見出し画像

2024芸術家派遣プロジェクト「声だけでつくるコンサート!」@小山田小学校

鹿児島市立小山田小学校へ

 鹿児島市の委託を受けて、認定NPO法人かごしまアートネットワーク(以下KAN)がマネジメントして実施している「芸術家派遣プロジェクト」。KAN正会員であり理事も務める私、毎年大切に参加しており、今年度1校目の機会を先日頂きました。

 今回お伺いしたのは鹿児島市立小山田(こやまだ)小学校。鹿児島市北部に位置し、甲突川の清き流れを感じる小規模校。6月11日、全校児童54名と先生方があたたかく迎えてくださいました。

「声だけでつくるコンサート!」


 お伺いしたのは、ensemble Linoah(アンサンブルリノア)。アカペラにこだわって演奏をしている混声4人組。昨年度屋久島にもお伺いしたグループです。
 「声だけでつくるコンサート!」の名の通り、ピアノ等の楽器はひとつも使用せず、1本の音叉から音を取り4人の声だけで演奏するプログラム。ピアノとの斉唱が当たり前の「校歌」のアカペラアレンジで子どもたちを驚かせた後は、合唱曲や民謡など様々な曲目を披露しました。 

じっと聴き入ってくれた子どもたち

君たちにもできる音楽なんだよ


 このプログラムで大切にしているメッセージは、「人間の声だけ、たった4人の声だけで、こんなにいろんな音楽の世界を描くことができるんだよ!」ということ。そしてもう同時に「アカペラは何も特別なことではなくて、君たちにも楽しめる音楽なんだよ!」ということ。
 「例えば校庭で遊ぶとき、あんたがたどこさとか、かごめかごめとか、実はみんなも普段からアカペラで歌を歌っているんだ。ハーモニーを伴っていないだけで。今日は、私たちと一緒に、ハーモニーを体験してみよう!」ということで、子どもたちには一切の予告なしで、アカペラ体験を実施。小規模校ということもあり全児童に参加してもらいました。ワクワクとドキドキで不安そうな子(だって予告無し)もいれば、ニッコニコの笑顔の子も。この日は、子どもたちもよく知っているメロディーを使って4声カノンに挑戦しました。予告無し、練習無し、ぶっつけ本番とはこのことです。それなのに!見事にやり遂げた子どもたち!我々の予想も上回る出来で、本当にお見事でした。体育館に響く綺麗なハーモニーの中に参加したこの体験が、音楽に包まれる喜び、声を出し仲間の声と重ねる喜びとして、子どもたちの胸に残っていれば嬉しいです。 

4つに分かれてアカペラ体験
「好きなメンバーのところに行ってごらん」と言ったら均等に分かれてくれた優しい子どもたち笑

取材して頂きました

 今回のこの公演を、南日本放送(MBC)が取材してくださり、後日ニュース番組で取り上げてくださったそうです。この「芸術家派遣プロジェクト」という鹿児島市とKANの取り組み、そして私たちの取り組みを広く知っていただけたら嬉しいです。(未熟な演奏が流れるのは少し恥ずかしいですが…)
 ニュースの中に登場する子どもたちの笑顔がとても嬉しいです。こんなに楽しそうな顔で聴いていてくれたんだね、とおじさんは目頭が熱くなりました。(公演中は演奏に必死だったから…) 

御礼

 今回も貴重な機会を頂けたことを本当に有り難く思っております。
 鹿児島市、かごしまアートネットワーク、そして小山田小学校の皆さま、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?