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電話

自分の携帯電話が鳴ると、それだけで心臓がバクバクして緊張が走る。

着信音が鳴ったその瞬間から、私の頭の中であらゆるパターンのストーリーが繰り広げられる。

  • 家族になんかあったかな(入院、トラブル…)

  • 書類や手続き関係の不備の連絡

  • 留守の家でなんかあったかな(火事、事故…)

  • 夫からのトラブルの知らせ(タイヤがパンク、事故…)

最初にこうして悪い出来事が浮かぶ。
これは反射的なものなので、心配しないようにしようと言った心がけをしていても勝手に一瞬にして出てきてしまう。

でもたいてい、カード会社や携帯会社の営業電話だったりする。

穏やかに過ごしている時に、電話ひとつで心臓までバクバクしてしまうのが少し嫌だ。

セールス電話は差し支えない番号なら、ブロックすることにはしている。

たいていそんなトラブルなんて滅多に起こらないのだから、電話が鳴っても一旦落ち着こう。

以前夫がそんな私に、
「最悪なパターンを考える人は頭が良いんだって」
と教えてくれて、なんだか救われた事を思い出す。

確かにいざ本当に事故やトラブルが起こっても、落ち着いていられる事が多かった気がする。

想像力が豊かすぎるのも大変な事が多いけれど、良い事もあるのだ。

電話でいちいち心臓がバクバクするのは少し嫌だけど、それでいいんだ。

それが私なんだから。

私は電話が嫌い。 
それでいい。


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