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朝食習慣と淡い想い!

テーマ:朝ごはん
by  阿部良光

実はあまり食には興味が無い方だと思う。だからと言って無関心ではなく、自分にとって不味いものは、躊躇いなく一口二口でギブアップ。
若い頃は1分でもより寝たいがために、朝食抜きって当たり前だったような気がする。しかしアメリカに住むようになって、規則正しく朝食を摂るようになった。そもそも大学で寮住まいともなると、留学生は食事付きの場合がほとんどだから、食わなきゃ損という訳で、そりゃ出席率のよい朝食タイムだったと記憶する。

挙句には朝からちゃんとデザートがついていた。日本にいる頃は、甘い物はあまり食べなかったにも関わらず、アイスクリームや日本よりは格段に大きいサイズのショートケーキと欲張って口に放り込み、今思うと人生で最も体重のある頃だった。

ま、今では余裕が出たというか、恥を知る年になったというか、貧乏根性も少々浄化されて、フリーの物を食べなくても後ろ髪を引かれることはない。老化による少食化に至ったというのが、大きな理由だろう。が、朝はしっかりとお腹はすく。ラッキーと言えばいいのか、風邪をひいても食欲はあるのが普通だ。

多分、カレッジ時代の朝食ルーティーンの助長が習慣化し、今に至っているとも言える。ちょっと偏食気味だった若い頃、しかもアメリカに来たばかりで、全てが口に合った訳ではないが、不思議にも最初から好みの料理があった。それが南部のソールフードでもある「グリッツ」。もちろん初めての食材で何の知識も無かったが、後で聞けば顆粒状に精製されたトウモロコシだった。


自作のアレンジ・グリッツ

これが私のテイストにマッチ。ちょっと水気の少ないお粥のような仕上がりで、これにバターを一片、ベーコン(ソーセージでも可)をカリカリに焼いて、目玉焼きを混ぜて食べるのだが、パンチの効いた黒胡椒をミルで挽いてかけるのがポイント。多分、それぞれの家庭ではその家のこだわり味があるだろうし、まあ、好みもあるが白胡椒ではいけない。

カレッジ時代このグリッツの他にもう一つ、眠くても朝食に行くのが楽しみだった理由があった。それは後に妻になる人との朝の挨拶と会話。この朝食の時間の過ごし方が、その日の達成感をさえ左右していた気がする。会えなければどうしたのかと1日気になって、女子寮の付近をウロウロしていたこともあった。小さな幸せは、若い時にはとても大きな幸せになり得ていた。

そして、この時間は偶然にできていたのかと思っていたら、どうも彼女が私の友人に、何時頃に私が朝食に行くのかを確かめていたらしい。実はこの「グリッツ」、彼女に食べ方を教えてもらったことを思い出した。思い出は「グリッツ」のようなミルキーカラー。😀

「グリッツ」はアメリカ南部の人たちが朝食として食べる食材ではあるが、幸い北部のNYでもスーパーなどどこでも手に入るので、自分好みに色々アレンジして食べている。例えばチーズやサラミを使ったり、グリーンサラダを多くあしらうのも楽しい。これが習慣化して今でも食べ続けている。
一度お試しあれ!

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阿部良光  NY滞在43年。適度な汲々リタイアライフ。

#ニューヨーク #朝ごはん #グリッツ

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