしてもらってるからね。
美:嬉しい!でも、
美:美空ね、〇〇君のこと好きなの。


〇:まじで!?ありがとう、、、なんだけど、ごめんね?
美:ううん、気にしないで?でも、もし〇〇君が別れたら、猛アピールするからね!
〇:分かった。今日はありがとう、楽しかった。
美:こちらこそ!これからも友達でいてくれる?
〇:もちろんだよ。
美:嬉しい!じゃあ、ばいばい?
〇:うん。また明日。

美:振られちゃった。悔しいよぉ。(´•̥ ω •̥` *)

〇:タッタッタッ、ハッハッハッ!!
〇:ようやく、、、着いた。16:58分か。セー、、、
桜:何がセーフなの?


〇:桜!?
桜:授業早めに終わったから先に待ってるね?って15分くらい前に連絡したのに。
〇:嘘!?ほ、ほんとだ。
桜:課題やってたんじゃなかったの?
〇:いや、それがさ、、、
桜:怒らないから、ちゃんと話して?
〇:同じ学部の友達にお茶しようって言われてさ。
桜:男?女?
〇:女の子。いつも授業の時色々助けてくれてたからさ、、、。
桜:え?
〇:ごめんね?
桜:なんで他の女の子とお出かけするの?
〇:いつもの感謝で、、、。
桜:そんなの関係ないよっ!〇〇には私がいるじゃん!
〇:ごめん、マジで反省してる。
桜:浮気だよ、そんなの、、、。
〇:決して浮気じゃないから!友達だし、そんなことも一切ないから!
桜:信じていいの?
〇:お願い!信じて!なんでも言うこと聞くから!
桜:分かった、、、。
〇:ほんと?ありが、、、
桜:明日は大学2人で休む。
〇:え?
桜:一日中桜に構ってもらう。


〇:さすがにサボるのはさ、、、週末は?
桜:そこまで待てない。
〇:どうしたものか、、、。
桜:桜がそう思うくらい、〇〇は酷いことしたんだよ?
〇:ごめん。まじでごめん。
桜:だから、桜のこと以外見れなくしてあげるから。
〇:ちょっと、桜?怖いって。
桜:〇〇も桜のこと好きなんでしょ?
〇:好きだよ?
桜:じゃあ全てを犠牲にしてでも桜のこと愛してよ!
〇:わかった。わかったから。
桜:、、、買い物行こ?
〇:、、、うん。
桜:スーパー行って夜ご飯の食材と、あとは薬局。
〇:薬もらうの?
桜:桜だけ見ててって言ったよね?
〇:あ、、、そういう、こと?
桜:今夜は覚悟してね?
〇:はい、、、。

この後、ふたりがどのようになったかは、皆さんの想像におまかせします。

桜:3箱ぐらい買おうかな。
〇:いくらなんでもそれは買いすぎでは?
桜:愛の証明だよ?3箱で足りるの?
〇:いや、、、足りません。
桜:なら、無くなっちゃったら、その、、、そのままでいっか///
〇:それだけはだめ。桜のこと大切だから。
桜:こういう時だけ、かっこつけてさ///
〇:それだけ桜が好きってこと。
桜:ん///

メンヘラの中にも少しだけ甘さがあると、それって引き立って見えますよね?

fin.

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